Shopify構築日記 #163 インボイス制度に対する設定の罠
いつもお読みいただき誠に有難うございます。すでに対応されているかと思いますが、2023年10月1日に施行されましたインボイス制度。簡単に言うと領収書やレシートに、本体価格、税率、税金額、登録事業者番号を記載してね!というものですね。
ShopifyのAppでも結構早くに対応されていたこのアプリは本当に無駄をそぎ落とし、最小限な構成かつテーマや他のアプリに依存しないように設計されているので安心して利用できる。だからこそ強く推したいです。
日本のECはすでに総額表示となっているので、購入金額(オプションや送料込み)に対して税率を掛けて表示すればOKでした。
しかし、今回のインボイス制度においては、先ほども書きましたが本体価格、税率、税額、総合計の4か所が必要となります。
当初よくあったのが、配送料に税金がかかっていないことがあった。これは以下の注文画面のキャプチャーから見て取れます。
何がおかしいか?と言えば、合計は合っているのですが、税額に本体価格の分=630円しか記載されていません。この場合は送料の880=800+80の80円が加算されておりません。
???
という事で、設定を見てみました。
税込み価格には皆さんチェックが入っているはずなのですが、その下にある、配送料に課税するのチェックが入っていないと、先ほどのような状態になります。
なので、計算が合わないなぁ~と思ったらここを疑ってください。そうしてチェックを入れて再度確認してみると。。。。。
先ほどは税額が630円でしたが、配送料の80円が加算されて税額が710円となりました。インボイス対応の領収書Appはここの値を拾っているので、表示方法がインボイスに対応しているからと言って安心してはいけません。今一度マーチャントさんにおかれましてはご確認頂ければ、のちの面倒な対応が無くなります。
ちなみに、このチェックを入れる前の注文に関しては、税表示が変わりません=上記のケースで言うと税額は630円のままとなります。総額が変わるわけではないので、大きなクレームに繋がるか?と言われればそうでもないかもしれません。
が、会社の経費などで購入される方にとっては、クリティカルな内容だと思います。
さすがミクスローグさん、5月12日のブログの中で上記の設定=送料に課税するをしっかりとレクチャーされています。
私も前職で利用しておりましたが、めちゃめちゃ設定が楽でした。マーチャントに負荷を掛けないAppはとても嬉しいです。今後も日本の商習慣になじんでいない、痒いところに手が届くAppの開発&リリースを期待しております。
今日の教訓:おかしいと思ったら設定を見よう