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〇 マーヴィン・ゲイの『レッツ・ゲット・イット・オン』発売50周年記念盤2023年8月25日全米発売

〇 マーヴィン・ゲイの『レッツ・ゲット・イット・オン』発売50周年記念盤2023年8月25日全米発売
 
【Marvin Gaye’s Let’s Get It On Album: 50th Anniversary Releases August 25, 2023】
 
50周年。
 
マーヴィン・ゲイのもうひとつの傑作アルバムとされる『レッツ・ゲット・イット・オン』が今から50年前の1973年8月末にモータウン・レコーズからリリースされた。これを祝し、『レッツ・ゲット・イット・オン 50周年記念アルバム』が2023年8月25日にアメリカ・ユニヴァーサル・レコーズからリリースされることが8月9日に発表された。最新のデジタル・デラックス・ヴァージョンになる。本CDには33曲のボーナストラック、そのうちの18曲は未発表音源。オリジナルで発売された8曲以外に、デモ・テープ、別ミックス、インストゥルメンタルなどのトラックが収録される。(下記トラックリスト参照)
 

 
この『レッツ・ゲット・イット・オン』のアルバムは、いちど2枚組CD『レッツ・ゲット・イット・オン・デラックス』として2001年にリリースされたが、今回はデジタル・リマスターによって音質が各段に上がっていると、今回も編纂・プロデュースを行っているハリー・ワインガーは言う。
 
この『レッツ・ゲット・イット・オン』は、『ホワッツ・ゴーイング・オン』、『トラブル・マン』に続いてリリースされた。『ホワッツ・ゴーイング・オン』に続いて発売が予定されていたが当時発売中止になっていた『ユー・アー・ザ・マン』が2019年に発掘・編纂・発売された。
 
『レッツ・ゲット・イット・オン』の主な部分はマーヴィン・ゲイが1973年1月から7月くらいまでのマーヴィンの私的な心模様が描かれているが、制作中には紆余曲折があり、新曲を録音中にも、古い未発表録音作などにも遡って収録を検討していたという。
 
ヴェテラン・ソングライター、エド・タウンゼントとはいちど1960年代にアレンジャーの人づてに仕事をして気に入っていたようだが、最初はエドの行方がわからず、彼を探すところから始まったという。結局、見つけ出したエドが書いた「レッツ・ゲット・イット・オン」をマーヴィンが気に入り、録音するが、それすらも気まぐれのマーヴィンは一度はボツにすることも考えたらしい。そして、旧友のアレンジャーであるデヴィッド・ヴァン・デピットに声をかけ、未発表音源を再検討した。その中には、1970年秋、録音したものの「ホワッツ・ゴーイング・オン」のリリースがまだ確定していない時期に録音した作品なども含まれるという。
 
ちょうどマーヴィンの私生活では、最初の妻アンナとの結婚生活が暗礁にのりあげ、ちょうどこのアルバムのレコーディング中に知り合った自分より17歳年下のジャニス・ハンターと恋に落ち、燃え上がっていた時期でもある。翌年1974年1月2日のオークランドのライヴでは、そのジャニスにあてた「ジャン」という曲を歌ったほどだ。
 
そのあたりの詳細は、添付されるデイヴィッド・リッツが書いたライナーノーツで紹介される。

(追記、2023年8月14日、8時50分、ここから)
今回の発売は、現時点でデジタル・リリースのみで、ライナーノーツは添付されない。
またこちらにも記事→https://www.udiscovermusic.com/news/marvin-gaye-deluxe-lets-get-it-on-digital-50th-anniversary/

追記ここまで)
 
また、サラーム・レミによるミックス曲も収録される予定。
 
またこのアルバム発売と関連して、1973年のモータウンから出た様々な作品について、そして、この『レッツ・ゲット・イット・オン』の新版についてのトーク・イヴェントが8月23日、ロスアンジェルスのグラミー博物館で行われる。(詳細は下記参照)
 
