中学生でも分かる年金の仕組み
年金って何?
現在中1になる娘から、年金って何なの?と聞かれたのでnoteに書いてみようと思いました。
マクロ経済スライド、所得代替率といった難しい用語が飛び交い、複雑怪奇な仕組みに感じられますよね。かつ、労働人口が減ることが確実で、年金は破たんするんじゃない?とも言われています。
年金とは
若い時に全国民が支払い、長生きした人だけがもらえる保険のことです。
国は国籍を管理しており、平均寿命を把握しています。何歳で死ぬ人が多いと分かっているので、年金の支給開始年齢・支給額をコントロールできます。
平均寿命に達せずに死んだ場合、支払って終わり。年金はもらえません。こういう人がいるので、年金制度が成立するとも言えるのでしょう。
死亡保険
死亡保険とは、民間の保険会社へ希望する人だけ毎月お金を支払う保険のことです。お金を支払った人が死亡した時、家族へ保険金という名前でお金が支払われます。
年金とは反対の制度ですね。死亡保険は、死んだら家族がもらえる。年金は長生きするれするほど、本人がお金がもらえる。この2つの制度を比較すると、年金のことが分かってくると思います。
日本人の平均寿命
(引用元:大正製薬)
日本人の平均寿命は、男性80.98歳で女性は87.14歳です。この平均というのがやっかいなもので、幼い時に死ぬ人もいるので正確な数字ではありません。男性は84歳で女性は90歳で、その同じ年齢の人の人口が半分になっています。(現時点で)
年金の仕組み
現在の年金の仕組みは、80歳まで生きる前提で設計されています。
20歳から60歳まで、約40年間働きます。その間の給料の約20%を年金の財源として、国に徴収されます。60歳から80歳までの20年で、若い時に支払った分を取り戻す。大まかに言うと、こんな感じです。もちろん、給料が多かった人は、その分年金も多くもらえます。
年金制度が継続していく理由
国は100年先までの人口と経済状況について、これまでのデータに基づいて予測しています。保険料を支払う若い人が減るので、収入が減ることが予想できます。
5年ごとにこの予測が正しいかを検証して、少しずつ修正していっています。これによって、年金の支払う額や受け取り額、または受け取る年齢などが変更していきます。これを財政検証といいます。