ニッキ・ジオヴァニ81歳で死去～女性詩人、作家～多くの著作と数枚のレコーディング・アルバムも～ナレーティヴはラップの初期系
ニッキ・ジオヴァニ81歳で死去～女性詩人、作家～多くの著作と数枚のレコーディング・アルバムも～ナレーティヴはラップの初期系
【Nikki Giovanni Dies At 81 – Poet, Author, Narrative Artist, Dawn of Rapper】
訃報。
ニッキ・ジオヴァニ Nikki Giovanni 2024年12月9日ヴァージニア州で肺がんで死去した。81歳。1943年6月7日テネシー州生まれ。ニューヨークをベースに活動。人種問題、政治、ジェンダー、性、愛など幅広く語る詩人。作家。活動家。著作・アワード受賞多数。多数の著作以外にも、ナレーション（ナレーティヴ、モノローグ、朗読）、スポークンワードを音楽に乗せて録音したレコードもリリースした。
ニューヨーク・タイムズ紙
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ニューヨーク・タイムズ紙
ニッキ・ジオヴァニ Nikki Giovanni ニッキが詩を朗読する作品「マイ・ハウス」→https://x.gd/GFjXQ
公式→
テレビ番組『ソウル！』でニッキが作家ジェームズ・ボールドウィンをインタヴューしている回（約1時間56分）→
https://www.youtube.com/watch?v=AFGkNEt30Fo
著作だけでなく、ポエトリー・リーディングのアルバムも6枚ほど出している。ギル・スコット・ヒーロンなどと並び、こうした詩朗読は、のちのラップの土台的存在になっている。2024年4月4日に公開されたトーク（約75分）→
公式ホームページ
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アフリカン・アメリカンの歴史の中で、ナレーティヴ、モノローグ、朗読などは、つねに存在していた。そうした土壌があって、若いストリートの子供たちが、リズムにのせて話をしだすのも自然の流れだ。
久々にニッキのCDを聴いたが、その声、語り口がたとえば、マリーナ・ショーのナレーションやシャーリー・ブラウンの大ヒット「ウーマン・トゥ・ウーマン」、あるいは、ミリー・ジャクソンの作品群でのナレーションなどを思い出した。ニッキのおちついたトーンでしゃべる様は、ポエトリー・リーディングとしても完成されているような気がした。
1979年、ブロンクスあたりから登場したラップが一挙に全米のブラック・ミュージック・シーンを席巻するようになり、以後、ラップが圧倒的な力を持つようになったが、その初期に、たとえば、こうしたニッキや、あるいは、ルー・ロウルズのような語りから歌へ自然に移行していくスタイルが思わぬ発展をしたなと思ったものだ。それは発展なのか、そうしたDNAを持ちながらも突然変異的に変わったのか、なかなか判断が難しかった。
上記の動画の中では、同じくブラックの作家、ジェームス・ボールドウィンとの対談というかインタヴューがおもしろい。
ニッキはアルバムを数枚だしているが、下記のものは、日本盤がでた。
Nikki Giovanni / The Way I Feel (1975)
amazon
(アマゾン直販売の物がなくなっているようです)
このアルバムは、アリフ・マーディンが全面的に作品作りにはいっていて、曲も作りつつ、ミュージシャンはスティーヴ・ガッド、ゴードン・エドワーズなどニューヨークの腕利きが参加している。
The Life I Led
Nikki Giovannni
When I Die
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ロ-ザ 大型本 – 2007/6/1
ニッキ ジョヴァンニ (著),
Poems: 1968-2020 (Penguin Modern Classics) ペーパーバック – 2024/3/7
英語版 Nikki Giovanni (著)
ちなみに、彼女は1943年6月7日生まれ、なんと誕生日がプリンスと同じだ。（プリンスは1958年6月7日生まれ）
（表記について） 日本ではニッキ・ジョヴァンニが長く使われているようですが、発音はジオヴァニのようです
OBITUARY>Giovanni Nikki>June,7, 1943 – December 9, 2024, 81 year old)
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