■トラックリストTRACK LIST
 
■『Let’s Get It On: Deluxe Edition』
 
Original Album
 
01. Let’s Get It On
02. Please Stay (Once You Go Away)
03. If I Should Die Tonight
04. Keep Gettin’ It On
05. Come Get to This
06. Distant Lover
07. You Sure Love to Ball
08. Just To Keep You Satisfied
 
Single Edits
 
9. Let’s Get It On (single version) *
10. You Sure Love to Ball (single version) *
11. If I Should Die Tonight (original LP edit) *
 
Album Bonus Tracks
 
12. Let’s Get It On – demo **
13. Let’s Get It On – Pt. II (a.k.a. Keep Gettin’ It On) **
14. I Knew One Day My Day Would Come (instrumental)
15. Interlude #1
16. Please Stay (Once You Go Away) – alternate mix 1 **
17. Lovely Lady (instrumental)
18. If I Should Die Tonight – demo **
19. I Don’t Have to Get High to Do It (instrumental)
20. Come Get to This – alternate mix 1 **
21. Distant Lover – alternate mix 1 **
22. You Sure Love to Ball – alternate mix 1 w/alternate vocal **
23. Just to Keep You Satisfied – alternate mix w/alternate vocal **
24. Interlude #2
25. If I Should Die Tonight – SaLaAM ReMi’s Piano Mix
26. Just to Keep You Satisfied – John Morales’s Stripped Mix
 
The David Van DePitte Sessions
 
27. Song #1 (instrumental)
28. Song #2 (instrumental)
29. Song #3 (instrumental) **
30. Song #4 (partial vocal)
31. Shake Well (instrumental)
32. Perfection (instrumental)
33. Cakes (instrumental) **
34. My Love Is Growing (Super Polished) **
 
Vulnerable: The 1973 vocals
 
35. She Needs Me
36. Why Did I Choose You
37. Funny, Not Much
38. This Will Make You Laugh
39. The Shadow of Your Smile
40. I Wish I Didn’t Love You So
41. I Won’t Cry Anymore
 
* Previously released
** Previously released bonus songs with fresh mixes
All other tracks are previously unreleased.
 
The newly revised Deluxe Edition replaces a deluxe edition first released in 2001, as most of its bonus tracks are now available in the previously vaulted album of 1972 recordings, You’re the Man, issued by Motown/UMe in 2019.
 
註:
上記1から8と35から41の計15トラックは、すでにリリースされているが、今回は新しいデジタル・リマスタリングが施されているので、既存リリースものと別ヴァージョンという扱いになる。
 
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■トーク・イヴェント、2023年8月23日(水)に開催~ジミー・ジャム、スモーキー・ロビンソン、デイヴィッド・リッツも登壇
 
この『レッツ・ゲット・イット・オン』50周年最新デジタル・ミックス・ヴァージョン・リリースにともない、2023年8月23日(水)、ロスアンジェルスのグラミー・ミュージアムで、ハリー・ワインガーがモデレーターとなり、デイヴィッド・リッツ、ジミー・ジャム、スモーキー・ロビンソンを迎えたトーク・イヴェントが行われる。これは、『レッツ・ゲット・イット・オン』がリリースされた1973年にモータウンからリリースされたものも含めたトーク・イヴェントになる模様。
 

 
https://www.universe.com/events/lets-get-it-on-celebrating-motown-73-tickets-1DS0C7
 
イヴェント概要
 
『レッツ・ゲット・イット・オン~セレブレイティング・モータウン1973 ~50周年リリース・トーク・イヴェント』
日時 2023年8月23日(水)(ロスアンジェルス時間)19時30分~21時30分 開場18時30分(メンバー)、19時(ノンメンバー)
会場 グラミー・ミュージアム・LAライヴ
800 W. Olympic Blvd, Los Angeles, CA 90015 USA
出演 司会 ハリー・ワインガー、
スモーキー・ロビンソン、
ジミー・ジャム、
デイヴィッド・リッツ
料金 35ドル (他にプロセシング・チャージ、11ドル55、サーヴィスコスト、5ドル40)合計51ドル95セント
 
