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Shopify構築日記 #143 2023年度版機能一覧 管理機能編 配送

 いつもお読み頂き誠に有難うございます。この構築日記を書き始めて2年半が立ちますが、当初ひとつづつ確認していた機能一覧が新しく2023年度版としてリリースされているので、2周目⇒テーマが2.0に変わったり、出来なかったことが出来るアプリが追加されたりでおさらいと言うかもう一度確認=自分自身のアップデートもかねて行いたいと思います。
 まだ確定ではありませんが、ひょっとしたらまたマーチャント側で構築する可能性が出てきましたのでおさらいしてみたいと思います。

2023年度版の機能一覧はこちらからダウンロードできます。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/Shopify_Specifications_List_V2.pdf

今回は配送のパートです。いろんなタイプの配送方法があるのでゆっくりとみていきましょう。

配送プロファイル
 商品ベースの配送ルールを使用して正確な配送料を請求することができます。
 商品ごとに送料が設定できるという事ですね。送料無料のバーを設定したり、クールだと送料+200円とかもできますね。皆さんの取り扱い商材によって細かく設定することが可能。そして、倉庫からの送料タリフに合わせても個々に設定することが可能。

配送エリア
 同じ配送料を持つ国または地域のグループを作成することができます。
 越境でも使えるし、東京⇒関西などのエリアでも設定が可能です。

③配送料
 チェックアウトで表示される配送料を設定することができます。いよいよ送料が無料でなくなる時が来るかもしれません。

 皆さんは2024年物流クライシスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?簡単に言うと以下の通りです。

2024年問題とは、働き方改革関連法によって2024年4月1日以降、
自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称のことです。
これまでトラックドライバーの労働環境は、長時間労働の慢性化という課題を抱えていました。
若手不足と高齢化による労働力不足の中、EC市場の急成長による宅配便の取り扱い個数の増加により
長時間労働が常態化していたのです。(関連記事:【経営者・IT推進部門必読!】物流業界の労働力不足の現状と今後の対応策の紹介)
2024年の法施行では自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限を設定することで
トラックドライバーの労働環境を良くしようという狙いがあります。

https://www.traffic-probe.jp/wp_all/wp03_1.html

 さらに追い打ちをかけるのが、自動車運転免許証の運転できる車種区分変更が大きいと言われています。おじいさんの時代は自動二輪免許といえば、自動二輪すべてを指しており、大型・中型・小型・原付などの区分はありませんでした。いつしかこのような区分は、自動二輪のみならず大型自動車にも適用されました。
 皆さんの免許証を見てください。免許の条件に中型車(〇tまでに限る)と記載されていると思います。この〇tというのが小さくなってきていて、通常トラックと言われている車に乗れなくなってきています。
 ちなみに私は中型8tまで運転できます。(下記リンク参照)

https://www.55truck.com/journal/8-ton-truck.html

 という事で、大手宅配便を含めた中継拠点⇔中継拠点は大型車での輸送となるためいずれにしても免許は必要ですが、中継地点から各支店への移送は多いに関係ありで中型8tに限るという免許を持っている人が少なくなるがゆえに遅延や日時指定を受けられないなどの弊害が予想されます。
 早く届けることが正義みたいに某ショッピングモール大手がこぞっていますが、Aはいち早く抜け出た感じです。(一部当日配送やっているが以前に比べて届くスピードが遅くなった)
 こういう事情を考えて、通常便は〇〇円で急ぎ便は+〇〇円などというようなことに変わっていくのでは?と思っています。
 送料が無料じゃないと売れないと言っているマーチャントさん!そんなに自信のない商品を売っているのですか!100円でも200円でもお客様から頂いてください。むしろロイヤリティ上がります。
 送料無料=値引きと同じで利益からどんどんマイナスれて行くことを理解してください。ほしい商品は送料払ってでも買います!(少なくても私は)

④送り状データのダウンロード App
 配送業者の送り状フォーマットに合わせたファイルのダウンロードが行えるようにします。
 代表的なAppとして以下が紹介されています。WMSを介することで違った方法もあります。

⑤フルフィルメントサービス
 倉庫連携アプリを利用して、外部倉庫に出荷業務を委託することができます。
 先に説明したWMSです。WMSとはWarehouse Management Systemと言って倉庫管理システムには、e飛伝やB2クラウドなどに変換して送り状を発行できるので自社倉庫を持っているところでも対応は可能です。

 この中でもおすすめはロジレスですね。これはOMSとWMSの機能が一つになった日本いや世界でもこのサービスだけではないか?というほど良いです。アウトレットストアを構築する際にこのロジレスがなければできなかったと言っても過言ではありません。

 やりたいことを実現するために、周囲を説得させて何とかこぎつけました。実は構築期間よりロジレスの導入を物流に説得するほうが時間かかったのはここだけの話w

 以上配送周りの回でしたが、いかがでしたでしょうか?構築するパートナーの方は是非物流周りも良く理解されたほうが良いと思います。
 サイトは出来たけど商品が出荷できないとならないように(笑)

 お勧めしているのは、注文が物流倉庫に入りそこからビデオを回し始め、お客様が受け取り笑顔になるとこまでを撮影します。その笑顔になったところから逆再生していくと仕組みが分かりやすいです。
 実際にはそんなビデオはないので想像しかありません。

・宅配業者はどこ?
・倉庫はどこ?自社or3PL?
・WMSは?送り状発行機との相性は?
・OMSは?OMSとWMSの相性は?
この辺りまでの話が出来るとパートナーとして信用度が上がるのではないでしょうか?
 もちろんマーチャントの方も自社商品の流れは理解しておく必要はありますので上記を参考にして要件を詰めていってください。

マーチャントもパートナーもECを通じてハッピーになりましょう!

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北山浩 | notエンジニア
廻らない鮨を食べたいなぁ😅