ペギー・ブルー78歳で死去~ゴスペル・ベースからブロードウェイ~R&Bシンガーへ
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ペギー・ブルー78歳で死去~ゴスペル・ベースからブロードウェイ~R&Bシンガーへ
【Peggi Blu Dies At 78 : Gospel Singer Turned To Broadway Musical Singer To R&B Singer】
訃報。
1980年代から活躍してきたR&Bシンガー、ペギー・ブルーが2024年5月19日、死去した。78歳だった。家族がSNSで明かした。(一部で、死去年齢が77歳と流布したが、娘さん(テリー・ヘンリー)が下記の生年月日と命日を発表しているので、78歳が正しい。死去翌週が79歳の誕生日だった) 2022年2月に心臓の手術をしており、そのあたりの疾患が死去に影響しているのかもしれない。ただ死因は明らかにされていない。
ツイッターでの第一報
https://www.facebook.com/terry.d.henry.9/posts/2176189772717849:2176189772717849
ソウルトラックス記事
5/19/2024
ペギー・ブルーは、1945年5月26日ノースキャロライナ州ルンバ―トン生まれ。生まれたときから歌っていたというほど、歌が好きだったようで、幼少の頃から同じくシンガーだった母とともに教会でゴスペル・クワイア―で歌っていた。のちには、アンドレ・クロウチのクワイア―にも参加したことがあるという。
14歳の頃(1959年頃)、叔父の牧師、ビショップ・ウォルター・ベントンについてニューヨークに移住。ウォルターのクワイア―で歌い始め、経験を積んだ。
1973年頃からいわゆるセッション・シンガーとしていくつかのレコーディングに参加、業界内で知名度をあげていく。
この頃、1960年代に「ダドゥランラン」の大ヒットを放ったガールズ・グループ、クリスタルズのメンバーになり、一時期クリスタルズとして活動していた時期もある。
また、ミュージカルから声がかかり参加したこともあった。『ウィズ』ではエムおばさん役と良いウィッチ(魔女)のグリンダを演じていた。ほかに、『マリリン・アン・アメリカン・ファーブル』、『ダリア・ザ・ウィックド・ステップマザー』、『シスターエラ』などに出演。『シスターエラ』収録の楽曲「アイ・ガット・ザ・マネー」はマイケル・ジャクソンが制作にかかわっている。
ほかにも、バーブラ・ストレイサンド、ホイットニー・ヒューストン、ルーサー・ヴァンドロスなどとも共演している。
映画の世界でも『セット・イット・オフ』(ジェイダ・ピンケット、クイーン・ラティーファ主演)のテーマなども
ステファニー・ミルズのコーラスなども担当、ボブ・ディラン、ウェザー・ガールズなどのセッションにも参加した。
1980年、MCAと契約。ジェリー・ラゴヴォイ・プロデュースの『アイ・ガット・ラヴ』のアルバム発表。火はつかず、その後、1986年3月アメリカの人気テレビオーディション番組『スターサーチ』にエントリー。見事「ベスト・フィメール・アワード」を受賞、10万ドルの賞金を手にした。これを機にキャピトル・レコーズと契約、1987年『ブルー・ブローイン』を出した。その後、『アメリカン・アイドル』のヴォーカル・コーチを務めることになった。これが「ヴォーカル・コーチ・フロム・ヘル(地獄からやってきたヴォーカル・コーチ)」というニックネームで知られるようになり、当たり役となった。その後、イギリスのエクスパンションから2002年『リヴィング・オン・ラヴ』をリリース。若手クール・ミリオンとの共演も。
Cool Million Ft. Peggi Blu - When We Loved [2012]
ステファニー・ミルズと「ヒズ・ネーム・イズ・マイケル」をデュエットしている。これはフィル・ラモーンとマイケル・センベロのプロデュース。
Stephanie Mills & Peggi Blu - His Name Is Michael (1983)
Stephanie Mills – Merciless
ブルー・ブローイン +3(限定盤)
ペギ・ブルー 2022/09/21
Peggi Blu – Tender Moments
Livin' on Love
Peggie Blu 2002/9/2
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次回の『AOR/Soul To Soul #123 』(2024年6月6日木曜夜8時、インターFM、JFN各局)で一曲追悼曲をかける予定。
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OBITUARY>Peggi Blu (5/26/1945 - 5/19/2024, 78 year old)
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