◎聴取感謝 『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介
◎聴取感謝 『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介
【David Ritz Upcoming Project: To Write Donny Hathaway Authorized Biography / Auto-Biography : Interview On AOR/ Soul To Soul Coming Thursday】
(本文は定価設定されていますが最後まで無料で読めます。約4500字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ9分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと15分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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◎聴取感謝 『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介
【David Ritz Upcoming Project: To Write Donny Hathaway Authorized Biography / Auto-Biography : Interview On AOR/ Soul To Soul Coming Thursday】
来日。
ソウル・ミュージック、ブラック・カルチャーの過去現在未来を繋いでわかりやすく毎週生放送でご紹介しているブラック・ミュージック、ソウル・ミュージックの総合デパート『AOR・ソウル・トゥ・ソウル』。その第67回が2023年1月12日午後8時からJFN各局で生放送されました。
ラジコ・プレミアム会員の方は、日本全国どこでもリアルタイムで聴け、また生放送を聞き逃しても、放送から1週間は、聞き逃しサーヴィスで聴取することができます。(放送局一覧、ラジコ・プレミアムについては下記参照)
期間限定の同録
https://soundcloud.com/soul_searcher/aorsoul-to-soul-067-1122023
今週は、アメリカのブラック・ミュージック、ソウル・アーティストを中心にした伝記を書く作家、デイヴィッド・リッツがソウル・レジェンド、故ダニー・ハサウェイの伝記・自伝本を娘のやはりグラミー受賞アーティスト、レイラ・ハサウェイとともに書くプロジェクトを進めていることがわかり、そのインタヴューをご紹介しました。ダニーの書籍はまとまった資料や伝記本がなく、リッツ/レイラのものが完成すれば、まちがいなくダニー研究の定本となりそうだ。
雑談を含め、かなり膨大な量の話をきいたので、近々まとめたいと思う。
今回のインタヴューで紹介した部分は次の通り。
1) 最近のプロジェクトについて
「2023年、まず、(ソウル・シンガー)ケムと書いた『ラヴ・オールウェイズ・ウイン』(愛は、いつでも勝つ)という本が出ます。これは僕がケムと一緒に書いた曲のタイトルでもあります。
そして同じく2023年、『エナジー・フォローズ・ソート』、(エネルギーは思考、考え方に沿う、従う、考え方がエネルギーを産む、といった慣用句)というタイトルの本が出ます。これはカントリー・シンガー、ウィリー・ネルソンと書いた4冊目の本で、ウィリーの楽曲の歌詞について、その歌詞がどのようにできたかなどを詳細に書いた本です。(ちなみに、この種の本としては、ポール・マッカートニーなどが歌詞を集め解説した本を出しています) 以前、彼、ウイリーの自伝を出しました。それから『ミー・アンド・シスター・ボビー』ウィリー・ネルソンとウィリーのバンドでピアノを弾いた姉のボビーとの本も出しました。(Bobbie Lee Nelson (January 1, 1931 – March 10, 2022)
ほかに、『プリティー・ペーパー』という本もだしています。これは、ウィリーと僕が書いた小説で、ウィリーの曲でロイ・オービソンで大ヒットした「プリティー・ペーパー」という曲を元にしたものです。
そして、先月、『ミー・アンド・ポール』(私、ウイリーとポール)という本が出ました。これもウィリーとバンドメンバー、ドラマーであるポール・イングリッシュのことを書いた本です。ウィリーとポールは親友同士で、2人ともものすごくクレイジーな奴らですけど、とてもいい人たちです」
2) レイラと書くダニー・ハサウェイの自伝/伝記について
