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CHABOのKing Biscuit Time DJ2月20日(木)南青山MANDALASpecial ゲスト:立川直樹氏 個人的備忘録
平日開催のDJライブ
地方民にはちょっとハードル高い
今月はサイン会で弾丸往復もしてるし2週連続で平日遠征はちょっと厳しい
moneyの方が
DJライブかFCライブ
断腸の取捨選択が迫られる
前回参加したKBTで立川さんとのイベントについてチャボさんが話してるのを聞いたらぜったい面白そうだったよな〜見たかったな〜って気持ちが湧いて来た
例の74歳が75歳にブチ切れたというエピソード
ちょっとこの2人の対談は見てみたい、見なきゃという謎の使命感が掻き立てられた
配信のあるライブとないライブ
どうせ現地に見に行っても配信があるなら配信も買うんだ
ウワーーン
ほんとはどっちも現地で見たいヨー
めちゃくちゃ葛藤したけどFCライブは配信で見せてもらうことにして今月はDJにGO!
そうと決まれば足を手配だ!
この時期の平日はキュンパスが使えちゃう
たぶん春休みシーズンの学生さんがターゲットなんだろうけど推し活おばさんが使ったっていい
東北新幹線 19日と21日に車両異常や停電で2回づつ運転見合わせがあったんだけど20日に定刻通りキュンパス使えてるわたしの危機回避能力の高さやっぱりスゴくない?
ひとまず向かうは【某所】
チャボさんの最新アルバム『Experience』
過去にベスト版やミニアルバムやFC向けの作品を除いて今までのチャボさんのソロ名義で発売されて来たフルアルバムは全7作
THE仲井戸麗市BOOK
絵
DADA
GREAT SPIRIT
My R&R
TIME
CHABO
その全てのジャケットにはチャボさん本人の姿があった
前作から実に10年ぶりとなったアルバムのジャケットにチャボさんの姿はない
何か物言いたげな古ぼけた小さなベンチの写真
そして裏面には鬱蒼とした森のような場所でツタの絡まる木の傍に立ち何かを見つめているチャボさんの姿
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新しいアルバムのジャケット用に去年のある暑い夏の日にチャボさんの妻であり写真家であるおおくぼひさこさんと一緒に【某所】を訪れて撮ってもらったものだという
【某所】がどこなのか、それは敢えて言うつもりはないとチャボさんは語っていた
でもあの特徴的な1人掛けのベンチを見た時たぶんファンなら誰しも(あそこだな…)と思ったはず
過去に【某所】を訪れてみた事があるファンはわたしだけじゃないはず
え?わたしだけじゃないよね?
あの表皮は松の木だよな〜
松と杉くらいはひと目で見分けられるのが山育ちの一般教養だ
あの場所で松の木?
それってもしかしてあの松の木?
特定班の脳みそがフル回転
ぜったい確かめに行ってみたいだろ〜
そのものズバリのベンチと松の木の現物を見つけに行ってみたいだろ〜
え?コレわたしだけじゃないよね?
で、やって来ました【某所】
わたしにはたぶんあそこのベンチだな、と目をつけてた場所があったんだよね
でもいざ目の前に来てみたら…ち、ちがう…
まず色がちがう
アレーー?前からこんな色だったっけ?
ちなみに3年前に同じ場所に来たとき撮った写真に映ってたベンチはコレ
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も、もしかして…塗り替えられた???
がびょ〜〜ん
行政よ〜
いらんことをすな〜
ウソです
公共施設の環境整備ご苦労様であります
ちょっとした汚れの具合とか木の模様とかからそのものズバリの現物を見つけようと思ってたのにいきなり重要な手掛かり失った
でも思ってた場所ではなかった
この角度だとどうしても後ろの柵が映ってしまう
そして松の木もあそこじゃないかな?って思ってた木があったんだけどそもそも松の木じゃなかった
こうなると捜索は難航した
季節が夏と冬ということもあって枯れた森はぜんぜん様子が違って見える
それっぽい松の木があってもどう考えてもここにチャボさん立てないよな、とか
とにかくCD片手にぐるぐるぐるぐる小一時間くらい歩き回った
ぜんぜんわかんね〜〜
ムリかも〜〜
そもそも【某所】がここじゃないという可能性もある?
