Shopify構築日記 #176 SEMANTIC SEARCHに向けて
みなさまいつもお読みいただき誠に有難うございます。
少し間が空きましたが先週、Shopify Editions 2024 Winterが発表されました。正直Summerはおぉっ!ってうなる部分が沢山あったのですが、これから開発とかロードマップに入ったなどと、すぐに使えるUpdateもありましたが大きいところは、餌を前にして『待て!』と言われた犬状態でした。
しかし前回の反省なのか?今回は今後の方針を示しつつもある程度は使える状態にしてから発表した感があります。これから沢山のUpdateがローンチされることを楽しみにしています。
今まで不得意とされていた、バリエーション部分に対して一歩を踏み出した感じがしますね。
・オプションでグループ化したバリエーションの表示と一括編集
新しくなったバリエーションカードでは、複数のバリエーションを同時に管理できます。また、1か所または複数か所の在庫ロケーションにおける価格と在庫状況の情報を表示およびインライン編集することも可能です。
・色見本
色や柄の見本を商品リストページに直接追加することで、購入者が簡単に商品を検索して購入できるようにしましょう。
・Shopify上のすべてのメディアファイルにアクセス
画像、ビデオ、3Dモデルはすべて、商品ページとバリエーションページで利用可能なシングルファイルピッカーからアクセスできるようになりました。既存のメディアファイルを再アップロードすることなく、商品を作成または編集できます。
・オンラインストアエディタで直接メタオブジェクトを追加、編集
新しいメタオブジェクトを追加するか、または既存の定義を編集して、オンラインストアエディタから直接メタオブジェクトで強化されたページを設定できます。
今後、この商品ページ=商品情報を正しくリッチなコンテンツに仕上げる必要があるというメッセージではないでしょうか?トップページやバナーを含めたクリエイティブにばかり注力していませんか?もちろん、クリエイティブも重要なのですが、商品の魅力を伝える商品ページのディスクリプションはもっと大事だよ!とShopifyは言っていると思います。
この先にはなにがある??と言われると、間違いなくこれです。
いわゆるAI検索ですね。
商品詳細ページをリッチにする、そしてShopifyが構造化する意味は、AIに情報を読みやすくするためとしか考えられないです。
今までの検索は、フィルター型やワード一致型。フリーで検索した際には、ワードが含まれていないと顧客体験を下げる”検索結果:ゼロ”になりますが、このAI検索+商品詳細リッチ&構造化によって、その意図までをくみ取りながら結果に反映させ表示させていくだろう。
これは、今年1月に開催されたNRF(National Retail Foundation=
全米小売協会)のイベントで沢山の企業がAIを活用している事例が紹介され、多くの企業がこの商品詳細ページリッチ化がいかに大事かを話していたそうです。
話はそれますが、自分の仕事がAIにとって替わるとビビっている時間があれば、AIを使って付加価値を提供できるようになれば良いだけ。コロナ禍や明けた後も業績を伸ばしている企業はどこもこのAIをうまく活用している。
なので、AIが仕事を替わるのではなく、手助けをしてくれる=一種の武器としてつかるようにならないといけないと、今回のNRFの報告会にさんかして強く感じました。
話を戻して、このセマンティック・サーチはShopify Plus限定のサービスとなっていますが、いずれ数年後には下位プランにも落ちてきます。それまでに商品詳細ページのリッチ&構造化の準備をしておけばスムースな移行が可能で、かつストアよりも早く恩恵を受けると思われます。