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〇上出優之利さん写真展~888前夜~渋谷で開催=トークイヴェントなども

〇上出優之利さん写真展~888前夜~渋谷で開催

【Masanori Kamide Photo Exhibition At Shibuya Flying Books】

モノクロ。

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(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇上出優之利さん写真展~888前夜~渋谷で開催

【Masanori Kamide Photo Exhibition At Shibuya Flying Books】


1. 写真展

モノクロ。

先日(2021年4月17日)いつもの『レディオ・ディスコ』を移動中の車中で聴いていたら、旧知の上出さんが出ていて、写真集を出し、写真展を開くという告知をしていた。数年前から写真(特にモノクロ)をたくさん撮っていて、2016年に写真集『モノクロのブルース』を上梓していたのは知っていた。話を聞いていると、とてもおもしろかったので、生放送後電話して、今度写真展に行きます、と伝えた。

上出7 本屋・本棚

2021年4月17日放送『レディオ・ディスコ』同録 (上出さん登場は1時間21分すぎから)



https://www.mixcloud.com/OSSHY/radio-disco-2021417/?fbclid=IwAR1Lrs04SdlpxkIITMDUpfvvtqjd69olPLMWpVBDNbveiN-EJGgfuMr1Hpo

上出さんとは、彼がいまは亡きエムザ(MZA)有明にいた頃からの知り合いで、最近はSNSでつながっている感じだったが、そこにだしている写真がなかなかかっこよくて、いい写真撮るなあ、と思っていた。前回の写真展は見逃したので、今回はさっそく足を運んだ。

なんと、フライング・ブックスという会場は、多くのアートや写真集、洋書、洋雑誌、かなり選び抜かれた日本の書籍などが置かれている古書店だった。一階の階段横の壁から2階まで展示され、さらに2階の店舗の本棚の上部の壁をぎっしり使って額装され展示されていた。約20点超が出ていた。

2.モノクロ写真

どれも、モノクロのインパクトがすごい。

上出4 刺青2

なぜモノクロにこだわるのか。上出さんが、ちょうど福生の街角の写真を指して、「これは、上のところが真っ赤で、全体的にカラーだとケバケバした感じなんですよ。でも、僕がフォーカスしたいのは、歩道を歩いている市井の人。カラーだとどうしても、目が赤の方にいっちゃって、下の人のほうにいかないんです。それでモノクロにして、こっちに目を向けてもらおうとしたわけです」と解説してくれた。

これらの元はカラーで撮影していて、それをひと手間かけてモノクロにしているそうだ。たしかに、カラーでケバケバしい色合いがあったら、そっちに目が行きそうなのはわかる。モノクロ写真は、中国のモノクロの水墨画のように、モノクロゆえに見る者のイマジネーションを掻き立てる。

カラー写真は思った以上に情報量が多い。モノクロ写真はそれをばっさり切り落とす。だから見る者によりスペースを与える。イマジネーションが広がる。モノクロの魅力だ。たとえがいいかわからないが、巨大なデパートよりも小規模なブティックのほうが何を見るかフォーカスしやすいのと同じだ。

3.DJから写真家へ転身

元々1981年、ミュージシャンになろうとして大阪から上京した上出さんだが、あちこちのディスコなどでDJをしたり、MZAでアーティストをブッキングするようになったりした。しかし、2011年の大震災でそれまであったものがすべてなくなってしまうことに衝撃を受け、それまでちょっとやっていたが、「写真で食っていこう」と一大決心し、音楽関係の機材をすべて売り払い、写真関係の機材、プリンターなどを揃え、師匠をみつけ、写真道に一目散に進んだ。

上出5 本屋・本棚

今回の写真はすべてデジタル・カメラで撮影。夜の写真が多いので、露出なども苦労が大きいかと思いきや、何枚か撮ってみてすぐに本番を撮るという。感度もかなりよく、撮影後の補正(感度アップ)、プリント時の補正もできるという。