ぜったいここだと思ってたけどもうそこから違ってた可能性もある?
つ、疲れた…
ここで諦めるか
もっと捜索範囲を広げるか
とりあえず腹も減ったし新幹線に乗る前に買ったじゃがりこでも食べるか、とベンチの一つに腰掛けてひと休み
このタイプで1人掛けのベンチってちょっと珍しいよな〜と思ってたけど座ってみて納得
これ、2人掛けだったら住んじゃう人がいるからだろうな
むかしこの場所に初めて来たのはわたしが高校生の頃だった
当時昼間でも薄暗い公園には実際に住んでる方々がたくさんいらして田舎の女子高生にはちょっと怖かったな、なんて思い出に浸りつつボ〜〜〜〜っとしながらふと目の前にこの光景見つけて震えた
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こ、ここやん…
え?もしかして???
今の今までケツに敷いてたベンチを振り返って見る
こ、コレやん…
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「ウソでしょ」
もはやガッツリ声に出していた
平日の真っ昼間に公園でじゃがりこ喰って1人でぶつぶつ言っているヤバいおばさん
それがわたし
色は塗り替えられたものとして座面に空いた穴とか見れば見るほどまさにコレ
同じとこに葉っぱを置いて撮影するという小賢しいことをしようとしたけど強風であっという間に葉っぱが飛ばされてムリでした
さっきから何度この前を通過してたことか
青い鳥はずっと家にいたんだね
(めちゃくちゃ木の根元を掘り返したい…)
いよいよヤバいおばさんである
でも二度と、一度も掘り起こされることはなかったその思い出はそっとそのままにしておく事にした
チャボさんが立っていた場所から見える景色
チャボさんの視線のその先に広がっている景色をこの目で見てなんだかものすごい感情が押し寄せて来た
この場所、この景色こそ『Experience』の始まりの場所なのか
ヒザはガクガクだけどものすごい達成感と爽快感
来て良かったー!
まだちょっとライブまで時間もあったのであの曲を聴きながら某所とか
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あの朗読を聴きながら某所も巡って
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本来の目的地南青山へ
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この日はスペシャルゲストがいるのでチャボさんへの質問用紙はナシ!
そういえば字の汚さというコンプレックスへの打開策として次回は質問を紙に印刷して持ってこようと思ってたのにそれはすっかり忘れてた
いつもは事前にチャボさんがチョイスしたアルバムのジャケットがあらかじめスライドで用意されててスクリーンに映しながら進められるんだけど、この日は立川さんが持って来たCDとチャボさんが持ってきたCDがランダムにチョイスされたのでステージの横にカメラを繋いでその都度リアルタイムでジャケットが映し出されるという演出だった
先に書いておくけどこの日の対談
もんんんんのすごい情報量だった
チャボさんの知識量にも毎回驚かされるけどそれに輪をかけて音楽だけに留まらず、映画やアートや文学、あらゆるジャンルに精通して造詣が深く博識な立川さんから齎される興味深い話の数々
