〇初マサ小浜『マサズ・スムージー』~満員御礼ソウルフル・ナイト
〇初マサ小浜『マサズ・スムージー』~満員御礼ソウルフル・ナイト
【Masa Kohama’s First Major Live in Tokyo Since 2019 : 】
3年ぶり。
マサ小浜名義の都内でのライヴは、コロナ禍でできなかったので、2020年1月の「マサズ・スペシャル27」以来約3年5か月ぶり。今回は新シリーズ「マサズ・スムージー」、その第1回。これはそれぞれのミュージシャンをさまざまなフルーツにたとえ、ここでミックスして独特の味わいの音楽を提供しようというもの。いわばおいしい「ミックス・ジュース」のようなものか。当日は同名のカクテルも用意された。「マサズ・スペシャル」は、4人だけだったが、今回はヴォーカルにユリを迎え5人。全員現在日本の音楽シーンの第一線で活躍するファースト・コールのいわばオール・スター・ラインアップだ。
特にキーボードのガクシ、ドラムスの沼澤尚(タカ・ヌマザワ)の加入は斬新。ガクシとはすでに、「ガク・マサ」名義でライヴを行っているが、マサと沼澤が同じステージに上がるのは、初めて。かつてレコーディングでちょっと接点があったようだが、お互いスタジオで顔を合わせるまではなかったようだ。彼らはお互いロス在住時代に沼澤が講師を務めるクラスにマサが通ったことがあるという。
沼澤のドラムスは特にBPM100以下の遅めのグルーヴのときに、抜群のグルーヴ感、ノリを感じさせるように思った。ただ、本人はアーティスト側への音の返し(モニター)が1曲目ではよくわからず、やりにくかったそうだが、「出音(観客側へに出る音)はよかったよ」というと一安心という感じ。
1曲目ダニー・ハサウェイの「ヴォイセス・インサイド」の最初の音がでた瞬間、ここはLAのトロバドールかニューヨークのビターエンドかと思わせられた。(笑) 渋谷のこの会場には珍しくベースとドラムスの低音がよく出ていたのだ。そして感じた第一印象は、「あなた方、ルックスは日本人だが、出す音はブラックで、ソウルですねえ」というもの。まさに、日本に根付いている「ホーム・グロウン・ソウル」という感じだ。
そして、選曲はひじょうに王道でわかりやすい。ソウル、ブラック、ファンク、ブルーズだけでなく、ポップ、ロックまで幅広い。多くのファンがこのコロナ禍でため込んでいた「ライヴ待望感」を一気に爆発させた感じだ。マサ小浜の熱烈ファンの常連さんも勢ぞろいし色を添えた。
この日はサプライズでまもなくツアーが始まる山下達郎バンドで活躍するサックス奏者宮里陽太がマサのオリジナル「ニュー・ノーマル」(下記セットリスト、セカンドセット3曲目)に登場。話を聞くと、今週から始まる達郎ツアーのリハーサルがちょうど前日に終わってこの日、当日午後、1曲だけあわせリハーサルをして登場したそうだ。今回のライヴのコーディネーターの龍さんのサポートをかつてやったことがある縁でお声がけされ、ちょうどぽっかりあいたので参加できたとのこと。彼を迎えるとき、マサ、ジーノたちは、「スパークル」でお迎えした。
それにしても、ユリも相変わらずうまい。アンコールでは、「パープル・レイン」ではなく、マイケル/ジャクソン5/マライア・キャリーでおなじみの「アイル・ビー・ゼア」を歌った。
セットリストは下記に、オリジナルを明記して記載。
■セットリスト 「マサズ・スムージー Vol.1」
Masa’s Smoothie Setlist 6/27/2023 @ JZ Brat Shibuya
[ ] denotes original artist
Set 1
Show started 19:35
1. Voices Inside (With Yuri) [Donny Hathaway]
2. Steppin’ Out [Masa Kohama]
3. The Lady In My Life [Michael Jackson]
4. That’s The Way Love Goes (With Yuri) [Janet Jackson]
5. You Got The Love (With Yuri) [Rufus / Chaka Khan]
6. Anti Hero [Gaku/Masa]
7. Parisianne Walkways (パリの散歩道) [Gary Moore]
Performance ended 20:38
Set 2
Performance started 20:53
1. Window Shopping [Hiram Block]
2. I’ll Be Over You [TOTO]
3. New Normal (With Yota Miyazaki on sax [Masa Kohama] a riff of Sparkle [Tatsuro Yamashita]
4. Red Light Special [(With Yuri) [TLC]
