〇オリト・ソウル・トリビュート2020~初めて配信も~オリトの元にソウルがユナイテッド
〇オリト・ソウル・トリビュート2020~初めて配信も
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〇今年のオリト・トリビュートは、定員半数有観客+生配信も
【This Year’s Orito Tribute Will Be Held At Shibuya Pleasure Pleasure And Live Stream On Nov 2】
生配信。
2008年2月に43歳で急逝した日本のソウル・シンガー、オリトをトリビュートするイヴェントが死後毎年開かれてきた。今年も春に予定されていたが、コロナ禍のために、延期。一時期は開催も危ぶまれたが、関係者の努力により2020年11月2日(月)、渋谷のプレジャー・プレジャーで無事行われた。今回は、コロナのために入場数を定員の約半数にし、一方、生配信もされた。
配信が行われたことで、ふだん、この「オリト・ソウル・レヴュー」を見ることができない地方の人達からは配信で見られてよかった、というコメントなども寄せられた。
また今回は会場がいつもの渋谷デュオではなく、プレジャー・プレジャーに変わった。
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今回はこのオリト・レビューにも関わりの深いプロデューサー、キーボード奏者、小林信吾さん(1958年8月22日~2020年10月4日)と同じくプロデューサー、ベース奏者の池間史規(いけま・ふみき1959年3月28日~2019年12月28日)さんの二人が亡くなるという悲劇が続いた。
二人とかかわりのある出演者も多く、それぞれに思い出を語り、トリビュートした。
オリトが亡くなって12年。干支が一周する時間が流れた。しかし、毎年こうしてオリト・ソウル・レヴューの元に有志が集まり、オリトが歌った楽曲を歌い故人を偲ぶことを続けることによって、オリトの存在感は年々大きくなっていく。オリト本人はまさか生前こんなことになるとは夢にも思っていなかっただろう。
ちなみに、今回は配信されることで著作権の関係で洋楽ソウル曲のカヴァーなどができなかった。そこでオリト本人の楽曲、オリトがカヴァーしていた日本語楽曲でセットリストが構成された。これはこれで、よりオリト色が強くなったと言えるかもしれない。
もちろん、直接的にオリトと一緒にやってきたシンガーやミュージシャンもいるが、お互いは知らなくても、オリト・トリビュートの元に一緒にやることによって、知り合うこともある。CHAKAさんが、「自分はそれほど深いつきあいがあったわけではないが、オリトのおかげでこうした出会いがあったから感謝」といったようなことをステージで語った。オリトが結んだ縁だ。それは音楽繋ぐ縁。分断(divided)ではなく、団結(united)な瞬間だ。
そして、参加者全員がオリトに感謝。「ライヴを目の前で見られて、ありがた過ぎて、涙が止まりません」
では、また来年。
■伝説のシンガー、オリトとは
ソウル・シンガー、オリト(アーティスト表記=ORITO=本名・折戸都志郎)は、1964年6月1日、名古屋出身。商社マンとしてサラリーマンを経験したあと、自分が好きだったソウル・ミュージックを歌いたいということで、1990年代に単身メンフィスの名門スタジオ、ハイ・レコードのロイヤル・スタジオに出向き、アル・グリーンの育ての親、ウィリー・ミッチェルに直談判。自費で3曲のデモ・テープを録音。そのデモ・テープが日本のレコード会社、ビクターの目にとまり、同社と契約。残りの作品を再びメンフィスに渡り、レコーディング、1995年6月21日、満を持してアルバム『ソウル・ジョイント』デビュー。ソウル・ファンの間でも「日本人がメンフィス・ソウルを歌う」と大いに話題になった。この時期の担当が、当時発売元ビクターのディレクター、森元さん。現在渋谷でソウル・バー「もりげん」を経営している。
その後1997年5月、2作目『ソウル・フード』、1999年3作目『ロスト・アンド・ファウンド』を発表。その後インディで活躍していた。
2008年2月22日金曜、大阪・梅田の「サード・ストーン」というお店でギタリスト、星川薫さんと元ヒューマン・ソウルのサシー・トモさんとのライヴを敢行、ライヴ後軽く食事をした後ホテルに戻り、その後他界した。2月23日正午からミーティングの予定があったが、待ち合わせ場所にやってこなかったため、事務所社長がホテルの部屋に確認に行ったところ、すでに死去していた、という。23日土曜は、大阪・難波の「マーヴィン」でライヴの予定があった。43歳だった。
この死去を受け、ゴスペラーズの村上てつやと星川薫が音頭を取り、オリト・トリビュート・ライヴを行い、これが毎年恒例のイヴェントに発展した。
■過去オリト・ソウル・レヴュー
過去行われたオリト・ソウル・レヴューの一覧。
2008年2月23日逝去
2008年7月15日 トリビュートライヴ 渋谷デュオ、7月27日=大阪クアトロ
2010年2月21日 高円寺ジロキチ
