〇ジャム&ルイス待望のデビュー・アルバム、2021年7月9日全米発売へ
〇ジャム&ルイス待望のデビュー・アルバム、2021年7月9日全米発売へ
【Super Producer Jam& Lewis Will Release Frist Ever Album As Artist July 2021】
(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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〇ジャム&ルイスがアーティストとして初のアルバムを2021年にリリースへ
【Super Producer Jam& Lewis Will Release Frist Ever Album As Artist 2021】
35年。
スーパー・プロデューサー、ジミー・ジャム&テリー・ルイスがアーティストとしてアルバム発表することが昨年暮れ発表され、これに先立ち、ベイビーフェイスとの楽曲「ヒー・ドント・ノウ・ナッシン・バウト・イット」、サウンズ・オブ・ブラックネスとの「ティル・アイ・ファウンド・ユー」が発表されていたが、6月10日にマライア・キャリーとの曲「サムホワット・ラヴド」を発表する。また、これらを含むアルバム『ジャム&ルイス:ヴォリューム1』が2021年7月9日全米発売されることも明らかにされた。
Til I Found You – Jam & Lewis x Sounds Of Blackness + Ann Nesby + Big Jim Wright + Lauren Evans
https://www.youtube.com/watch?v=9TF7JsQEnyQ
Jam & Lewis x Babyface - He Don't Know Nothin' Bout It (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=IONf2lNZ4ao
35 Years In 35 Days Day 35
https://www.youtube.com/watch?v=wcZvfeK8iJQ
ジャム&ルイスのアルバムは、実は35年前(1986年)に出そうとデモ・テープを制作していた。(デモ・テープの制作は1984年頃までに) だが、そのデモ・テープを聞いたA&MレコードのA&Rマン、ジョン・マクレインはこれをジャネット・ジャクソンの次のアルバムに提供してくれといい、彼らはジャネットをプロデュース。これが、『コントロール』となった。その35年ぶりの彼らの初アルバムがあと35日で発売される、という告知だ。上記のビデオから以後、毎日ちょっとしたビデオを公開していくようだ。
#35YearsIn35Days : Thank you to the fans! Day 34
https://www.youtube.com/watch?v=RmUKxdDH5J4
#35YearsIn35Days : Optimistic Day 33
https://www.youtube.com/watch?v=7zL_xW3sYZg
#35YearsIn35Days : 'All For You' with Janet Jackson Day 32 (2021/6/8)
https://www.youtube.com/watch?v=nrLM5QQMoYM
これまでジャム&ルイスは、100枚以上のゴールド、プラチナム作を出し、ビルボード誌ホット100でナンバーワン曲16曲、グラミー候補23、うち5つ獲得、映画音楽にも進出しアカデミー候補にもなった。
ジミー・ジャムによれば、「BMGは完全にこのアルバムについて我々のヴィジョンを理解しており、完璧なパートナーだと思う」という。
2019年春に一度、休止していたパースペクティヴ・レコーズの復活を発表していたが、今回のアーティスト契約の発表は、その延長線上にあるのかもしれない。
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ミネアポリス・サウンドの生みの親
1980年代初期からローランド社のTR-808(ティーアール、エイト・オー・エイト。日本では通称ヤオヤと呼ばれたドラム・マシン。ドラム音をプログラミングで作るシンセサイザー)を駆使し、独自のサウンドを開発、いわゆる大きな動きとなる「ミネアポリス・サウンド」を生み出した。
これまで多数のアルバム、作品をプロデュースしてきたが、アーティストとしてのアルバムはない。ミネアポリスをベースに活動、プリンスに声をかけられプリンス・プロデュースのグループ「ザ・タイム」で1981年デビュー。その後1982年、SOSバンドのレコーディングでアトランタに行ったところ、タイムのライヴを大雪で現場に行かれなくなり、穴をあけ、プリンスに解雇され、そのままグループを脱退し裏方へ。