5. Stormy Monday Blues (With Yuri) [Bobby Blue Bland]
6. Uptown Funk (With Yuri) [Bruno Mars] including a riff of The Bird [Time]
Enc1. Fallin’ For You [Masa Kohama]
Enc2 I’ll Be There (With Yuri) [Jackson Five / Michael Jackson, Mariah Carey]
Show ended 22:00
メンバー Members
マサ小浜(g)
日野”Jino”賢二(b)
沼澤 尚(ds)
Gakushi(key)
Featuring:
YURI(vo)
Special Guest:
宮里陽太 (sax)
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マサ小浜について (ウィキペディア、かなり詳しくでています)
マサ小浜ウェッブ
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■ライヴ概要
マサズ・スムージー Vol.1 The Resonance Of The Soul
日時 2023年6月27日(火)開場18時30分、開演19時30分~2部制入れ替えなし
入場料 予約5500円、当日6000円 (このほかに要ワンドリンク)
会場 渋谷JZブラット
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル 2F
出演者 Members マサ小浜(g)
日野”Jino”賢二(b)
沼澤 尚(ds)
Gakushi(key)
Featuring:YURI(vo)
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■マサ小浜過去関連ソウル・サーチン・ブログ記事
聴取感謝『ディスコ・サーチンinレディオ・ディスコ』~マサ小浜さん、トーク&生ギター演奏爆発
2023年6月4日
(今回のライヴの告知で「レディオ・ディスコ」、生ギター持ち込みで演奏もあり)
歓喜報 新しいマサ小浜ライヴ・シリーズ登場~「マサズ・スムージー」第一回、2023年6月27日(火)渋谷JZブラットで開催決定
2023年4月26日
マサ小浜~待望の自身初ソロ・アルバム登場~インタヴュー「クロスオーヴァー・ソウル・インストゥルメンタル」というジャンル
2021年1月10日
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マサ小浜20~実は19回目~ファンク、ソウル、R&B、ロック、ブルーズまで
2017年02月10日(金)
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第1回のライヴ評
マサ小浜、初ソロ・ライヴ~ソウルとファンクとスムーズ・ジャズと
2010年07月09日(金)
19回ライヴ評
「マサ小浜スペシャル Part19~秋を感じさせる...スペシャル~
2016年10月13日(木)
(ここに過去記事一覧)
グラミー賞ノミネートのイグザヴィア(エグザヴィア)とマサ小浜の物語
マサ小浜とイグザヴィア~太平洋をまたぐ2人のソウル・メイトのクロスロード~(パート1)
2016年06月26日(日)
マサ小浜とイグザヴィア~太平洋をまたぐ2人のソウル・メイトのクロスロード~(パート2)
2016年06月27日(月)
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マサ小浜全面参加グラミー賞獲得ファンタスティック・ネグリートのアルバム
ファースト(グラミー賞受賞)
ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド
2016/09/07
セカンドアルバム(グラミー賞受賞)
PLEASE DON'T BE DEAD
2018/06/15
サードアルバム (グラミー賞2021年、ノミネート作品。受賞発表は2021年3月14日)
2020/08/14
HAVE YOU LOST YOUR MIND YET?
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オフィシャル・サイト
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ENT>LIVE>Kohama, Masa>Masa’s Smoothie Vol.1
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