「(ダニーの遺産管理団体)エステートが、公認のダニー・ハサウェイの伝記を書かないかと言ってきた。僕はこれまでに、2冊、いや3冊しか伝記を書いていない。一冊目はマーヴィン・ゲイの伝記『ディヴァイデッド・ソウル』(引き裂かれたソウル)、これはマーヴィンが亡くなってしまったので、彼の膨大なインタヴューを元に、結果的に自分自身で伝記を書かざるを得なくなった。そして、リトル・ジミー・スコットの伝記『フェイス・イン・タイム』((混迷の)時代の中での信念)を書いた。これを書いた理由は彼が書いてほしいと言ってきたからだ。彼は僕の声、解釈でジミーの人生を描いてほしいと言ってきた。その理由はわからないが、君の声で僕のストーリーを聴きたいというんだ。今まで、誰にもそんなことは言われなかったんだけどね。
そして、3冊目がアリーサの2冊目の本だ。これは最初に出した自伝を僕が気に入らなかったので書いた。伝記を書くのはそれほど好きではないんだ。マーヴィンの場合はマーヴィンが亡くなったから書いた、ジミーは彼が望んだから、アリーサの場合は、僕が彼女のことや、たくさんの関係者の話をきいていたから書いた。ジェリー・ウェクスラーもルーサー・ヴァンドロスもアーマ・フランクリンも知っている、兄弟も、みんなのことを知っている。もし僕が死んだら、他に誰がこの物語を書けるだろう。なにしろ、18年間アリーサに関して取材をしてきたからね。だから、もう(2冊目の本を)書いてもいいだろうと思った。ただ、僕は自分の視点で伝記を書くより、対象者の声で自伝を語ってもらうほうが得意なんだ、つまりその対象者の声のチャネラー(媒介者)となるほうがいい。僕は、自分が書いた伝記も「まあいいだろう」とは思う。だが、いわゆるゴーストライター(口述筆記者、代筆者)として、その人物の声をまとめた自伝の方がいい。そこでエステートにレイラ(ダニーの娘)に会わせてくれと頼み、彼女が僕にゴーストライターとして伝記を書くことを認めてくれるか聞いてみたいと思った。一緒にランチをして、レイラは「ちょっと考えさせて」と言い、結局、彼女はOKし、彼女が父について語るその話を僕が書くことになった。彼女の言葉を通して、父親の物語を語るというわけだ。(意味、通じてる?)
(エステートのマネージャーを通して、レイラに会った。彼女はそのアイデアを気に入ってくれ、) 彼女やお母さん(ダニーの妻)、妹のケニヤ、ダニーの兄、2人の姉妹にもインタヴューし、プロポーザル(企画書)を書いて、いま、それが出回っている。近いうちに(どこかの出版社と)契約がまとまったら書き始める。この本は、娘が父親を理解しようとする言葉で語られる。なにしろ、レイラは父が1979年に亡くなったときまだ10歳だったからね。この本は僕にとっても、僕が公認の伝記を書くよりはるかにおもしろいものになると思っている。」
3) レイ・チャールズ、映画と事実の違いについて
「彼は読み書きができるんだよ。だがそうしたことがほとんど映画の中では描かれていない。彼の読み書きができることこそ、僕にとっては興味深い点なんだけどね。彼はいろいろ学んでいて、教育を受けている。彼は飛行機に乗るときに、大きな点字の本を持ち込んで、小説も読む、聖書も読む、コーランも読む、とても教養のある男なんだ。それを映画の中で描けよ、と思う。もうひとつ、映画の中でレイが女性の手首を触って、その彼女がかわいい子かかわいくないかを言い当て、かわいい子を部屋に連れていくシーンがあったのを覚えてるかい? だが実際は、まったく逆なんだよ。(笑) レイが僕に言ったのは、実は彼はぽっちゃりした、大きな女性が好きということだった。彼にとっては、その子がかわいいかかわいくないかは関係ない。彼をどれほど喜ばせてくれるかが一番大事なんだ。どれだけ気持ちよくしてくれるかがね。そして彼女たちは自分がレイに選ばれたことにものすごく感謝している、そうした女性像をなんで映画の中で描かないのか。別の言葉で言えば、事実にもっと忠実に描け、ということだよね。」
ほかにネヴィル・ブラザーズ自伝を書いたときのエピソードなども紹介してくれた。
最後の曲は、1月1日までになくなったシカゴのドラマー、フレッド・ホワイト追悼で、彼が叩いているダニー・ハサウェイの『ライヴ』から長尺の「ゲットー」を。
ちょうど、デイヴィッド・リッツ・ファミリーを、西麻布の権八に連れていき、その権八のセットを作った映画『キル・ビル』にインスパイアーされた曲を1曲目でかけた。
さらに、放送日翌日がダニーの命日で、そこでダニーの伝記発表の話をし、そして、追悼で、そのダニーのライヴでドラムスを叩いている当時16歳だったフレッド・ホワイトの曲をかける。しかも、フレッドの誕生日は今日1月13日、つまり、ダニーの命日と一緒だ。なんという奇跡的なめぐりあわせか。これも、ソウルの惑星直列なのだろうか。
セットリストは下記に。
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■セットリスト AOR/Soul To Soul #067 , 1/12/2023
TM What’s Going On 4:57 – David T. Walker
<Topic 1 : SZA new album 12.21.2022 released Kill Bill released 1/10/2023 >
M01 Kill Bill 2:34 cutout - SZA
BGM Seek & Destroy 3:24 - SZA
