ECサイトブラッシュアップセミナー「第3回 WEBライティング講座」(前編)
ご挨拶
本記事にアクセス頂きありがとうございます。
このnoteでは、三重県の県産品を販売される方々に向けて、インターネット通販(EC)による販売活動の成功に必要な考え方やスキルを発信しております。
このアカウントについて
このnoteアカウントは、三重県雇用経済部 県産品振興課『県産品ECサイト等ブラッシュアップ支援事業』にて運用されています。
三重県内の県産品を扱う事業者の皆様が、今後効果的にインターネットを活用した販売活動を進めるうえで役に立つ情報を発信していきます。
全7回の「ECサイトブラッシュアップセミナー」の第3回目は、売り上げを伸ばすためのWEBライティング講座を前編・後編の2回に分けてご説明していきます。本ページは第3回の「前編」です。
WEB文章の基本について
コロナ禍によるリモートワークなどの広がりを受けて、文章でコミュニケーションを取る機会が増えています。文章のやりとりのみでいろいろなことが完結し利便性が増す一方で「文章を書くのは苦手」と感じている方が多いのではないでしょうか?
ではなぜ苦手か、その理由として挙げられるのが
● 文章を書くのに時間がかかる
●語彙が少ない
●一生懸命書いたのに伝わらない
●正解がわからない
などといったことがあります。
ではどのように解決するのか。そのポイントは2点です。
●書くスピードをあげるにはコツがある
●何を「正解」と判断するかをおさえる
このポイントについて説明をしていきます。
文章と一言で言っても大きく分けて3つの種類に分けられ、それぞれに役割があります。
①記録に残すための文章
★議事録、日報・月報、日記など
②情報を伝達するための文章
★ニュース・報道記事、上司への報告書など
③行動を起こさせるための文章
★キャッチコピー、説明文、企画書など
今回のWEB文章は、この③行動を起こさせるための文章です。
最終的に書く文章とは、お客様や見込み客に行動を起こしてもらう文章で
●誰に伝えるのか
●何を伝えるのか
●どんな切り口で伝えるのか
ということが非常に重要になってきます。伝わらなければ伝えていないのと一緒です。「誰に」「何を」伝えるかをポイントにした文章を作成していきましょう。
WEB文章の特徴としては
①さまざまな環境で閲覧される
②いろいろなページがスタートになる
③意図しない順で読まれている
④長い文章への抵抗感がある
⑤リンクでつながる
ということがあげられます。他の媒体で閲覧される文章に比べて「見出し」や「キャッチコピー」の重要性がより高くなります。
みなさんが一生懸命書いた文章も、最初の見出しやキャッチコピーが少し弱いと読まれなくなる可能性も高く、これらが非常に重要になります。
では「正解の文章」はどのように書くのかということですが、そもそも正解は自分でジャッジしていかなくてはいけません。ですので、これについては周りの人に読んでもらい反応を見てください。
「そうなんですね」とか「わかりました」とか理解を得られれば第一段階クリアと思ってください。
まずは自分たちの商品サービスが伝わっているかということを、相手の反応から見て取ってください。逆に自分の文章を伝えて、反応が微妙だった時は、どこかわかりにくい表現が入っている可能性があります。ですので「例えばこういう表現にしたら伝わりやすいですか」と確認しつつ、いろいろなパターンを聞いてみながら文章をブラッシュアップしましょう。
商品・サービス紹介文を書いてみよう
それでは実際に文章を書いてみましょう。まず次の①~③を書き出してみましょう。
①商品・サービスの特徴を書き出してみる(箇条書きでもOK)
②対象者はどんな人ですか?→自社のペルソナ
③情報を整理・分類する
(1)特徴
・産地 ・原材料 ・食感 ・料金(高い/安い 等)・その他特徴
(2)シーン・用途
(3)利用者の感想
(4)最後の一押し
ここで書きだした内容を、次のテンプレートに当てはめて実際の商品・サービス紹介文を書いていきましょう。
①キャッチコピー 商品の特徴を短い言葉で表現(最後に書く)
②サービス説明文(特徴) 上記①でまとめた内容をもとに箇条書き
③どんな人におすすめか 上記②で考えた対象者を思い浮かべて箇条書き
④利用シーン 上記③(2)の内容
⑤お客様の感想 上記③(3)の内容
⑥ラスト一押しのコメント 上記③(4)の内容
文章を書く流れは
①箇条書きでサービスや特徴を書き出す
↓
②対象者を思い浮かべる
↓
③情報の整理・取捨選択
↓
④文章にする
特に③の取捨選択は大事です。ターゲットが男性か女性かによっても切り口は大きく変わります。自社のペルソナをしっかり思い描いて、不要な文章は削除してください。
最後に文章を校正してみましょう。
①誤字脱字のチェック
②声に出して読む
③推敲する →同じことを繰り返して書いている場合は削除しましょう
④文章を修正する
(後編に続く)