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べナード・アイグナー~「エヴリシング・マスト・チェンジ」(パート2)

べナード・アイグナー~「エヴリシング・マスト・チェンジ」(パート2)
 
【Benard Ighner’s Everything Must Change (Saga Continues) 】
 
パート2。
 
先日(2023年7月12日)付けノート/ブログで紹介をした「エヴリシング・マスト・チェンジ」。この曲を書いたのは、べナード・アイグナー。1945年生まれの人物で、1972年ころには、すでにLAのA&Mレコーズのスタッフ・ソングライターとして活動していた。
 
べナード・アイグナーの「エヴリシング・マスト・チェンジ」(すべては変わるべきもの)
2023年7月12日

 
レコード会社のスタッフ・ソングライターというのは、ある程度の週給をもらい、毎日のようにひたすら曲を書いて、デモテープを作るような仕事をする。ただ、週給だけではなかなか食べていけないので、やはり、なんとか誰にかにレコーディングしてもらい、それがヒットすれば印税がもらえることになる。
 
べナードはこの「エヴリシング・マスト・チェンジ」のデモ・テープを自身の歌で録音し、そのデモ・テープが同じA&Mのクインシー・ジョーンズの手に渡った。すると、クインシーはこれを気に入り、録音することを決めるが、なんと、べナード本人に歌ってくれ、と頼む。こうして、べナードはこの曲を録音し、これはクインシーの1974年5月に発売される『ボディ・ヒート』の中でA面の最後に6分余のヴァージョンが収められることになった。
 
アルバムは、ほかにも強力な作品が多数入っていたこと、ゲスト陣も当時はまだ無名だったが、実力派のレオン・ウェア、ミニ―・リパートン、アル・ジャロー、トム・バーラーなど、今から見ればそうそうたるメンバーがはいっていたことなどからも、大ヒット。アメリカのR&Bアルバム・チャート、ジャズ・アルバム・チャートで堂々1位、さらに、ポップ・アルバム・チャートでも6位を記録、ゴールド・ディスクになった。
 
「エヴリシング・マスト・チェンジ」は、アルバム中のハイライト的存在になり、多くのシンガーたちがカヴァー。アイグナーは、こののち、マリーナ・ショーのアルバム・プロデュースに抜擢され、マリーナの名盤『フーズ・ディス・ビッチ~』をプロデュース。業界内での地位を決定づけた。
 
訳詞は7月12日のブログを見ていただくとして、これはそこでも触れたが、「The Changing Same」(変わりゆく変わらぬもの)とほぼ同義だ。
 
言葉は変わらなくとも、実態は変わっていくもの。同じことを何十年もやってきたつもりでも、あるとき、それが何十年も前のこととは変化していることもある。
 
新しいものに飛びつき、すぐにいろいろな変化に対応する人もいれば、職人の如く同じことを繰り返し続ける者もいる。
 
だが、ほとんど多くのことは変わっていく。ただし、太陽が東から上り、西に落ちていくこと、雨が天から降ってくること以外は、なんでも柔軟に変わっていく。別に変わっていくことは悪いことではない。
 
Everything Must Change - Carmen Mcrae

 
Everything Must Change – George Benson

 
SALENA JONES sings EVERYTHING MUST CHANGE

 
David Sanborn Everything Must Change

 
ENT>GREAT SONG STORY>Everything Must Change
 
 
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