わたしも到底あれほどの深い理解は持ち合わせていないまでも広く浅く色んなジャンルのエンタメをちょこちょこといっちょ噛みしたいやつだからお話のぜんぶがものすごく面白かった
「へえ〜!」「ほぉ〜!」「えぇ?」「はぁ〜!」
ず〜っと感嘆符の連続
立川さんのお名前は映画のレビューや本のレビューなど文章として目にする機会はあったけど
言葉を選ばず言うならこんなに“おもろいオッサン”だったとは知らなかった
いわゆるサブカルと呼ばれていく文化の立役者のような人だったのかな
チャボさんが敬語を使う相手というのも今となってはそうたくさんはいない貴重な存在だ
あのチャボさんが合間合間に補足を入れてくれたり要約してくれたり、トークで誰かの補佐役に回るなんてなかなか見られるものじゃない
こんな2人が1年違いで同じ高校を出て近しい業界に身を置きながら共通の人物との接点もいくらでもあった中でつい去年まで50年ちかくも共演がなかったなんて逆に不思議なくらいだ
「音楽」そして別々に過ごして来た「同じ時代」という共通言語を持つ2人の関係性は既に旧知の仲と言った雰囲気
そしてお互いがお互いのことを大好きなんだな、というのが見ているこちらにも伝わってくる
ほんと来て良かった〜
迷ったけど来て良かった〜
コレ見に来なかったら見られなかったんだよな〜
(当たり前すぎることを書いてるってことは分かってる)
頑張ってメモ取ったけどとても追いつかないくらいの情報量
お互いが口にしたワードに対して上乗せされるように更に情報が語られる
メモ取りながらコレは備忘録として文章で書き起こすのはムリだな…と諦めた
でもわたしは自分自身への備忘録も兼ねて極力書いておきたいんだよね
むかしのチャボさんのFC会報にはチャボさんが出演したラジオの文字起こしが載っていて
今みたいにradikoとおともだちになる前の放送圏外に住んでた地方民にとってはすごく貴重でありがたいものだった
あれ今思うと実際に書いてた人がいたんだよね
さすがにテープとか音源ありきの文字起こしだとしてもめちゃくちゃ大変だっただろうな
今でもチャボさんのHPではかつて放送されたラジオのオンエアリストが事細かに公開されててすごい助かっている
【記録】が意味を持つのは今から10年、20年後なんだよな
わたしはその日の自分のために書いている
実際に見てない人にとっては意味わからないこともあるだろうし実際に見てた人にとってはちょっとそれ違うよ?ってこととか間違ってることもあると思う
書き始める前からわかってるけどスゴい大変だよ…
自分でも読めないとこあるくらいメモ真っ黒だから
C→チャボさん発言
T→立川さん発言
まずはいつものようにヴァン・モリソンのHey Mr. DJに乗せてチャボさんの登場
この時チャボさんが黒いダウン着たまま登場したのでちょっとびっくりした
楽屋から外通ってくるから脱ぎ忘れたのかな…
話しながら脱ぐと中にはいつものグレーと黒のモヘアっぽいカーディガンに小花柄のシャツ
帽子はグレーのハット
挨拶は短めで早々にゲストが呼び込まれる
C ・みんなわかって来てくれてると思うけど今日はゲストをお招きしてます
僕の高校の1年先輩だよ!みんな粗相のないように!不良の先輩、立川直樹
登場した立川さんは肩までの長い白髪に薄いグレーのセットアップで既にそこらの老人ではないただならぬ雰囲気
T・音楽業界なんて狭い村にいて50年一度も会わなかったなんてね
清志郎とは2000年に1年間一緒にラジオをやった(FM東京20世紀はPOPSだ!)