案内
 
Featuring Smokey Robinson, Jimmy Jam, biographer David Ritz, and moderator Harry Weinger
 
 
The GRAMMY Museum hosts a special evening of conversation with acclaimed singer-songwriter seven-time GRAMMY Award nominee SMOKEY ROBINSON, superstar producer Jimmy Jam, Marvin Gaye biographer David Ritz, and special guests about the Motown Records’ first full year in LA: the year of Stevie Wonder's Innervisions,’ Smokey Robinson’s solo debut, the Temptations' ‘Masterpiece,’ the Jackson 5’s ‘Get It Together,’ Eddie Kendricks at No. 1 with “Keep On Truckin’,” Diana Ross’s ‘Touch Me in the Morning’ and much more... including the Marvin Gaye album, ‘Let’s Get It On,’ the subject of an extraordinary new Deluxe Edition release. The event will reveal an exclusive first listen to rare and unreleased tracks before their release. The program is moderated by UMe’s Harry Weinger, who produced this new Marvin Gaye edition.
 
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なお、ハリー・ワインガー氏は『吉岡正晴のソウル・サーチン・ラウンジ第19回』(2017年5月17日(水)・新宿カブキラウンジ)に登壇している。
 
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■過去関連記事
 
デイヴィッド・リッツ・インタヴュー
『両肩に刻まれた入れ墨』
【1994年5月9日・記】

(2002年11月9日アップ)
 
マーヴィン・ゲイ関連ブログ
 
命日~マーヴィン・ゲイ~なかなか完成しない映像作品の数々
2017年04月01日(土)

 
マーヴィン・ゲイ命日~エイプリル・フールの衝撃
2011年04月01日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110401.html

 
マーヴィン・ゲイ誕生日トリビュート
2011年04月02日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110402.html

イヴェント『ソウル・サーチン』でも、2006年4月1日にマーヴィン・ゲイをとりあげた。
 

マーヴィン・ゲイに関して書いたものは多数ある。いくつかピックアップしてご紹介。お時間あるときにでも、どうぞ。下記のリンクをピックアップしていたら、思わず自分でも古い記事を読んでしまった。(笑) 
 
2009年04月01日(水)
マーヴィン・ゲイ、1984年4月1日、ロス・アンジェルス

 
2002/10/22 (Tue)
What's Going On -3-
マーヴィン・ゲイ・「ホワッツ・ゴーイング・オン」について

 
2010年07月08日(木)
ハーヴィー・フークワ80歳で死去~ムーングロウズのリード・シンガー:マーヴィン・ゲイの育ての親

 
2009年10月16日(金)
グレイト・ストーリーテラー、リオン・ウェアはノンストップでしゃべる

 
マーヴィン・ゲイの傑作『アイ・ウォント・ユー』を作ったリオン・ウェアがマーヴィンを語る
2009年06月21日(日)
マーヴィン・ゲイ人物相関図

 
2009年05月11日(月)
アーニー・バーンズ70歳で死去

 
『アイ・ウォント・ユー』のジャケットを描いたアーニー・バーンズについて。
2009年04月28日(火)
ユーミン、マーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」を語る

 
2009年04月08日(水)
マーヴィン物故者高額所得番付に13位で初登場

 
2009年01月22日(木)
オバマに望む3つの奇跡~就任演説を聴いて

オバマ大統領とマーヴィンの『ホワッツ・ゴーイング・オン』について。
 
2009年01月07日(水)
マーヴィン・ゲイ自伝~『ディヴァイデッド・ソウル(引き裂かれたソウル)』について

 
■ ホワッツ・ゴーイング・オン
 
What's Going on: Remastered

Marvin Gaye
 
■ レッツ・ゲット・イット・オン
(これは今回のリリースのものではありません)

Let's Get It on

Marvin Gaye
 
■マーヴィン・ゲイのことがすべてわかる、究極の伝記
 
マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs)
デイヴィッド・リッツ
スペースシャワーネットワーク

 
ENT>ARTIST>GAYE, MARVIN
ENT>ALBUM>Let’s Get It On
 
 

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