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〇 ボハナンの「レッツ・スタート・ザ・ダンス」のリズム・ギターは誰か
〇 ボハナンの「レッツ・スタート・ザ・ダンス」のリズム・ギターは誰か
【Who Plays Rhythm Guitar On Bohannon’s “Let’s Start The Dance”】
(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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1. ボハナンの「レッツ・スタート・ザ・ダンス」のリズム・ギターは誰か
【Who Plays Rhythm Guitar On Bohannon’s “Let’s Start The Dance”】
質問。
先日、DJオッシーからハミルトン・ボハナンの「レッツ・スタート・ザ・ダンス」のリズム・ギターは誰ですか、と訊かれた。誰なのかわからなかったので、調べてみた。
リズム・ギターですぐに思いつくのが、ナイル・ロジャーズやアル・マッケイだが、どうやらそうしたリズム・ギターの名手たちの曲を集めたいとのこと。
Bohannon - Let's Start The Dance (1978) ♫
https://www.youtube.com/watch?v=wiDWhHSDA2k
long version
https://www.youtube.com/watch?v=mls04iVmU9o
参加ミュージシャンを調べるのは、まず現場百回で、アナログ・レコードにあたる。ところが、このころのボハナンのレコードは、なんとミュージシャン・クレジットがジャケットにかかれていない。これは困った。
ディスコグスにきてもあまりよくわからない。
そこで、手持ちのアルバムを全部見てみる。すると、その少し前のアルバム・ジャケット『ダンス・ユア・アス・オフ』に正規のクレジットではないが、スペシャル・サンクスで何人かの名前が出ていた。
Rick Rouse (Funkbox)
Ted Waterhouse (Sticky Fingers)
Lorenzo Brown (Mr. Rhythm)
Nimrod Lumpkin (The Grinder)
上の3人がギターかベースのように見えた。カッコは、ニックネーム。さらに別のアルバムで次の名前がでてきた。
Leroy Emmanuel (guitar)
Mose Davis (keyboards)
James Patterson
Dangerous Dan
という名前がでてきた。どうやらこれらのミュージシャンがアルバムのレコーディングに参加しているようだ。ただギタリストらしき人物が複数いて、誰がこのリズム・ギターをプレイしているか特定できない。ただリロイはゲストっぽくはいっているので、ボハノン・バンドには後から入った人物かも。
1979年のアルバムで、デディケイテッド・トゥ・リック・ロウズとあったので、ひょっとしたら亡くなっているかもしれない、と思われた。その後、現役で活躍中らしいことがわかる。
しばし、いろいろみていると、リック・ローズとリロイ・エマヌエルがギターだとわかった。
リックはリカルド・リッキー・ローズという名らしい。
1979年の『トゥ・ホット・トゥ・ホールド』のアルバムの裏に6人のニックネームと写真が載った。ところが楽器名がでておらず、ニックネームだけ。なかなかてごわい。(笑)
(真ん中下がリック)
(リック・ロウズ)
Bohannon-drums / vocal
Rick Rouse (Funk Box) - guitar
Ted Waterhouse Jr (Sticky Fingers) - bass
Lorenzo Brown (Mr. Rhythm) - percussion
Nimrod (Rod) Lumpkin (The Grinder) - keyboards
Leroy Emmanuel - gutiar (as guest)
Mose Davis - keyboards (as guest)
members on 1979 album Too Hot To Hold
ただなんとなくリック・ロウズっぽい感じがしてきた。そして動画を探す。
これがでてきた。
https://www.youtube.com/watch?v=9xS6tgKml-I
動くカッティング・ギター、これが顔・容姿からリックのようだ。
もうひとつあった。
https://www.youtube.com/watch?v=j6K79FDhNmY
たぶん、これも同じリックだと思う。動きが同じだw
こんなのもでてきた。
https://www.youtube.com/watch?v=GM4Q4Nf62So
これで、ほぼリック・ローズに確定した。彼の名を改めて調べてみると、なんと、その後ボハノンのあとに、多くのレコーディングやライヴに参加。
なんといっても、Pファンクに参加していた。ほかにもデス・ロウでのヒップホップ系のアルバムにも参加。あのファンキーなカッティングは、その筋から声がかかるわけだ。
最近だとチャカ・カーンの『ファンク・ディス』のアルバムにも参加。
そこでソウル・サーチン・ブログにあたると、なんと2009年と2015年のジョージ・クリントン・ライヴ、さらに2019年のチャカ・カーン・ライヴで来日していた。
ということで、「レッツ・スタート・ザ・ダンス」のリズム・ギターは誰かというと、このリッキー・ロウズ Rickey Rouseということが判明した。
2020年8月22日の『レディオ・ディスコ』ではカッティング・ギターのミニ特集があり、その中でボハナンの「レッツ・スタート・ザ・ダンス」がかかり、このギタリストはリッキー・ロウズという人だと紹介された。
ラジコのタイムフリー
http://radiko.jp/#!/ts/INT/20200822150000
「レッツ・スタート・ザ・ダンス」15時24分くらい。
番組ブログ
https://www.interfm.co.jp/news/single/disco08222020
かかった曲(ミュージック・サーチ)
しかし、これがリック・ロウズで、Pファンクやチャカで何度も来日していたとは。次回来日したら、改めて、このことを確認してみよう。
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