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■日本の総広告費と媒体・業種別広告費、特に物販系ECプラットフォーム広告費について!
総広告費の詳細
2023年の日本の広告市場は過去最高を更新し、様々なメディアでの広告費が増加しました。
総計広告費は7兆3,167億円に達し、前年比103.0%の成長を記録しました。
この数字は1947年以降の最高額であり、日本経済の回復と企業のマーケティング投資の増加を反映しています。
インターネット広告費は3兆3,330億円で、前年比107.8%増加し、総広告費の約45.5%を占めるまでに成長しました。
企業がより効果的かつ測定可能な広告手段としてデジタル広告を選択する傾向が強まっており、特に若年層を対象としたマーケティング戦略において、インターネット広告は重要な要素となっています。
メディア別広告費の詳細分析
○四マスメディアの現状
新聞、雑誌、ラジオ、テレビを含む四マスメディアの広告費は2兆3,161億円となり、いずれも減少しました。
この減少傾向はデジタルメディアへの移行が主な要因ですが、各メディアは独自の戦略で対応を図っています。
例えば、新聞社はデジタル版の強化や有料会員サービスの導入、テレビ局はストリーミングサービスの展開など、新たな収益モデルの構築に努めています。
さらに、従来のメディアとデジタルプラットフォームを組み合わせた広告商品の開発も進んでおり、広告主に対してより統合的なソリューションを提供しています。
○インターネット広告の成長と革新
インターネット広告は引き続き成長を続けており、特にコネクテッドTVや動画広告が注目されています。
スマートTVの普及により、テレビとインターネットの境界線が曖昧になる中、動画広告の重要性が増しています。
また、AIを活用した広告配信の最適化や、プログラマティック広告の進化により、より緻密なターゲティングと効果測定が可能になりました。
さらに、SNS広告やインフルエンサーマーケティングの成長も注目されており、特にZ世代を対象としたキャンペーンで重要な役割を果たしています。
○プロモーションメディアの復活
イベントや展示会、映像メディアなどのプロモーション広告は1兆6,676億円で、前年比103.4%の増加を記録しました。
これは、新型コロナウイルス感染症の影響から回復したイベント開催が大きく影響しています。
フェスティバルやスポーツイベント、企業の展示会が盛況を呈し、関連する広告需要も増加しました。
また、バーチャルイベントとリアルイベントのハイブリッド開催が一般化し、より広範な観客層にリーチできるようになりました。
さらに、サステナビリティや社会貢献に関連したイベントへの企業の投資も増加しており、ブランドイメージの向上と社会的責任の遂行を両立させる取り組みが注目されています。
業種別広告費:物販系ECプラットフォームの躍進
物販系ECプラットフォームにおける広告費は2,101億円で、前年比110.1%と大きな成長を遂げました。
この成長は、コロナ禍に伴う在宅ニーズの増加が主な要因ですが、それ以外にも複数の要素が寄与しています。
まず、大手ECプラットフォームによる広告商品の多様化と高度化が挙げられます。
商品検索結果ページでの広告枠の拡大や、AIを活用したレコメンデーション広告の精度向上により、広告主にとってより魅力的な広告の機会が創出されています。
次に、ライブコマースの急速な普及も大きな影響を与えています。
インフルエンサーやセレブリティを利用したライブストリーミング販売が人気を集めており、これに関連して広告投資が増加しています。
さらに、オムニチャネル戦略として、実店舗とECプラットフォームを連携させた広告キャンペーンも増加しています。
QRコードを活用して実店舗からECサイトへの誘導や、オンラインで予約してオフラインで購入するなど、新たな購入体験を提供する取り組みが広告需要を押し上げています。
総括と今後の展望
2023年は、日本のデジタル広告市場が成長し、リアルイベントの復活に伴い全体として大きな発展を遂げた年となりました。
特にインターネット広告と物販系ECプラットフォームへの投資が増加しており、この傾向は今後も続くと予想されます。
さらに、5G技術の本格的な普及に伴う新たな広告形態の登場や、プライバシー保護強化に対応した広告技術の進化、メタバースやWeb3.0といった新たなデジタル空間における広告機会の創出など、広告市場は変革期を迎えるでしょう。
また、サステナビリティへの関心の高まりに伴い、環境に配慮した広告や社会貢献と連動した広告キャンペーンの重要性も増していくと考えられます。
広告主、メディア企業、そして消費者のニーズが複雑に絡み合う中、より創造的で効果的な広告ソリューションの開発が求められる時代が到来しています。
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石井道明(いしいみちあき)のプロフィール
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初心者からプロまで教えている
無在庫物販の専門家
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元金髪モヒカンバンドマン→借金500万円→輸入ビジネス年商3億円、美容系物販年商120億円物販関係の会社を4社経営、
従業員200名英国MBAホルダー物販コンサル12年
無在庫ビジネス実績15年
ECラボメイン講師
石井が手がけた物販生徒1000名以上
物販歴23年
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