筑波大学附属駒場中・高等学校(通称、筑駒)が、2024年2月3日におこなわれた社会科の試験で、明治神宮外苑地区の再開発計画に関する問いを出題した。タイムリーで社会問題にもなっているトピックが入試問題になるという興味深い出来事について、記録もかねて遊んでみた。
この記事末尾に、この件をとりあげたメディア記事と、入試問題をつけておきます。
注:下記記事はあくまで解答をそのまま記載したものです。
AI(ChatGPT-4)の解答
文化的資産の破壊と生物多様性の喪失
※Web Accessなし
【参考】Z会エクタス栄光ゼミナールの解答速報
名門学習塾の解答。
AI(ChatGPT-4)に問題文に関して質問してみた
明治神宮と神宮外苑の違い
You
このテキストから読み取れる、明治神宮と神宮外苑の違いを簡潔に説明してください。
ChatGPT
明治神宮と神宮外苑は、それぞれ異なる特徴と目的を持つ二つの施設です。明治神宮は主に宗教的な施設が集まる内苑で、明治天皇を祀る神社として知られています。一方で、神宮外苑は明治神宮の外側に位置し、スポーツ・文化施設や緑地、公園などから成る広範なエリアです。外苑は、都市のレクリエーションと文化活動のための場所として機能し、いちょう並木や神宮球場などがあることで知られています。また、外苑は明治天皇とその皇后、昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えるために、全国国民からの寄付金と献木、青年団による勤労奉仕により創建されました。このように、明治神宮と神宮外苑は、共に明治天皇を記念して創建されたものの、その機能と位置、目的において明確に区別されます。
テキスト中のイコモスの指摘について
You
このテキストに、イコモスの指摘がでてきますが、このイコモスの指摘は史実と照らし合わせて正しいものでしょうか。
ChatGPT
イコモス(ICOMOS、国際記念物遺跡会議)の明治神宮外苑再開発計画に対する指摘は、その歴史的・文化的価値を重視する立場から出されたものであり、史実と照らし合わせても正当な懸念を示していると言えます。イコモスは、ユネスコの諮問機関であり、世界遺産の保護と保存に関する専門的な意見を提供する組織です。明治神宮外苑の再開発計画に対して、イコモスが中止を求める文書を公表したこと【1】、再開発が歴史的・文化的遺産を破壊するとして重大な警告を発したこと【2】、事業者側の見解に対して「事実とかけ離れている」と反論するなど、イコモスの懸念は環境影響評価の不備【6】や外苑の生態系への影響【4】を含む複数の点に及んでいます。
これらの指摘は、明治神宮外苑が持つ文化的資産としての価値と、その保存の必要性に基づいています。明治神宮外苑は、都市化や開発の波にもかかわらず、東京都心における重要な緑地としての役割を果たしてきました。また、その歴史的背景や文化的意義は、多くの人々にとって貴重な遺産です。イコモスの指摘は、これらの価値を損なう可能性がある再開発計画に対する深刻な懸念を反映しており、史実を踏まえた正しい評価と言えるでしょう。
Sources
【1】nhk.or.jp - 明治神宮外苑 イコモスが再開発の中止求めた文書の内容とは?
【2】cptogidan.gr.jp - 神宮外苑再開発に係る 都市計画決定・環境影響評価を見直し
【3】asahi.com - 神宮外苑再開発、「森」巡り応酬 イコモスのアラートに事業者が...
【4】gqjapan.jp - 「神宮外苑の再開発は、人工物を減らし緑豊かな当初の姿に...
【5】youtube.com - 「杜撰で非科学的な環境アセスに基づいた開発を... - YouTube
【6】tokyo-np.co.jp - 環境アセス評価書は「明らかに調査不足」 日本イコモスが事業...
筑駒の「神宮外苑再開発」入試問題をとりあげた記事
筑波大学附属駒場中学校の2024年度
社会問題 大問【2】