4.888の意味

今回の『888前夜』の888というのは、2020年12月24日に発表された東京都のコロナ感染者数のこと。その888人という数字に衝撃を受け、ひょっとしてもう前のような状況にならないかもしれないと危機感を募らせ、ここ10年ほど自分が世話になった夜の世界、特に新宿を撮りためていたものを一冊にすることにしたという。それまでの写真はほとんどの人がマスクをしていないが、今ではどこでカメラを向けてもマスクをつけている。つまり、コロナ前の喧騒のドキュメントというわけだ。

書影 上出

舞台は、彼が本拠としている新宿のみならず、渋谷、国会前、そして、福生などなど。「コロナ前」というテーマがはっきりしているので、コンセプトも明確。なにより、構図の切り取り方、モノクロの色合いなども実にセンスがいい。

今回の写真集は当面、自身のウェッブサイト(下記参照)とこのフライング・ブックスで販売。最終的にはアマゾンにも出すようだ。

上出8 本屋・本棚 棚上3枚写真

上出さんとは、久々に会ったのでしばしこの店舗でお茶をしつつ談笑した。めちゃおもしろく盛り上がったので、また改めてご紹介したいと思う。カフェも併設しているこの書店についても大変興味を持ったので、それについても紹介しようと思う。

各種イヴェントなどが行われるが、その詳細は下記に。また、この渋谷での展示会後、有楽町の外国人記者クラブ(正式名:日本外国特派員協会(FCCJ))で2021年5月10日(月)から6月4日(金)まで写真展が行われる。弱冠作品を入れ替えると言う。

(この項続く)

■写真集詳細

書名 888 前夜
著者 上出優之利 (かみで まさのり)
監修 山路和広 (Flying Books)
デザイン 星野貴幸 (hoshino design office)
仕様 並製/A4変形/本文160頁+表周り
定価 2,750 円(税込=2500円+税)
発売 2021年4月
発行 株式会社 HEG
ISBN 978-909987-00-6

■上出優之利・ウェッブ

https://www.masanorikamide.com/

youtube


https://www.youtube.com/channel/UC3JRuNUz1gcj_uI_lYzJW0g

インスタグラム


https://www.instagram.com/masanori_kamide/

ツイッター


https://twitter.com/masanori_kamide

フェイスブック


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販売サイト。ADD TO CARTをクリック


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配送料は関東の場合約200円。

フライング・ブックス・ブログ


http://www.flying-books.com/blog/?p=4757

■第一写真集 

上出優之利写真集「モノクロのブルース」: Masanori Kamide「The Blues of Monochrome」 Kindle版
(2016/11発刊)
上出優之利 (著, 写真) 形式: Kindle版


https://amzn.to/3egwbat

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① 『888前夜』写真展・概要

タイトル 上出優之利写真集『888 前夜』展
日時 2021年4月17日(土) ~ 5月1日(土)12時~20時 (日曜定休)
会場 Flying Books (フライング・ブックス)
住所 東京都渋谷区道玄坂 1-6-3 渋谷古書センター2階 
電話 03-3461-1254
写真 20数点をジーグレーでプリントアウトしたものを額装展示
入場料 無料

関連イヴェント

② タイトル 「出版記念オンライントークショー」
日時 2021年4月23日(金)16 時頃より、アクセス Instagram アカウント (@mocmmxw)
出演 s-ken、松田高志、ビリー北村、DJ MIKU a.k.a DeepPops、上出優之利ほか
視聴料 無料

③ タイトル 「888 クラブパーティー ~新宿の夜in 渋谷~」
日時 2021年4月23日(金)18:00 – 20:00  
会場: 頭バーZUBAR (展示会場・フライング・ブックス・渋谷古書センターの B1 階)
電話 03-6712-5050
DJ: s-ken、松田高志、ビリー北村、DJ MIKU a.k.a DeepPops、mellowtakabow
VJ: 上出優之利

④ 外国人記者クラブ 特別写真展

タイトル 888前夜~外国人記者クラブ 特別写真展
日時 2021年5月10日(月)~6月4日(金) 10時~18時
土・日・祝日・定休
会場 日本外国特派員協会(FCCJ)
住所 千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビル5階
電話 03-3211-3161
入場料 無料

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上出さんは、第23回土門拳文化賞・奨励賞(2017年)を受章。
土門拳・サイト


https://domonbunkatomonokai.wordpress.com/


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