■■ソウル・サーチン・アーカイヴ・シリーズ 021■■ 7月29日はジャズ・ドラマー、イードリス・モハマドの命日
■■ソウル・サーチン・アーカイヴ・シリーズ 021■■ 7月29日はジャズ・ドラマー、イードリス・モハマドの命日
【The Day Idris Muhammad Died】
2020/07/2324
(本作・本文は約5000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、10分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと17分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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7月29日に用意していた記事ですが、もろもろあって、ちょっと遅れてしまいましたが、掲載します。
7月29日は、大好きなドラマー、イードリス・モハマドの命日。2014年7月29日に74歳で死去した。訃報を元に、彼のご紹介を。
●イードリス・ムハマド(モハマド)74歳で死去
【Idris Muhammad Dies At 74】
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11904217178.html
訃報。
ジャズ、ソウル、ファンクなどさまざまなタイプの音楽で活躍したニューオーリンズ出身のドラマー、イードリス・ムハマド(モハメド)(Idris Muhammad)が2014年7月29日、74歳でニューオーリンズで死去した。2011年に引退、その後腎臓透析を受けていた。2008年5月、フレっド・ウェスリーらと来日している。
http://www.nola.com/music/index.ssf/2014/07/idris_muhammad_legendary_new_o.html
Idris Muhammad - Superbad
https://www.youtube.com/watch?v=JoIWRziE9wo
<iframe width="280" height="158" src="//www.youtube.com/embed/JoIWRziE9wo" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
アルバム『ブラック・リズム・レヴォリューション』収録。
ファンク・オール・スターズ来日時のライヴ評
ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ
2008年05月24日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10099570917.html
イードリス・ムハマド(モハメド)は、1939年11月13日生まれ。誕生名は、レオ・モリス。ジャズから活躍し始めたが、ソウル、ファンク、R&Bの世界でも活躍した。近年ではジャズ・アーティスト、アーマド・ジャマルのグループのドラマーとしてツアーをしていた。
スタートは、1956年、彼が16歳のとき、ニューオーリンズの大スター、ファッツ・ドミノ(1928年~2017年)の大ヒット「ブルーベリー・ヒル」でドラムスを担当したこと。
(ファッツ・ドミノ)
1960年にイスラムに改宗し、イードリス・ムハマドと改名した。
リーダー作品として次のようなものがある。
As leader
1970: Black Rhythm Revolution! (Prestige)
1971: Peace and Rhythm (Prestige)
1974: Power of Soul (Kudu)
1976: House of the Rising Sun (Kudu)
1977: Turn This Mutha Out (Kudu)
1977: Could Heaven Ever Be Like This
1978: Boogie to the Top
1978: You Ain't No Friend of Mine
1979: Fox Huntin'
1980: Kabsha (Theresa Records)
1980: Make It Count
1992: My Turn
1998: Right Now
最初の2枚がはいった2イン1CD
https://www.amazon.co.jp/dp/B000003L8I?tag=soulsearchiho-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1
なお、Idrisの発音だが、フレッド・ウェスリーらと来日したときに本人に聞いて、「イードリス」と言っていたのでその表記にします。日本では「アイドリス」「イドリス」などの表記もある。また、Muhammad はムハマド、モハメド、モハマッド、ムハマッドなどの表記があります。
OBITUARY>Muhammad, Idris (November 13, 1939 – July 29, 2014, 74 year old)
■ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ
2008年05月24日(土)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10099570917.html
■Funk All Stars Live At Billboard: Fred Will Never Know The Setlist Before The Show Begins
【ファンク・オール・スターズ・ライヴ~事前セットリストなしのライヴ】
勉強。
「ファンク・オール・スターズ」と銘打ち、しかも、そこにフレッド・ウェスリーとピー・ウィー・エリスというジェームス・ブラウン・ファミリーの名前を見れば、どう考えてもファンクにあふれる70分を想定してしまう。
