ワンダラーズ結成40周年記念大イヴェントライヴ、盛大に開催~ゲストに田代まさしさん、テックス中村さん(元ウォー)ら
ワンダラーズ結成40周年記念大イヴェントライヴ、盛大に開催~ゲストに田代まさしさん、テックス中村さん(元ウォー)ら
【The Wanderers 40th Anniversary Live At Kawasaki Chitta】
40周年。
1980年、三重県四日市市の楽器店。当時その楽器店で働いていた長野豪毅(ひでき)さんは、そこのスタジオに出入りしていた2歳年下の和田丈二さんと出会う。当時10代だった2人は好きな音楽が似ていて意気投合、まもなく一緒にバンド活動を始め、結局それが今日まで40年余続いている。ソウル、ドゥー・ワップとロックンロールを愛した10代の若者が還暦を迎えてもなお放浪を続けている「ザ・ワンダラーズ」という名のグループ。映画『アメリカン・グラフィティー』を見て影響を受け、触発された彼らは、自分たちが愛したソウル、ロックンロール、ドゥー・ワップを自分たちのスタイルでカヴァーし、オリジナルも作り、その後、東京に出てきても音楽活動を続けた。その間もたくさんの出会いがあり、多くの仲間ができた。
ザ・ワンダラーズが1983年に結成されてから41年。昨年、大々的なイヴェントができなかったが、今年1年遅れながら川崎チッタで大規模ライヴを開催。前回その35周年ライヴにも足を運んでいたので、こうしたライヴに僕も5年ぶりに参加した。
今回はスペシャル・ゲストに、な、な、なんとラッツ&スターの田代まさしさん、そして、長くロスでロウ・ライダー/ファンク・グループ、ウォーのハーモニカ奏者として活躍しているテックス中村さんが登場。超スペシャル・ゲストに驚かされた。
なんといっても、ドゥー・ワップ、ソウル、ロックンロールをこよなく愛すメンバーが思い切りパフォーマンスを繰り広げ、ひとしきり楽しいパーティー・タイムになった。
田代さんの登場には会場もウォーっと驚いていたが、ドゥー・ワップを歌っているとき(詳細セットリストは下記参照)のその楽しそうなこと。はやく一線に返り咲いてもらいたいと感じた。ライヴ後に挨拶したら、エクセロ35周年のときにお会いしていたので覚えてくれていた。そして、「こんなの作ったんだ、もらってください」と、頂いたのが、これ。「おくすり手帳」! そして、やはり「もっと(ステージで)歌いたいですよ~~」と言っていた。
ご丁寧に田代さんからは後日、別の「ヒロポン酢」というものまで送っていただいた。さっそく大根おろしとともに肉料理につけて大変おいしくいただきました。いまは自分からはライヴは主催できないが、ゲストで声をかけてもらえる分には出られるそうだ。
そして、2部のゲストは長くロスに在住、90年代に入ってから、ローライダー・バンドのウォーのハーモニカ奏者となったテックス中村さんが登場。リー・オスカーの後釜になった人物だ。ウォーのヒットなどを華麗に繰り広げた。(中村さんとは楽屋で軽くインタヴューしたので、その模様は後日、アップする予定です) ハーモニカもかっこよかったが、佇まいがLAのチカーノみたいでかっこよかった。
第一部も第二部もソウル・ヒットのカヴァーにオリジナルも交えてやるが、オリジナルも、ソウル、ドゥー・ワップ、ロックンロールをルーツにもつような楽曲ばかりなので、文句なく楽しめる。しかも、打ち込みなど一切ないすべてがリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックだ。最近のレコード/CDが打ち込みが多いので、こうした生楽器のものは嬉しいもの。
さらに、ステージにはオールド・ヴィンテージのアメ車がディスプレイされていたが、大変な年代物だという。一台は自走できるが、一台はトラックに載せて移動だそう。一台は1947年のシボレー・フリートマスター、もう一台は1936年のパッカード120Bという車だそうだ。パッカードは三重から陸送してきたという。
まさにこうしたオールディーズのライヴの演出にはもってこいの車だ。「ロウ・ライダー」が奏でられるときには、車が上下に動いていた。
こうしたソウル、ドゥー・ワップ、ロックンロール系のライヴは、文句なく楽しい。リトル・リチャードの映画トークイヴェントでも出た「Don’t Think, Feel」(考えるな、感じろ)と同じだ。
ライヴ後、べース長野さんの一人娘、美里(みさと)さんと再会。なんとその美里さんの娘さんも一緒に来ていて、初めて紹介された。2001年頃、世田谷通りの「ストリート・カフェ」で出会ってからもう20年以上か。結婚し、子供まで。いやあ、光陰矢の如し。
