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〇西小山・海老重~1972年のソウル談義と2020年のソウル談義

〇西小山・海老重~1972年のソウル談義と2020年のソウル談義

【Ebiju : Soul Bar In Nishi-Koyama】

久しぶりに西小山のソウル・バー、海老重に。1996年にオープンし、今年で24周年。高校時代の友人K君に誘われて、訪問。


(本作・本文は約2000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、4分から2分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと5分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇西小山・海老重~ソウル・バー談義

【Ebiju : Soul Bar In Nishi-Koyama】

ソウル・バー談義。

久しぶりに西小山のソウル・バー、海老重に。1996年にオープンし、今年で24周年。高校時代の友人K君に誘われて、訪問。実は先月、誘われ海老重を訪れたら、夏休みかなにかで休業で、リヴェンジしたというもの。

ブログ ロナルド・ベル訃報 海老重、入口看板

僕が海老重に来るのはニック岡井さんの撮影で来て以来だから10年以上ぶり。K君は、高校の同級生でソウル、ディスコ好き。高校時代に学園祭で一緒にディスコをやった仲間だ。

彼は僕が覚えていないことをいろいろと覚えている。今回もそんな話をいくつかしてくれた。やはり、記憶力ってどんどん薄れるんだなあ。

「ご無沙汰です」とあいさつをすると、海老重のマスター、海老沢さんは「お久しぶりですね」といろいろとおもしろいものをかけてくれた。

イタリアのソウルものとか、日本のソウルものなど。後者では堺正章さんの「イッツ・ア・マンズ・マンズ・ワールド」とか弘田三枝子さんのアレサ曲など。

ブログ ロナルド・ベル訃報 しばたはつみ

ちょうど、クール&ザ・ギャングのファースト『クール・アンド・ザ・ギャング』から1曲かけてくれたのだが、その翌日、ロナルド・ベルの訃報が入った。

ブログ ロナルド・ベル訃報 クルギャン1

Chocolate Buttermilk - Kool & The Gang (1969)
https://www.youtube.com/watch?v=dAB6BHTAdXI

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昔話で驚いたのは、たぶん、1972年頃だと思うのだが、渋谷のヤマハの2階の踊り場のあたりでキャッシュボックス、ビルボードを売ってる場所があるのだが、そこにずっと立って、ノートに手書きで写してたところを見て、僕に声をかけたという話だ。ぜんぜん覚えてない。(笑) 

ブログ 海老重 渋谷ヤマハ

高校の頃(1970年4月から1973年3月)はほとんど毎週のように道玄坂のヤマハには行っていた。そこでビルボード誌とキャッシュボックス誌をほぼ立ち読みし、4週に一度だけ買っていた。(たしか1冊1000円くらいして、ひと月3000円の小遣いではなかなか買えなかった) 同じクラスのI君と2週交代で買うようにしていて、1週目と3週目が僕なら彼が2周目と4週目を買う、そして、交換するというスタイルだ。そうすれば、前の週のランクが書かれているので、だいたい主なヒット曲の動きはわかるわけだ。

しかし、立ち読みでチャートをノートに写していたのは覚えてなかった。なかったが、やりそうなことだな、とは思った。どこかにそのノートはあるのかな。僕は覚えてない。

ブログ 海老重 スタイリスティックス1st

別の話では、たまたま帰りの東横線でK君が隣に座って、そのときに僕がなぜかスタイリスティックスのファースト・アルバムを持っていて、「これがいいんだよ」とやたら、K君に勧めたという。僕は覚えてない。

もうひとつびっくりしたのが、なんか僕が彼に「60年代はビートルズの時代だった。70年代はスティーヴィーの時代になる」って彼に断言したそうだ。たぶん、高校時代なので1972年頃だ。「迷信(スーパースティション)」が流行ってるころかもしれない。しかし、すごいな、これ。K君はその頃はビートルズには興味はなかったが、スティーヴィーの時代になるってなんかやたら強く言われたので、とてもよく覚えているそうだ。僕は覚えてない。

海老沢さんによれば、最近はソウルだけに限らず、昭和歌謡やらなんでも、リクエストが来ればかけざるをえないという。

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前に来た時よりも、ずいぶんとサイン入りのレコードなどが増えていた印象だ。

元ハウス・ロッカーズのチェット・フォーチューンさんも盟友山本さんに連れられてある日やってきて、「他に客がいなかったので、夜中の2時過ぎまでいろんなレコードにあわせて歌ってってくれました」という。

ブログ ロナルド・ベル訃報 チェットさんLP

(チェット・フォーチューンさんがリードの一人、ハウス・ロッカーズのLP)

ハウス・ロッカーズのアナログ・アルバム、アクト1の輸入盤、スペシャル・デリヴァリーなどにもサインをもらった。

ジェームス・ブラウンの『レヴォリューション・オブ・ザ・マインド(ライヴ・アット・ジ・アポロVol.3)』などはきっちり額装され、そこには、JBズのメンバーはもちろんのこと、ジェームス・ブラウン御大のサインも所せましと書かれていた。

ブログ ロナルド・ベル訃報 JBジャケサイン

(サインが壮観)

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「ソウル・バー」はごぞんじの通り、完璧に「日本独自の」文化である。「ジャズ喫茶」や「ロック・バー」もほぼ日本のみのもの。日本以外にはないと言ってもいい。「ソウル・バー」なんてまさにホームグロウン・ソウルのひとつでもある。大事にしていかなければならない。コロナ禍なんかでソウル・バーの灯を消してはいけない。(笑) 

ブログ ロナルド・ベル訃報 海老重さん、メル&ティムジャケ

(メル&ティムをかけてくれたマスター、海老沢さん)


■海老重(えびじゅう)

住所 東京都品川区小山6-8-16 (最寄り駅は西小山)
電話 03-3784-3930
営業 月曜~土曜 19時~深夜
定休 日曜・休日
チャージ 1000円
カード使用不可
席数 20席 
喫煙可 

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