2011年4月5日 渋谷デュオ、4月10日大阪ジャニス
2012年3月16日 吉祥寺スターパイン・カフェ、21日大阪ジャニス、20日広島ブルーライヴ
2013年4月5日 横浜サムズアップ
2014年2月22日 名古屋ボトムライン、23日大阪ベロニカ
2015年4月12日 渋谷デュオ
2016年3月27日 渋谷デュオ
2017年2月18日 渋谷デュオ
2018年1月20日 渋谷デュオ
2019年3月23日 渋谷デュオ
2020年11月2日 渋谷プレジャー・プレジャー (当初春に予定されていたが、コロナ禍のため11月に延期になった)
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■過去関連記事(一部)
オリト訃報
2008年02月27日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10075704866.html
The Last Day For Soul Snack OA, Aoyama
Posted on 2006-05-10
https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1595
OA Finally Closed Its Door
Posted on 2006-05-11
https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1596
オリト・ソウル・レヴュー2016~笑いと涙の2時間半
2016年03月29日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20160329.html
オリト・トリビュート、今年も~来年10周年
2017年02月23日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12250176242.html
オリト・ソウル・レヴュー2018~10周年「感謝の歌」感謝を込めて
2018年01月25日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12347108486.html
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■オリト・ソウル・レヴュー2020 セットリスト
2020年11月2日(月)渋谷プレジャー・プレジャー
Show started 19:00
M-1 DJ Feelgood 村上てつや FREEFUNK Suga Pimps,桃花
M-2 カセットテープ 桃花 FREEFUNK
M-3 大丈夫大丈夫 桜谷 桃花 FREEFUNK
M-4 De ja Vue 星中村(中沢ノブヨシ、村上てつや) WILD DANDELION
M-5 TKBのテーマ 中沢ノブヨシ WILD DANDELION Suga Pimps,Meime
M-6 Mayfield Suga Pimps WILD DANDELION Peco.Meime
M-7 So You Style Suga Pimps WILD DANDELION
M-8 あなたに贈る詩 Peco.Meime WILD DANDELION Suga Pimps,中沢ノブヨシ
M-9 夢中になる性格 Tommy WILD DANDELION Peco.Meime
M-10 Gravity of Love Tommy WILD DANDELION
M-11 そして僕を愛して 村上てつや WILD DANDELION Peco.Meime
M-12 さらば恋人 [堺正章] Chaka WILD DANDELION Peco.Meime,中沢ノブヨシ
M-13 プロポーズ Chaka WILD DANDELION
M-14 感謝の歌 ALL SINGERS WILD DANDELION
(配信終了) 21:00
【ENCORE】
M-1 Let's Stay Together ALL SINGER WILD DANDELION
■出演者
(Singers)
村上てつや、
CHAKA、
Tommy、
中沢ノブヨシ、
Suga-Pimps、
Tomica、
Meime、
FREEFUNK (Band)=
Freefunk艦長 vocal, guitar
中田桃花 vocal
Sammy keyboard
浦上 “Uratch” 義高 drums
遊佐真悟 Bass
小柴 “Shibaken” 憲二 sax
清田 “ESP” 晃平 trumpet
(House Band)
WILD DANDELION=
星川薫(gt)、
山本一(sax,flute)、
柿崎洋一郎(key)、
中道勝彦(key)、
酒井太(bass)、
三浦晃嗣(ds)
(2020年11月2日・月・渋谷プレジャー・プレジャー、オリト・ソウル・レヴュー)
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