2024年3月18日のこの記事は、ロッシェル・カップを原告団長とする、東京都に対しての「神宮外苑再開発事業認可取消等請求」が最高裁まで特別抗告されたが、却下されたことを報じるもの。たしか最終的に司法がどう判断したのかは、産経新聞しか報じていない。
あなたと蓮舫の約束。
都知事選で蓮舫さんが選挙の争点として、一度立ち止まって住民投票しようと主張したのが最後の盛り上がりだった。
その後は、あれだけ騒いでいた人たちもだんだんと言及しなくなった。
こっそりアップロードされた地裁決定書
さて、都知事選の投開票がすんだ後、7月10日にひっそりとアップロードされた書類がある。2023年3月31日にでた地裁の決定書と8月22日にでた、抗告に関する高裁の決定書である。
インターネットアーカイブの履歴をみると、地裁の決定から1年と4ヶ月もの間、アップロードされずにいたことがわかる。
なぜ、1年以上も公開されなかったのか。
ほんとうの理由は、原告団長のロッシェル・カップさんに聞くしかない。
傍から想像するには、地裁・高裁で原告の主張がほぼ全部認められなかったことがわかれば、神宮外苑再開発運動は道理が通らないことが広く知れ渡ってしまうからだろう。
原告の主張は、主に以下の4つだろうか。
詳細はCALL4のウェブサイトのページ「神宮外苑を守ろう訴訟|100年の歴史と3000本超の樹木を未来へ」で確認していただきたい。
以下は、事業者が調査・作成し、環境影響評価審議会が認めた環境影響評価書に関する、地裁の判断を記した箇所である。(一部、改行、太字をくわえた)
まとめにかえて
この訴訟とその決定書面の内容と公開時期について思うところを書いておく。
CALL4という”“社会課題の解決を目指す訴訟(公共訴訟)”の支援に
特化したウェブプラットフォーム”を利用して、金銭的支援を得ながら、訴訟資料を1年以上も更新しないのは不誠実
環境アセスに問題ある、景観が損なわれる、騒音、風量に問題があると、2023年から2024年にかけてたくさんの投稿が多数の人からなされたけれども、この地裁、高裁の決定があったことにダンマリを決め込み、放置していたことも不誠実
日本イコモスは環境影響評価が「虚偽」であるとまで主張している。この主張に関しては、なんらかの形で釈明する必要がある
国際影響評価学会(IAIA)日本支部は、環境アセス手続きに不備があると指摘している。これに関しても、地裁、高裁決定に関して釈明なり、反論なりをしないと組織の存在意義に関わるのではないか
以上