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■物販系BtoC-ECの市場規模と成長予測:2024年最新分析と将来の展望①
多くのビジネスパーソンや消費者が注目している物販系BtoC-ECの市場動向について、最新のデータと詳細な分析を交えながら、深く掘り下げていきます。
EC業界に携わる方、オンラインショッピングの未来に興味がある方、そして自社のデジタル戦略を検討している経営者の方々にとって、必見の内容となっています!
2023年の物販系BtoC-EC市場規模:着実な成長の証
2023年の市場規模から詳しく分析していきます。
経済産業省が発表した最新の調査結果によると、2023年の物販系BtoC-ECの市場規模は14兆6760億円に到達し、前年比4.83%増を記録しました。
この成長率は一見すると5%を下回っているように見えますが、実はこの数字には重要な意味があります。
コロナ禍による急激な成長の後、市場が安定化し、持続可能な成長軌道に乗ったことを示しているのです。
さらに、この成長は単なる数字の増加ではなく、消費者行動の本質的な変化を反映しています。
例えば、高齢者層のEC利用増加や、これまでEC化が遅れていた地方都市での普及など、社会全体でのデジタルシフトが進んでいることが背景にあります。
この成長率は、日本の経済成長率を大きく上回っており、EC業界が日本経済の重要な成長ドライバーとなっていることを示しています。
また、この成長は新規参入企業にとってもチャンスであり、既存の大手ECプラットフォームだけでなく、ニッチな市場をターゲットにした専門ECサイトの成長も目立っています。
EC化率の推移:デジタル経済への移行が加速
EC化率(全体の商取引に占めるEC取引の割合)は、経済のデジタル化を測る重要な指標です。
2023年のEC化率は9.38%となり、前年から0.25ポイント上昇しました。
この数字は、一見わずかな上昇に思えるかもしれません。
しかし、この0.25ポイントの上昇が意味するものは非常に大きいのです。
まず、この上昇は、年間で約3,700億円の取引がオフラインからオンラインに移行したことを意味します。
これは中規模の企業の年間売上に匹敵する金額です。
さらに、この上昇率は、過去5年間で最も高い伸びを示しており、EC化の加速を明確に示しています。
特に注目すべきは、これまでEC化が遅れていた業界(例:生鮮食品や高級ブランド品)でのEC化率の上昇です。
これらの業界では、商品の品質や真贋性の確認が難しいという課題がありましたが、AR技術の導入や厳格な品質管理システムの構築により、これらの障壁が徐々に取り除かれつつあります。
また、この上昇は単に取引のオンライン化を示すだけでなく、消費者の購買行動の根本的な変化を反映しています。
例えば、「ウェブルーミング」(オンラインで情報収集し、実店舗で購入する)や「ショールーミング」(実店舗で商品を確認し、オンラインで購入する)といった行動が一般化し、オンラインとオフラインの境界が曖昧になってきています。
スマートフォン経由の取引増加:モバイルファーストの時代へ
スマートフォン経由の取引の急増は、EC市場の最も顕著なトレンドの一つです。
2023年のスマートフォン経由の物販BtoC-EC市場規模は8兆6181億円で、前年比10.0%増を記録しました。
これは全体の58.7%を占めており、PCを上回る規模となっています。
この急増の背景には、いくつかの要因があります。
まず、5G通信の普及により、モバイル端末でのショッピング体験が格段に向上しました。
高速・大容量の通信により、高解像度の商品画像や360度ビュー、さらにはARを使った仮想試着なども、ストレスなく利用できるようになりました。
また、モバイル決済の進化も大きな要因です。
顔認証やワンタッチ決済の普及により、購入のハードルが大きく下がりました。
特に若年層を中心に、「ながらショッピング」(通勤中や休憩時間にスマホでショッピングする)が一般化しており、これがスマートフォン経由の取引増加を後押ししています。
さらに、SNSとECの融合も見逃せません。
InstagramやTikTokなどのSNSプラットフォームが直接的な購買機能を強化しており、ユーザーは気に入った商品を見つけたらその場で購入できるようになっています。
この「ソーシャルコマース」の台頭が、スマートフォン経由の取引をさらに押し上げると予想されています。
業界別の市場規模:食品、家電、衣類が牽引
2023年の物販系分野における業界別EC市場規模のトップ3を詳しく見ていきましょう。
○食品、飲料、酒類:2兆9,299億円
この分野の成長は、コロナ禍を契機としたオンラインでの食品購入習慣の定着が大きく影響しています。
特に、生鮮食品のEC販売が急増しており、品質管理技術の向上や配送の効率化がこれを後押ししています。
また、サブスクリプション型の食品宅配サービスの人気も高まっており、定期的な需要を生み出しています。
○生活家電、AV機器、PC・周辺機器等:2兆6,838億円
この分野では、テレワークの普及に伴うPC関連機器の需要増加が継続しています。
また、スマートホーム関連製品の人気も高まっており、IoT対応家電の売上が伸びています。
さらに、ECサイトでの詳細な製品比較や、ARを使った家電の設置シミュレーションなど、オンラインならではの購買体験の向上が、この分野のEC化を加速させています。
○衣類・服装雑貨等:2兆6,712億円
ファッション分野のEC化は、バーチャル試着技術の進化により大きく前進しています。
AI技術を用いた体型推定と組み合わせることで、返品率の低下にも成功しています。
また、サステナビリティへの関心の高まりから、中古品や環境に配慮した商品のEC販売も増加しており、新たな市場を形成しつつあります。
これらの上位3業界で物販系分野の約73%を占めており、EC市場の中核を形成しています。
各業界とも、テクノロジーの活用や消費者ニーズへの適応により、さらなる成長が期待されています。
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石井道明(いしいみちあき)のプロフィール
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初心者からプロまで教えている
無在庫物販の専門家
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元金髪モヒカンバンドマン→借金500万円→輸入ビジネス年商3億円、美容系物販年商120億円物販関係の会社を4社経営、
従業員200名英国MBAホルダー物販コンサル12年
無在庫ビジネス実績15年
ECラボメイン講師
石井が手がけた物販生徒1000名以上
物販歴23年
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