ヤンキーズ魔の5回~3つのエラーが重なる不運
ヤンキーズ魔の5回~3つのエラーが重なる不運
【LA Dodgers Wins 8th World Series】
優勝。
今年のワールド・シリーズは東西の雄がぶつかるだけに、実に見応えがあった。多くの人がどちらが勝つにせよ4勝3敗になるだろうとみていて、僕もそうなると思っていたが、なんとドジャースのまず、3連勝、そして、ヤンキーズがひとつとって、第5戦でドジャースが逆転勝ちした。優勝決定戦での5点差逆転はワールドシリーズ史上初だという。
ドジャースが0-5になったとき、今日は負けだな、LAでの勝負だな、と思ったが、誰もが予期せぬ魔の5回がドラマを生み出した。
キケ・ヘルナンデスがヒットで出塁。次のエドマンが打った平凡に見えたセンターフライ(ライナー)を、なんとあろうことか、ジャッジが落球。一塁ランナーのヘルナンデスもあわてて2塁に滑り込みセーフに。次の打者の内野ゴロを三塁に送ったところフィルダーズ・チョイスとなりオール・セーフ、ノーアウト満塁。そして、次の2塁ゴロをなんとピッチャーのコールがベース・カヴァーせず、セーフとなり、1人生還。その後も押せ押せで結局この回で5―5の同点に。しかし、コールの自責点はゼロだ。本当に、こんなことが起こるのかという夢のような、奇跡のような同点劇。ヤンキーズにとっては、まさに「魔の5回」になってしまった。こんなミスが3つも重なるなんて、ドジャースから見れば奇跡、ヤンキーズからすれば、悪夢だ。
大きなエラーを犯したジャッジだが、この日は1回裏に走者を置いて先制のツーラン・ホームランを打っていて、いよいよ前の試合からの復調ぶりをアピールしていたところだった。このままいけば、ヤンキーズが勝ちそうな雰囲気だった。それにしても、この回だけで事実上3つのエラーが重なっての5点で同点。ドジャースはイケイケになった。
結局この4戦までで、ドジャースとヤンキーズの得点18点ずつで同点。第5戦は7対6だったので、25点対24点。トータル1点差だ。
結局、ミスをしたほうが負けた、というわけだ。ゲームワンのあとのブログ
ドジャース、さよならでワールドシリーズ・ゲーム1に勝利
2024年10月27日
ここでこう書いた。
「そして、もうひとつ、勝敗を分けるのは、ミスをしたほうが負ける、ということ。あたりまえだが。ひとつの小さなミスで試合に勝ったり、負けたりする。それがこうした短期決戦では大きくなる。
今回のゲームワンもそれぞれちょっとしたミスを犯し、それが得点に繋がっていた。今回はそうしたものをすべてフリーマンのさよならホームランが消し去ってしまったが、1点差勝負となると、なかなかシヴィアになる。」
ゲーム5、8回ノーアウト満塁からの2本の犠牲フライで逆転、なんて、マンガでも描けないドラマすぎるドラマだ。
魔の5回で、ミスをしたヤンキーズはやらずもがなの5点を献上し、それが優勝を献上することになった。短期決戦の怖さだ。
ジャッジは試合後のインタヴューで、「(このエラーは)僕が死ぬまで忘れられない」と言ったそうだ。ジャッジは今日は眠れないだろうなあ。
でも、また来年、ドジャース、ヤンキーズでワールド・シリーズを闘って欲しい。
とにかく緊張の連続、わくわくドキドキのワールド・シリーズだった。
試合が終わったらすぐにロス在住で、第1戦をフィールドで観戦していたドジャース・ファン50年(ニューヨーク時代から)のデイヴィッド・リッツからメッセージが飛んできた。
「We did it!!!!」
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