DJに勝手に喋ってもらうラジオじゃなくしっかり台本を書いた番組をやりたくて、誰にお願いしたら面白いかな?って考えた時、清志郎がいいと思った
書き台本なんて嫌がるかな?と思ったけど快諾してくれた
スライダーズとも接点があって『夜をぶっとばせ』の監督が「今度“ズベ公”の映画作るんだけどロックバンドが必要なんだ、いいのいないか?」と言われて彼らを紹介した
RCサクセションのチャボっていうのが後輩らしいよ、っていうのは耳に入ってて気になったので聞いてみたら当時の音楽シーンにはなかった“ビートニック”な感じがとてもいいと思った
(この時某巨匠2人の名前を挙げてオレはああいうのが大っ嫌いなんだ、と毒付いてて爆笑 その後も度々色んな人をボロカスに言ってて面白すぎた チャボさんがオレが言ってんじゃないからね?いろんなとこに書かないでよ?と念押し)
今の若者の音楽は詩も音も何もかも余白なく塗り込められて作り込みすぎている
(チャボさんの『逃亡者’69』を例に挙げて)ああいうのが今の若者には書けない
メロディーの中に空間を感じさせる“詩”というのがすごく大事なんだ
RockにしろJazzにしろBluesにしろ「空間」と共に流れてるのが音楽の良さじゃないか
観客、拍手喝采
まさにわたしはこの日ここにくる前にチャボさんの歌、チャボさんの詩と共に「空間」を体験してからこの場所に来ていたのだ
ま、立川さんがそういう意味で「空間」て言ったわけじゃないかもだけど
1. The Animals/The House of the Rising Sun
チャボさんのDJではもはや定番
そしてわたしにとってもタイムリーだった
チャボさんが見たと言っていた映画「PERFECT DAYS」をついこの間わたしも見た
めちゃくちゃ良かった!!!今度劇中歌のセットリストを流しながらロケ地巡りもしてみたい
T・この時代3ミニッツヒットと言って3分以上の曲はラジオでかけてもらえなかった
ところがアニマルズのこの曲は…
C・4分26秒!
これが即答できるチャボさん
この曲が流れたらもちろん話題はかつてこの曲を日本語で歌っていた浅川マキさんの話に
C・マキさんにこの曲が4分26秒って覚えてた事を褒められた
T・オレだってマキさんからアンタ、若いのに黒っぽいのが好きなのねって褒められたことがあるんだ
74歳と75歳を虜にした存命であれば83歳のマキさんの当時の色気が想像できる
このあともともとは作者不明の古いこの曲の起源について立川さんから色々興味深い話が語られたけどとてもメモが追いつかなかった
ボブ・ディランの前にニーナ・シモンが歌っていてそのバージョンがアニマルズ版が録音されるきっかけになった、というような事だったと思う
違ったらすいません
C・アニマルズの来日公演は見に行きました?
T・もちろん!力道山が作った渋谷のリキパレス!前座はスパイダース!楽屋口に行ったら警備も何もなくあっさりパンフレットにサインがもらえた
C・僕だってコタニレコードでサイン会があってサインもらえたんだ
74歳と75歳のマウント合戦
T ・後に再来日した時僕のバンドが前座をやったんだ(確かその時のボーヤがPANTAさん、と言ってたと思う)
マウント合戦立川さんの圧勝
まだ1曲目で恐ろしい情報量なんですけど
2. Nina Simone/Wild is the wind
3. David Bowie/Wild is the wind
立川さんからニーナ・シモンの噛んでいたガムについてのエピソードが語られたんだけどわたしのメモには「ニーナシモンのガム」としか書けなかった
で、後からそのままググってみたらなんとそのままのタイトルの本が2024年に出てた
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ニーナ・シモンのガム後に型取りされて銀と金で鋳造されてんのかいwwwww
おもろすぎるwwwww
この本めちゃくちゃ読みたくなったけど古本でもちょっとお高いのね…いつか読んでみたいな
『僕はガムが包まれたタオルを、2013年以来開いていなかった。
ガムの平穏を妨げたくなかったのだ。
ガムに最後に触ったのはニーナ・シモンで、彼女の唾液と指紋が汚されずにある。
それが彼女のタオルの中にあると考えることに、僕は力をもらってきた。』
いやヤバいやつすぎるだろ
ガムの平穏とか言ってますが
スーパーキショキショ行為として世の中から叩かれてもいいはずなのになんだかすごく共感もしてしまうオタ心理
