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"シャニマスは宗教"ってなんだろう?

  ”シャニマスは宗教”という揶揄について少し語ってみようと思う、正直シャニマスのプロデューサーとしてはあまり触れたがらない人も居ると思う内容である。しかし昨今コンテンツの供給が多く、見方を変えればSNSの悪意の火種に事欠かない状況。シャニマスを好きな人が悪意やネガティヴな意見に晒されてコンテンツを楽しめないようなことがあるとするのであれば、"私”がとても悲しいので"私”のために、"私”の意見を表明して置こうと思い筆を執った次第です。不快な点やご意見等あっても主語は小さく私に向けてでお願いいたします。


はじめに

   宗教について語る前にまず私について語ろうと思う。これは経歴や実績についての話ではなく、アイドルマスターシャイニーカラーズを楽しむにあたって作品世界のどこに"私"を映しているのか、つまり何に感情移入をしているかについての話をしたい。結論から言うとモブキャラを含め、全ての登場人物で行ったり来たりしている。なんだその答えは、と思われるかもしれないが実際そうなのである。
  二次元コンテンツである女性キャラクターを素直に消費するのであればアイドル、又はプロデューサーに感情移入をしてコミュニケーションを楽しむか、あるいは俯瞰した存在としてカップリングを楽しむのが普通であろう。(他にもシナリオは読まず二次創作などで見た目や性格を好いている方とかも居るだろう)ここでモブに感情移入とは何事か、と思われた方にはさぞかし"シャニマスは宗教"と揶揄したくなる不気味さを放っているように見えることであろう。まずはここから話を進めていきたいと思う。

宗教ポイント1

  宗教と言われるであろう観点の1つ目は、アイドルマスターシリーズの中において、シャイニーカラーズ独自の特色として挙げられるモブの描写である。シャニマスのシナリオにおいて話の中心として描かれることもあるモブ、それは他ブランドから見ればさぞ異様に映るであろうことは想像に固くない。例えば昨年実施された イチオシシナリオイベント総選挙 において、見事1位にノミネートされたイベントシナリオのYOUR/MY Love letterではシナリオの7~8割ほどがモブ視点というブッ飛びっぷりとなっている。それでもこのシナリオが評価されている所以が、私の行っているようなモブ視点への感情移入であると私は考えている。

モブ視点で登場する高校生くらいの子(大崎甘奈)

  結論から言うと私は救われたいのだ、シャニマスのシナリオにおいてモブに心を映し、彼・彼女が救われることで間接的に私が救われたいと思っている。善き人間の(アイドルの)行いによって救われる人がいると信じたいし、苦しんでいる人間がそれでも腐らず頑張っていれば必ず報われるという綺麗事を信じたいのだ。これは決して異常な性癖とは揶揄されない物だと思っている。同じ望みを持って私は少年漫画をこよなく愛しているしKanonやCLANNADと言ったゲームにのめり込んだ、ヘルマン・ヘッセを読んでは無くして計4回買った(?)、ブルーアーカイブのアビドス3章が大好きだ(ステマ)。いずれも大衆に受けている作品たちである。ただ一つ違うのは感情移入したのが主人公かモブかだけである。私は救う側の人間だけでなく、救われる側の人間をも通して人間の美しさを信じたいのだ。余談だが私のこの切実な望みはLMEの公演の最後のルカが"誰か一人くらいは救えたのかよ"と言う言葉で肯定してもらったようでとても嬉しかった。
  以上によりシャニマスを宗教足らしめている視点の差が見えてくる。つまり主人公が様々な人に光を与える長大なストーリーとして読むか、光に救われるモブが主人公である短編小説が一部あると認識して読んでいるかの差異でしかないと私は考えている。

宗教ポイント2

  別の観点も考えよう、"シャニマス(高山さん)の施策を全肯定しているから宗教"という論調である。まぁこれはシャニマスをやっている方からすればみんな同じ意見では?と思ったのでわざわざ書くつもりはなかったが。"別に全肯定はしていないし嫌いな部分は(多々)ある"
  否定は(たまにしか)してないだけで肯定も否定もしていないものが割とあるしみんなそうだと思っている。しかし私がシャニマスに求めているものが救いであるなら、not for meであろうがfor youである以上否定はしたくないし、楽しんでいる人がいるならばその感情も否定したくない。そういった尊重故に誤解を受けている方が多くいるように思う。否定をしないなら肯定である、そういった極端な二元論を唱えんとする攻撃性の高い生き物に心を削られないで欲しいと私は祈っている。

宗教ポイント3

  最後に考える観点は以下だ、"シャニマスを人生の聖書としてありがたがっているから宗教"論だ。うん、コレに関しては私はぐうの音も出ない。正直残業三昧で色々参っていたときにYOUR/MY Love letterを読んで4thライブチケットを握りしめて走り出した時がシャニマスにドハマリした瞬間だし、心に園田智代子と市川雛菜を住まわせることで彼女らの芯の強さを見習って日々生きている。そんな彼女らを担当と呼ぶことでプロデューサーという縄で自らを縛り、彼女らに顔向けできないような行いをしないよう日々過ごしている。まぁ心の重荷を少し預けすぎた作品の一つと言わざるを得ないだろう。シャニマス最高ぅ!!!

おわりに

  謝辞として、私はデレステとミリシタを1ヶ月位で辞めてしまった軟弱者なので的はずれな比較を行っていたら申し訳ないです。
  これを言うと全肯定bot扱いされそうですが、施策について批判するのも意見をするのも私は良いことだと思ってます。だが知らないものにわざわざ首を突っ込んで楽しんでいる人間にわざわざ水を指しに行ったり、引退を促すような程度の低い行いに私は怒りを感じている。もしあなたがプロデューサーを名乗っており、アイドルを支える人間の一人であると自負しているならば、彼女に顔向けできないような行いは控えるべきではないか一度胸に手を当てて考えてほしい。
  趣味を楽しんでいる方々、あなたは正しい。幸せなことに存分に没頭できることを私は祈り続けている。

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