
URLパラメータを放置するとSEOが大変なことに?クロール効率を高めるために意識したいポイント
Webサイトに「?color=red」「?utm_source=XXX」などのパラメータ付きURLが増えすぎてしまうと、検索エンジンのクローラーがサイトを巡回しにくくなり、検索結果に悪影響が出る場合があります。特にECサイトやブログなど、たくさんのページを扱う方は要チェックです。
今回は、専門用語をなるべく使わずに「URLパラメータ」と「クローラビリティ」の基本を紹介します。そもそもなぜパラメータ付きURLが問題なのか、そしてどうやって解決するのかをざっくりおさえておきましょう。
そもそも「URLパラメータ」って何?
便利な一方、気をつけないと「同じ内容のページ」が大量に増えてしまうんです。
例)
https://example.com/products?color=red
https://example.com/products?color=blue
実は中身がほとんど同じなのに、URLが違うせいで検索エンジンが何度もクロールしたり、どっちを優先して表示すればよいか分からなくなるケースが多々あります。
なぜクローラーが困るの?
検索エンジン(Googleなど)が使う自動プログラム(クローラー)は、サイトのページを見て回って情報を集めます。ただし「クロールできる回数(クロールバジェット)」にはある程度の限界があります。
同じ内容なのに違うURLが大量だと、クローラーが「また同じページか……」と無駄に動き回ってしまう。
重要な新ページを見つけてもらうのが遅れることも。
結果的に「検索に載ってほしいページが、なかなかインデックスされない」「検索で上位に表示されにくい」などのデメリットが出てきます。
簡単にできる対策
不要なパラメータをつけない工夫
たとえば「utm_source=メール」「sessionid=xxxx」など、検索エンジンには関係ない情報はURLじゃなく別の方法(クッキーやセッション管理)で扱う。
もしつけるとしても、検索用にインデックスしたいもの(商品カテゴリーなど)との混在を避ける。
同じ中身なら「正規URL」を知らせる
<link rel="canonical" href="https://example.com/products" />のように「実質同じ内容なら、こっちが本来のURLです!」と検索エンジンに教える。
Googleはこのタグを見て、「あ、こっちがメインなのね」と判断しやすくなる。
不要ページは「noindex」で非表示に
「このページは検索結果に出さなくていいや」というときは、ページ内に<meta name="robots" content="noindex">などを設定。
こうするとクローラーは「ここはインデックス(検索結果)に載せないでおこう」と理解してくれる。
robots.txtでがっつりブロック
まったくクロールしてもらわなくていいパラメータなら、Disallow: /products?みたいに検索ロボットがそもそもアクセスしない設定も可能。
ただし、すでにインデックスされている場合はnoindexタグのほうが先に必要だったりするので、そこはちょっと注意が必要。

どんなサイトで特に注意すべき?
ECサイト(商品数が多い)
絞り込み条件で無限に近いURLが生成されることも。色やサイズ、ブランドなどがある人は要注意!ファッション系や旅行予約系
条件検索が複雑なほど、クローラー泣かせのサイトになりやすい。アフィリエイトやブログ運営
記事数が多い人は、トラッキング用URLが拡散された結果、思わぬ重複が発生しているかも。
まとめ:クローラーに優しいサイトを目指そう
URLパラメータは便利だけど、放置して増えすぎるとSEOが大変
要らないパラメータはつけない or ブロックする
同じ内容なら「canonical」や「noindex」で重複を減らす
検索エンジンに正しく理解してもらうことで、新商品の露出や記事の上位表示を早めることができます。特にECサイトのように商品ラインナップが多いサイトは、パラメータの整理が成否を分けることも多いのでぜひチェックしてみてください。
ちょっとした設定や仕組みの工夫で、サイトの評価やアクセス数が大きく変わることもあります。「あ、うちのサイトもパラメータだらけかも……」と心当たりがある方は、ぜひ今回紹介した対策をヒントに見直してみてくださいね。