次回は45周年イヴェントでしょうか。それか、長野さんの「キイハント―」(ロゴは「キイハンター」から)の10周年か。
田代さん、テックス中村さん、ジョージさん(還暦祝いも兼ねて)、娘の美里さんらとの再会など、ひじょうに楽しい1日になった。お声がけいただいた長野さん、ありがとうございました。
■ザ・ワンダラーズ CD
Joy Ride / ザ・ワンダラーズ (2019/06/19)
Together (2014/12/31)
猛街 (モータウン) (2014/3/26)
■セットリスト
The Wanderers Live At Kawasaki Chitta, March 17, 2024, Sunday
[ ] denotes original artist/s otherwise, original songs.
First Set
Show started 17:15
01. Opening / What’s Going On [El Chicano version]
02. Suavecito [Malo]
03. Tシャツに口紅 [Rats & Star]
04. Time Machine
05. Zing Went The Strings Of My Heart [Judy Garland, Coasters, Trammps]
06. Sincerely [Moonglows] – Never Let Me Go [Eddie Holman]
00 Introducing Members
07. いとしのアンナ [Rats & Star]
00 ゲスト 田代まさし登場
08. In The Still Of The Night [The Five Satins]
09. め組の人 [Rats & Star]
10. Bad Blood [Coasters]
→ゲストここまで
11. Precious Moment [Ducktails/Ken Yokoyama]
12. Journey [Cools]
Ended 18:27
Second Set
Show started 19:02
01. Now Is The Right Time
00 ゲスト テックス・ナカムラ登場
02. Low Rider [War]
03. Be Thankful For What You Got [William DeVaughn] (also known as “Diamond Is Back”)
04. Groovin’ [Rascals] – All Day Music [War]
05. What Your Name
06. Somebody Please
00 ゲストここまで
07. What Does It Take (To Win Your Love) [Jr. Walker & The All Stars]
08. Together [The Intruders / Tierra]
09. Life Is Bad Dream
10. With You
11. I Feel So Good
12. 言えない理由
13. Secret Of The Diamond Ring
14. Shake Your Body
15. 夢の中で会えるでしょう [Kingtones]
16. Ending : Suavecito
Encore Fools Falling In Love [Clyde McPhatter & The Drifters]
Show ended 20:19
出演
ザ・ワンダラーズ
和田丈二 (ヴォーカル、リーダー)
後藤直樹 (ヴォーカル)
沼池啓一郎 (ヴォーカル、ブルーズ・ハープ)
長野豪毅(ひでき) (ベース&コーラス)
杉原Saabカツヤ (ドラムス)
洞野(ほらの)マミ (キーボード)
森akkyアキオ (ギター)
山崎ハンバー大輔 (サックス)
平久昂 (たいらく・こー) (トランペット)
小川たけし (パーカッション)
JRロビンソン (MC、パーカッション)
サポート・ゲスト
阿部 剛(バリトンサックス)
スペシャル・ゲスト
田代まさし (ヴォーカル)
テックス中村 (ハーモニカ、ヴォーカル)
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2017年01月19日(木)
ストリート・カフェ・オウナー、長野さんとの出会いからマーチンとの邂逅へ、長女美里の誕生 ↓
『ストリート・カフェ』(世田谷区)
『シャネルズで知ったドゥワップ』
【2002年3月27日】
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