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〇ファンタスティック・ネグリート、アルバム、グラミー該当カテゴリーを変更

〇ファンタスティック・ネグリート、アルバム、グラミー該当カテゴリーを変更
 
【Fantastic Negrito’s Latest Album : Grammy Category Moved To Best Alternative Music Album】
 
 
(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇ファンタスティック・ネグリート、アルバム、グラミー該当カテゴリーを変更
 
【Fantastic Negrito’s Latest Album : Grammy Category Moved To Best Alternative Music Album】
 
チェンジ。
 
これまでリリース3作がすべてグラミー賞「ブルーズ部門」を受賞しているコンテンポラリー・ブルーズ・アーティスト、ファンタスティック・ネグリートが、今年超大作の新作『ホワイト・ジーザス・ブラック・プロブレム』をリリース、本ソウル・サーチン・ブログでも4作連続でグラミー賞受賞を予想しているが、なんと、今回はエントリー部門をブルーズ部門から「ベスト・オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」部門へ変更して、エントリーを申請した。



 
ファンタスティック・ネグリート本人はこのアルバムについて、「自分が白人のスコティッシュ(スコットランド人)の丁稚奉公人と、そこで雇われていた黒人奴隷からの7代目だなど想像だにしなかった。彼らはいかにして結ばれたのか、どんな風に生きてきたのか、こんなパンク・ロックな生き方はなかった」と述べている。
 
今回のジャンル変更は、おそらく、狭義のブルーズ部門より、より幅広いジャンルとみられる「オルタナティヴ・ロック」部門に焦点をあてたい、そういう人たちに聞いてもらいたいという思惑があるようだ。
 
このアルバムについては、ソウル・サーチン・ブログでは、最低でも8部門のノミネートが可能と見て、その部門を6月4日付ブログで展望しているが、さすがに「オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」は想像していなかった。
 
そのときの可能部門は次の通り。話題作であることはまちがいないが、その後も強力アルバムが多数リリースされており、競争はかなり激化しそうだ。
 
■グラミー最低でも8部門のノミネートか
 
このアルバムが来年のグラミーでどこにどれくらいノミネートされるか。ちょっと可能性がある部門を列記してみたい。
 
『アメリカン・ルーツ』の分野
 
「ベスト・アメリカン・ルーツ・パフォーマンス」
「ベスト・アメリカン・ルーツ・ソング」
「ベスト・アメリカーナ・アルバム」
「ベスト・トラディショナル・ブルーズ・アルバム」か「ベスト・コンテンポラリー・ブルーズ・アルバム」 (普通に考えれば後者)
 
『ミュージック・フォー・ヴィジュアル・メディア』の分野
 
「ベスト・スコア・サウンドトラック・フォー・ヴィジュアル・メディア」
「ベスト・ソング・リトゥン・フォー・ヴィジュアル・メディア」
 
『コンポ―ジング/アレンジング』の分野
 
「ベスト・アレンジメント、インストゥルメンタル・アンド・ヴォーカルズ」
 
『ミュージック・ビデオ/フィルム』の分野
 
「ベスト・ミュージック・ビデオ」
「ベスト・ミュージック・フィルム」
 
 
『一般分野』(主要4部門)
 
「レコード・オブ・ジ・イヤー」
「アルバム・オブ・ジ・イヤー」
「ソング・オブ・ジ・イヤー」
 
この主要4部門にノミネートされるとアルバムで演奏している主だったアーティストは、受賞資格を得るので、我らがマサコハマも完璧に「グラミー・ノミニー・アーティスト」になる。
 
『R&B』分野
 
「ベスト・トラディショナル・R&Bパフォーマンス」
「ベストR&Bソング」
「ベスト・プログレシヴR&Bアルバム」
あるいは
「ベストR&Bアルバム」
 
『カントリー』分野
 
「ベスト・カントリー・ソロ・パフォーマンス」(「ヴァージニア・ソイル」)
 
いちおうこれを数えると16部門になるが、最低でも8部門程度はノミネートされるのではないだろうか。たぶん、誰もこんな予想をする者はいないと思うが、今年の暮れまでにはノミネートがでる。
 
グラミーは音楽業界の「お祭り」だが、このアルバムの内容は、現在の「ブラック・ライヴズ・マター」など、差別や分断、資本主義などにもコメントしており、まさに時代を描いた作品でもある。その点で、少し早すぎるが、ファンタスティック・ネグリートにとってのマーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイング・オン』のような作品ではないかと感じるようなっている。
 
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