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◎『ジーニアス:アリーサ』第7回、第8回を見て
(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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◎『ジーニアス:アリーサ』第7回、第8回を見て
【”Genius : Aretha” Episode #7 And #8】
7回。
(エピソードについてはネタばれがあります。日本での放映予定は今年2021年夏とのこと。もし事前に情報を入手したくない方はご注意ください)
全米の「ナショナル・ジオグラフィック」チャンネルで2021年3月末に4夜にわたって8本のエピソードが放送された連続テレビ・ドラマ『ジーニアス:アリーサ』の第7回と第8回(最終回)を見た。第6回で1972年のロスアンジェルスの教会でのライヴ録音の紆余曲折が描かれ、大変興味深かった。2021年5月28日(金)から公開される映画『アメイジング・グレイス』についてだ。
(追記)
日本のナショナル・ジオグラフィックで2021年夏に放映予定
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/032200141/?rss
(追記ここまで)
■関連記事
『ジーニアス:アリーサ』~ナショナル・ジオグラフィックで4晩8回にわたって放送~ライヴ映画『アメイジング・グレイス』はなぜ彼女にとってキャリア最大のターニング・ポイントになったか
2021/04/05
https://note.com/ebs/n/n5c70577e9fbe
アリーサの2冊の自伝を再度チェックすると、最初のもの『アリーサ、フローム・ディーズ・ルーツ』(1999年、アリーサ・フランクリン、ウィズ・デイヴィッド・リッツ著)ではリーは準備に忙しく父親に連絡するのを忘れていた、と言っていた。2冊目『アレサ・フランクリン/リスペクト』(2014年、デイヴィッド・リッツ著)では父親登壇に関しては詳しく触れられていない。今回のエピソード6では、リーは父親を呼ぶ気がなく、妹たちから話を聞き飛んできたと描かれている。この説は知らなかったので、ちょっとびっくりしたが、さもありなんとは思った。
(左、父親と幼少時代のアリーサ)
そして、第7回では、アリーサは映画の世界に興味を持つようになり、演技レッスンなども受ける。ところが、映画の話はなかなか来ない。そんな中、妹のキャロリンがカーティス・メイフィールドから声がかかり彼が映画音楽をてがける『スパークル』のサントラを録音することになった。それを聞いたアリーサは、カーティスに「私が歌ってもいいわよ」と直談判し、結局アリーサがこの仕事を取ってしまう。以前にも似たようなことがあり、キャロリンは激怒。家庭内でもおおもめになる。しかし、それを見たそのときの親しいボーイフレンド、ケン・カミングスは静かにアリーサのもとを去っていく。映画とサントラは成功するが、グラミーはなんと、アリーサが歌った「サムシング・ヒー・キャン・フィール」は宿敵ナタリー・コールの「ソフィスティケイテッド・レイディー」に敗れてしまう。パーティーで落ち込んでいたリーのもとに、以前からファンだったというクライヴ・デイヴィスが近づいてきて慰める。リーはしばらく大ヒットが途絶えたことで再びラスヴェガスのショーなどを行う。そんなさなかの1979年6月10日、デトロイトの実家で父親C.L.フランクリンが強盗に押し入られ、その銃弾に倒れる。(ここで次回へ続く)
(CLフランクリン)
(リーとクライヴ・デイヴィス=右)
第8回(最終回)は、クライヴ・デイヴィスの誘いで彼のアリスタ・レコーズに移籍。そこで彼のガイダンスのもと新境地を開拓。ルーサー、ナラダ・マイケル・ウォルデンなどのプロデューサー、新しいシンガー、アニー・レノックス(ユリズミックス)やジョージ・マイケルとのデュエットなどを次々とヒットさせ、1980年代に見事な復活をする。寝たきりとなっていた父C.L.は結局約5年を経て、1984年7月27日、帰らぬ人となる。そして、1998年2月25日、グラミー会場ニューヨーク・レディオ・シティー・ミュージック・ホール。この日特別賞を受賞するパヴァロッティ―が歌うはずだったが急病のためキャンセル、数日前にアリーサも歌っていたオペラ曲「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」を代わりに歌ってくれないかと打診される。しかし、それはアリーサのキーではなかったが、彼女は悩んだ末快諾。結局、そのパフォーマンスは万雷の拍手を得た。
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8回分をみると約8時間弱になるが、これだけの量があっても、まだまだアリーサのことは語り切れていない。テレビ映画とは言え、これが先に公開されると、今年中に公開される予定のジェニファー・ハドソン主演の劇場用映画『リスペクト』は果たしてどうなるのだろうか。大きな影響を受けるのではないか。ひょっとして編集作業などをやり直したりするのだろうか。8時間あっても語り切れないのだから、2時間の劇場用映画は、よほどキャリアのどこかにフォーカスしないと消化不良になる可能性がある。
今回の連続テレビ・ドラマ『ジーニアス:アリーサ』(8回連続)は特に6回目から8回目までは息をもつかせぬ展開で連続テレビ・ドラマのおもしろさの醍醐味を感じた。
6回目の途中あたりから、8回でまとめるとなると、最終回のエンディングはどうなるだろうと考えるようになったが、この「誰も寝てはならぬ」で終わるとは思わなかった。これはドラマとしては見事なエンディングだ。
今回の主演、アリーサ役を演じたシンシア・エリヴォーは見事な演技だった。歌も彼女の歌が使われていたところもあったが、テレビ映画としては十分こなせていたと思う。おそらく劇場映画ではジェニファーが歌うものと思われるが、果たしてどうなるか。
この『ジーニアス:アリーサ』、さらに年内公開とみられるジェニファー・ハドソン主演の『リスペクト』、また、5月公開の『アメイジング・グレイス』などについても、引き続きご紹介していきます。
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