<Topic 2 : Movie Spinning Gold >
BGM Once Upon A Time 4:03 – Donna Summer
M02 Last Dance 8:11 Donna Summer
<Topic 3 new Fantastic Negrito : Acoustic >
BGM Oh Betty (Acoustic)4:06 Fantastic Negrito
M03 Highest Bidder (Acoustic)4:28 Fantastic Negrito
(上記リンクは通常盤のアナログ・アルバムです)
CM2
<ミニ特集 伝記作家デイヴィッド・リッツ・インタヴュー>
TM Sexual Healing (Inst) 4:39 – Marvin Gaye
INTV (1) (1:32)
BGM Love Always Wins – KEM
BGM The Nearness Of You 4:45 – Willie Nelson
INTV (2)
BGM You Were Meant For Me 4:00- Lalah Hathaway
BGM What’s Going On 5:23 – Donny Hathaway
M04 Little Ghetto Boy 3:55 – Lalah Hathaway
INTV (3)
M05 BGM Georgia On My Mind 3:40 Ray Charles
BGM Betcha By Golly Wow 3:56 – Aaron Neville
M06 Ain’t No Way 5:02 – Aaron Neville
CM3
Last Song
RIP: Fred White (1/13/1955 – 1/1/2023,or 12/31/2022 67)
M07 The Ghetto 12:22 – Donny Hathaway
Recorded 8/28-29/1971, Live at Troubador, Hollywood
このドラムスが、フレッド・ホワイト、当時16歳。
Ending Street Life – David T. Walker
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番組はラジコのエリア・フリー(月385円)と契約すれば日本全国で聴取可。また下記15局からは1週間タイムフリーで聴取可。放送各局のラジコ・直リンク先
FM秋田
FM岩手
https://radiko.jp/#!/ts/FMI/20230112200000
FM石川
https://radiko.jp/#!/ts/HELLOFIVE/20230112200000
FM福島
https://radiko.jp/#!/ts/FMF/20230112190000
FM長野
https://radiko.jp/#!/ts/FMN//20230112200000
FM徳島
https://radiko.jp/#!/ts/FM807//20230112200000
FM富山 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/FMTOYAMA//20230112190000
FM福井 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/FMFUKUI//20230112190000
FM兵庫 KISS-FM 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/KISSFMKOBE//20230112190000
FM岡山 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/FM-OKAYAMA//20230112190000
FM香川 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/FMKAGAWA//20230112190000
FM高知HISIX 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/HI-SIX//20230112190000
FM大分AIRRADIO 20-21
https://radiko.jp/#!/ts/FM_OITA//20230112200000
FM宮崎 JOY FM 20-21
https://radiko.jp/#!/ts/JOYFM//20230112200000
FM鹿児島 19-21
https://radiko.jp/#!/ts/MYUFM//20230112190000
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ラジコ→
ラジコ・プレミアムの契約の仕方 (月額385円)
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