The Time - Cool
https://www.youtube.com/watch?v=_Ibaf56aeew
ディック・グリフィーのソーラー・レコーズから仕事をもらい、同社でクライマックスなどのプロデュース活動を開始、まもなくクラレンス・エイヴォントに認められ、タブー・レコーズのSOSバンドの仕事を獲得。大雪でレコーディングしていたSOSバンドの「ジャスト・トゥ・ビー・グッド・トゥ・ミー」が1983年6月から大ヒット。さらに同社でタイム時代の盟友、アレキサンダー・オニール、また、シェレールなどをプロデュース、ヒット・プロデューサーになった。
Klymaxx - All Turned Out (1982)
https://www.youtube.com/watch?v=lq9coRvO4SU
The S O S Band Just Be Good To Me 1983 ((Stereo))
https://www.youtube.com/watch?v=rhbvUiYROpM
1984年頃、自身のアルバムを作ろうとデモ・テープを作って売り込んでいたところ、それを聞いたA&MレコーズのA&Rマン(ディレクター)、ジョン・マクレインがこれを当時2枚のアルバムを出しながらもブレイクしていなかったマイケル・ジャクソンの妹、ジャネット・ジャクソンに提供してくれと言われ、そのままジャネットのプロデューサーになる。
こうして、1986年、ジャネット・ジャクソンの3枚目のアルバム『コントロール』をプロデュース。これが未曽有のヒットとなりスーパー・プロデューサーの地位を確立した。
ちなみに、このときのジャム&ルイスが自身の作品のために聞かせたのが、「ユー・キャン・ビー・マイン」とシングル大ヒットとなる「ホワット・ハヴ・ユー・ダン・フォー・ミー・レイトリー」。
You Can Be Mine
https://www.youtube.com/watch?v=bmtzecHHoWE
Janet Jackson - What Have You Done For Me Lately (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=r9uizdKZAGE
以後、ジャネット作はすべてプロデュース。1991年、A&M傘下で自身のパースペクティヴ・レコーズ設立。サウンズ・オブ・ブラックネスなどを世に送り出した。
プリンスとともに「ミネアポリス・サウンド」を形成。2008年グラミー賞でザ・タイムが復活し、2人もステージに上がり、その後ラスヴェガスでライヴ。アルバムは2021年になってリリースされる予定だという。多くのコラボ・アーティストが参加する。
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ジャム&ルイスには、かつて1986年6月、ミネアポリスの旧フライトタイムの事務所/スタジオでインタヴューした。ほとんどしゃべるのはジミー・ジャムで、彼が実際に音楽面でプロデュース。この話は、改めて書いてみよう。テリー・ルイスはビジネス面のサポートをする感じ。どちらも現在はLA在住。
そのとき、スタジオには無造作に「ヒューマン」の10インチのマスター・テープが何種類もあった。おそらくたくさんのリミックスを作っていたのだろう。
The Human League - Human
https://www.youtube.com/watch?v=s1ysoohV_zA&feature=emb_logo
1999年日本の宇多田ヒカル作品「アディクテッド・トゥ・ユー」をプロデュース、その後のライヴにもかかわった。2003年、新人ノディーシャを全面プロデュース、プロモーションで来日。
宇多田ヒカル - Addicted To You (UP-IN-HEAVEN MIX)
https://www.youtube.com/watch?v=h6EqqOiTiwk
また、テリー・ルイスは一時期、R&Bシンガー、キャリン・ホワイトと結婚。
グラミー・プロデューサー部門に初候補となった1987年に獲得。同部門には計11度ノミネートされている。
1980年代以降のR&Bサウンドを席巻した名実ともにスーパー・プロデューサーだ。
2021年最大級の話題を集める作品になることはまちがいない。どのようなゲストが登場するのか、想像して待つのも楽しいかもしれない。果たしてジャム&ルイスとしてのライヴは行うのだろうか。そして、なぜこのタイミングでアルバム・リリースなのかなど、興味はつきない。徐々にインタヴューなどで明らかになるだろう。
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