ちなみにわたしは某芸人さんが一旦口に咥えたタバコをもらったやつをちっちゃいジップロックに入れて持ってる
ちょっとキショいのかなって思って持ってるって事を誰にも言えずにいる
型取り…しようか…
T・ニーナは同業者からの支持が厚い
ぼくが敬愛するレナード・コーエンに好きな歌手は誰?と聞いたら「ニーナ・シモン、ビリー・ホリディ、レイ・チャールズ」と即答した
デヴィッド・ボウイのカバーもすごく良いからぜひ聞いてほしい
原曲とカバーが続けて紹介された
そして立川さんから語られたボウイのエピソードもすごく良かった
良すぎてググったらちゃんと立川さんが語ったものが記事になってたからわたしの拙いメモよりぜひそっちを参照して下さい
タバコをちぎる前にあと何分で着くか確認してそれすらも逆算してたという
他にもジギースターダストのプロモーションでの今で言う「炎上商法」
このエピソードの後に立川さんの発した言葉がまた秀逸だった
【デヴィッド・ボウイは歌う電通】
たぶん事前にこの話を聞いてたと思われるチャボさんが立川さんにあの話ししてよってせがんで嬉しそうに聞いてる様子もすごく良かった
チャボさんからボウイの話を聞くことは滅多にないからこういうのも貴重な機会だと思った
2人の高校時代の思い出
C・新宿と国立は不良の質感が全く違った 学校に着くと校門の前にたむろしてる先輩がいてその中に立川さんがいた バンドとかやってたからてっきり2つ上だと思ってた ぼくは新宿のダークサイドを彷徨く不良だったけど立川さんはちょっと違ってて「アート系」の不良だった
このあと立川さん自身の口から学生時代に影響を受けた作家や書籍やアートに関する膨大な話しが語られたんだけどとてもメモで追えるような内容ではなかった
中でも影響を受けたというボリス・ヴィアンの言葉が印象的だったのでわたしもメモを取った
「人間は死体になって完璧になる」
「職業をひとつしか持たないという事は売春婦と同じである」
この言葉に影響を受けたという事に説得力しかない立川さんの経歴の数々である
この倫理と質問を直接教師にぶつけてはしばしば授業の進行を妨げるような学生であった為、学校に視察が入るような日はきみはこの日休んでくれ、と言われたという
今なら大問題だけど当時ならあり得る話だと思った
集団生活からこぼれ落ちたような子だったけど不思議と停学はくらったことがなかったというチャボさんに対して立川さんはとにかく勘がいい、要領のいい子だったらしい
ついさっきまで一緒にいた奴らのタバコが見つかってまとめて停学をくらった時もタイミングよくその場を離れた直後だったりして結果的に上手いことすり抜けてきたのだそうだ
平日の真昼間から学校さぼって制服で新宿を彷徨いては補導員のおばさんのお世話になってきたチャボさんに対してちゃんと私服に着替えてアートシアターに出入りするような子だったという
4. The Kinks/ You Really Got Me
ほんとはAll Day and All of the Nightをかけようとしてたのに間違ってこちらが流れた
C・失礼しました!間違えちゃった!
でもどっちもほとんど同じなんだよね!
(以前のDJでもキンクスのギターはFとGが押さえられればぜんぶ同じなんだと言っていた)
5. The Rolling Stones/Heart Of Stone
T・これを10代中盤に聴けてたってことは僕らの世代の特権だね
僕はとにかくブライアン・ジョーンズがものすごく大好きだった
この人になりたいと思った
ここでチャボさんがハッとしたような表情をして客席からも思わずわぁ、というような声があがっていた
チャボさんもエッセイに書くほどだんぜんブライアン・ジョーンズだった、という事はこの日来ていたお客さんにとって周知の事だったと思う
キースでも、ミックでもなく
どこにも属さないようなブライアンのかまえがだんぜんだったこの2人が
ここで交わったことに何か必然を感じずにはいられないと思った
立川さんは実際にブライアンの墓碑を見に行ったことがあるそうだ
他にも世界中の好きな人の墓碑を巡るのが趣味らしい
死してなおユーモアが求められる向こうの方々の墓碑には墓碑銘(エピタフ)が刻まれることが一般的で、ブライアンのお墓には『これ以上僕を責めないでくれ』と書かれている、と聞いていたけど実際に確かめに行ってみたらそれはなかったという
T ・シナトラの『お楽しみはこれからだ』は本当に書いてあった
ソニー・ボノのお墓には『The Beat Goes On 』
この墓巡りツアー、めちゃくちゃ面白そうだ
チャボさんも興味津々
6.ゲンズブール?