ところがどっこいこのバンドのリーダーは、ドクター・ロニー・スミスであった。ハモンドB3の達人にして、演奏しながら声もだしてしまうアーティストである。事前のセットリストは一切なし。ドクターが何かのフレーズを弾きだし、そこから曲が展開し、残りのミュージシャンたちがそれについていく。
(フレッド・ウェスリー)
5人のミュージシャンとしてのレベルには驚かされた。何がどうきても、なんなく対応する。まるで、その様は「こんなの朝飯前だよ」という感じだ。プロ野球の選手が、難しいフライやゴロを簡単に捕って裁くのと同じだ。プロたちは何事も一見、「簡単に」見せるのだ。
そこでこの夜飛び出したのは、ジャジーなラウンジ風作品。1曲目はフレディー・ハバードの「リトル・サンフラワー」、スロー・ジャムで各メンバーにソロをまわし、30分近くやった。途中で、この日のセットは3曲だけか、とさえ思ってしまったほど。(笑) 続いて、ジェームス・ブラウンの「コールド・スウェット」のような曲、これが唯一、のりのりのファンク系作品だった。
一言でまとめれば、優れたジャズミュージシャンが、それぞれの持ち場で一流のライヴ・パフォーマンスを見せたジャズ・ライヴといったところか。このあたりが、ちょっと想定外。ギターのロニーは、メイシオの盟友だけあって、かつてのジミー・ノーランを思わせるファンクさいっぱいだった。
セットリスト、まったくわからなかったので、ライヴ後にでてきたマイ・フレンド、フレッド・ウェスリーに尋ねたら、親切に思い出してくれた。「2曲目はどんな曲だったっけ?」 「ちょっと、『コールド・スゥエット』に似た感じ(Like a “Cold Sweat”)の曲でした」 「じゃあ、『ライク・ア・コールド・スゥエット』だ」(笑) 「そうだな、『ホット・スゥエット』てとこだな」。すると、ギターのロニーが「それは、『オレンジ・ピール』だよ」と助け舟。ちなみに、ステージで紹介されたIdris の発音は、「イードリス(・モハメド)」だそうだ。
「セットリストは、事前にわからないんですね」と聞くと、「知らないよ。今でも(ライヴ後も)知らない。ワハハハ。曲は全部、ドクターが決めるからね」とフレッドは答えた。ということは、明日はまたまったく違うセットリストになるのかもしれない。
というわけで、フレッド先生から教わった楽曲とセットリストを元に、そのオリジナル・アルバムなどを調べてみました。下記セットリストをごらんあれ。なんと、一番古いのは1932年作品、新しくて1969年なんですね。このあたり、ジャズ・マニアにとってはスタンダードということで、「常識」というか「基礎教養」のようです。勉強になる~~。
■ フレッド・ウェスリー過去関連記事
April 04, 2008
Rad. Live At Cotton With Fred Wesley: Funk In A Time Capsule
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=4606
September 15, 2007
Maceo Parker Thanks For Stuff At Blue...No, Billboard Live
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=2014
メイシオ・パーカー・ライヴにフレッド・ウェスリー
April 21, 2007
Show James Brown And Don Katsumoto Live Of Funk Masters
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=2711
April 23, 2007
Funk Masters : Good Audience Makes Good Performance
http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=2713
フレッド・ウェスリーを含むファンク・マスターズ・ライヴ評
■ メンバー
~ファンク・オールスターズ~
フレッド・ウェズリー/ピー・ウィー・エリス/ドクター・ロニー・スミス/イードリス・ムハマド/ロドニー・ジョーンズ
~Funk All Stars~
Fred Wesley (trombone) / Pee Wee Ellis (sax) / Dr. Lonnie Smith (Hammond B3, keyboards) / Idris Muhammad (drums) / Rodney Jones (guitar)
■ セットリスト ファンク・オール・スターズ ビルボード・ライヴ
Setlist : Funk All Stars @ Billboard Live, May 23, 2008
[ ] denotes composer and published year
Special thanks to Mr. Fred Wesley for making setlist
Show started 21:30
01. Little Sunflower [Freddie Hubbard -- LP ”Backlash”- 1966]
02. Orange Peel [Ruben Wilson -- LP”Blue Mode” -1969]
03. In A Sentimental Mood [Duke Ellington -- 1935]
04. Willow Weep For Me [Ann Ronell -- 1932]
05. Sandu [Clifford Brown -- LP “Study In Brown” -- 1955]
Show ended 22:53
(2008年5月23日金曜、ビルボード・ライヴ=ファンク・オール・スターズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Funk All Stars
2008-84
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