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■中南米最大のeコマースであるメルカドリブレの成長!

メルカドリブレとは?
メルカドリブレ(Mercado Libre)は、スペイン語で「フリーマーケット」を意味する名前を持ち、1999年にアルゼンチンで設立されたeコマース企業です。
創業者マルコス・ガルペリンは、スタンフォード大学でMBAを取得中にこのアイデアを思いつきました。
初めは個人間取引のプラットフォームとしてスタートしましたが、現在は企業間取引も含む総合的なコマースプラットフォームへと進化しています。


地域的な展開と影響力
メルカドリブレは、ブラジル、アルゼンチン、メキシコを含む18カ国で事業を展開し、南米のeコマース市場でのリーダーとしてその地位を確立しています。
その影響力は、完全なオンラインショッピングサイトを超え、決済システムや流通ネットワーク、さらにはフィンテックサービスにまで及んでいます。


驚異的成長率
メルカドリブレの成長率は驚異的です。
2019年の売上高は前年比60%増の約23億ドルを記録しました。
2020年にはコロナ禍の影響を受け、さらなる飛躍的な成長が期待されています。
2021年の第3四半期には、純収益が前年同期比72.9%増の19億7000万ドルに達し、グロス商品取引総額(GMV)も前年同期比29.7%増の200億ドルを突破しました。

年平均成長率(CAGR)は46%を記録し、これは同業他社を大きく上回る数字です。
さらに、2024年第2四半期時点での過去12ヶ月間で収益成長は37.27%増加しており、成長するラテンアメリカのeコマース市場における同社の強力なポジショニングが裏付けられています。


成長を支える要因
○巨大な顧客基盤
南米の人口6億4,400万人のうち、2億8,000万人もの登録ユーザーを有しています。
この巨大な顧客基盤がメルカドリブレの成長を支える最大の資産の一つです。
新規サービスの導入や既存サービスの拡大に際し、この広大なユーザーベースを活用して、急速な普及と収益化を実現しています。

○多角的なサービス展開
メルカドリブレはeコマースだけでなく、決済、流通、広告、貸金事業など、幅広いサービスを展開しています。
この多角的なアプローチにより、顧客のニーズを総合的に満たしており、競合との差別化に成功しています。

○独自の決済システム「メルカドパゴ」
南米の金融事情に合わせた決済サービス「メルカドパゴ」は、メルカドリブレの成功を大きく支えています。
銀行口座を持たない「アンバンクト」層が多い南米において、メルカドパゴはアクセス可能な決済手段を提供し、現金チャージ、QRコード決済、クレジットカード決済など、多様な支払い方法をサポートしており、南米のキャッシュレス化を大幅に推進しています。


未来の成長見通し
中南米におけるeコマースの普及率が米国や英国、中国と比べて10年ほど遅れていることが、メルカドリブレの成長を支える大きな要因です。
この地域のeコマース市場は現在の1,500億ドルから、今後4、5年で50%成長すると予測されており、メルカドリブレはこの成長分のうち50%超のシェアを握ると分析されています。

また、メルカドリブレのフィンテック事業は約50%の成長率を報告し、今年のデジタル広告収入は10億ドルに達すると予想されています。
CEOのマルコス・ガルペリン氏は、現在のユーザーベースを1億人から3億人に3倍にする野心的な計画を概説しています。


株価とバリュエーション
メルカドリブレの株価は、強力な成長見通しと収益力向上の可能性に対して高く評価されています。
Redburn-AtlanticやBofA Securitiesなどのアナリストは、買い推奨と高目標株価を設定しており、特にデジタル広告収入やフィンテック事業の成長が注目されています。
さらに、メルカドリブレのバリュエーションは10年ぶりの低水準に近くなっており、PEG比率は0.86と低く、成長見通しを考慮すると株価が過小評価されている可能性があります。



地域的な挑戦と機会
メルカドリブレが成長を続けるためには、地域的な挑戦にも対処する必要があります。


○インフラの課題
南米諸国では、インターネットインフラや物流ネットワークがまだ発達していない地域が多くあります。
メルカドリブレは、これらのインフラの改善に投資し、より広範な地域でサービスを提供可能にするために努力しています。
例えば、ブラジルやメキシコでは、ローカルな物流パートナーと提携して、配送時間を短縮し、コストを削減しています。


経済的不安定性
南米諸国は経済的不安定性に常に直面しています。
為替レートの変動やインフレ率の増加は、メルカドリブレの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
however、メルカドリブレは多様な国々で事業を展開しているため、リスクを分散し、経済的不安定性に対する耐久力を高めています。

競争の激化
南米のeコマース市場では、AmazonやeBayなどのグローバルなプレイヤーも進出しています。
メルカドリブレは、ローカルなニーズに応じたサービス提供や、独自の決済システムを活用して競争力を維持しています。
また、地元の小規模企業や中小企業とのパートナーシップを強化し、地域経済への貢献を図っています。


社会への貢献
メルカドリブレは、単にビジネス成長を目指すだけでなく、社会への貢献も重視しています。


○雇用創出
メルカドリブレは、直接雇用を創出するだけでなく、プラットフォームを通じて多くの小規模企業や個人事業主が収入を得る機会を提供しています。
2022年時点で、メルカドリブレのプラットフォームを通じて約1,000万人の売り手が活動しており、これらの売り手は家族や地域社会に貢献しています。


○地域経済の活性化
メルカドリブレは、地域経済の活性化にも寄与しています。
ローカルな商品やサービスをオンラインで販売することで、地域産業の発展を支援しています。
また、メルカドリブレの物流ネットワークは、地域内の商品の流通を効率化し、消費者に多様な選択肢を提供しています。

○デジタルスキル向上
メルカドリブレは、デジタルスキルの向上にも取り組んでいます。
売り手向けのトレーニングプログラムやワークショップを提供し、オンラインビジネス運営のスキルを身につけさせることで、デジタル経済への参加を促進しています。


メルカドリブレの成長は、南米のeコマース市場におけるリーダーシップを示すものです。
多角的なサービス展開、独自の決済システム、地域的なニーズに応じたアプローチが、同社の成功を支えています。
将来的にも、メルカドリブレは地域的な挑戦に直面しながらも、社会への貢献とビジネス成長を両立し、ラテンアメリカのデジタル変革を牽引する役割を果たすことが期待されています。

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石井道明(いしいみちあき)のプロフィール
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初心者からプロまで教えている
無在庫物販の専門家
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元金髪モヒカンバンドマン→借金500万円→輸入ビジネス年商3億円、美容系物販年商120億円物販関係の会社を4社経営、
従業員200名英国MBAホルダー物販コンサル12年
無在庫ビジネス実績15年
ECラボメイン講師
石井が手がけた物販生徒1000名以上
物販歴23年

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