痛恨のメモ忘れ
なんだっけ〜?
ちょっと意外な選曲だったと思う
良い映画や音楽にジャンルや垣根はいらないというような話しをしていた
この辺からわたしのメモは危うくなってきている
メモってるわたしの集中力も限界だったけどワインをガンガンいきながら話してる立川さんの呂律もだいぶ危うくなってきていた
申し訳ないけどちょっと何言ってるかわかんないす…
聞き取れないとかじゃなくて高度すぎる話題が次から次へとどんどん変わって行ってとても理解が追いつかない
博識の酔っぱらいってなんか見ててスゴいよ
知識の洪水
新聞の切り抜きが趣味で特に死亡記事を見るのが好きなんだ、という立川さんの死生観にまつわる話も興味深かった
T・亡くなった人の社会的認知の差によって扱われる記事の大きさが違う
でも小さい記事でも素敵な“死”に出会う時がある
自分が死んだ時、自分の死亡記事がどんな大きさでどんな扱われ方をするのかなって考えたりする
7. Leonard Cohen /Almost Like the Blues
T ・彼が74歳の時の作品 日本では知る人ぞ知る存在の彼だけと本物のカリスマだと思う 知性はあるのにエロスも感じさせる
筑紫哲也さんがレナードの大ファンで自身の番組に呼んだ時少し涙ぐみながらインタビューしていた
最後にレナードが「今日は呼んでくれてありがとう、僕は本当はタヒチの海で美女に囲まれていたいんだ」と話した時筑紫さんは泣きそうだった
それを横で見ていて僕もこういう大人になりたいと思った
C・なってますよね
ここで以前のDJライブでチャボさんが話していたエピソード
先日のEX THEATERで行われたCHABO BANDのライブを見に行くよ、と言ってくれていた立川さんが前日になって急に都合が悪くなり「行けなくなった」と連絡してきた立川さんに対してチャボさんが“ブチ切れ”た時のエピソードが更に具体的に語られた
せっかく立川さんと接点が持てるようになって、見にきてもらえる事になって、あの開演前の選曲も、SEも、その他の演出も
実はものすごく「立川さんに見てもらう」という事を意識して練られた構成だったのだそうだ
行けなくなったと聞いて、初めはなんとかなりませんか?と食い下がっていたチャボさんだったけどある方のイベントに呼ばれてしまって、彼は浮世絵の世界ではなかなかの人なんだよ
C・こそでキレちゃった
カンケーネーヨ!!!ソンナノヨー!!!
T・ロックンロール!最高だよね?最高だと思ったよ
結局翌日また電話してきて「チャボ、行くよ」と言ってくれたのだそうだ
当日会場に向かってる立川さんに連絡して立川さんが着くまで開演を遅らせようとまでしていたという
キレたポイントそこだったのか…
確かにロックだわ
キレたチャボさんも受け止めた立川さんもなんて素敵な大人なんだろうと思った
8. Lou Reed/My House
チャボさんによる日本語詩の朗読があった
これはチャボさんが持ってきたCDだったのかな?
スクリーンに映し出されたジャケットにものすごく熱心にライナーノーツを読み込まれた形跡があった
T・今度機会があったらぜひ見せたいルー・リードの映像があるから持って来ますよ
C ・コピーさせて
T・いや、せっかくだからここで皆んなでワイン飲みながら見ましょうよ
会場、拍手喝采
この辺のプロデュース力というかフットワークの軽さがこの人が今までこれだけ色んな人と色んな事やれてしまってる所以なんだろうな
お2人の出会いによって今後更に色々な展開がありそうだと思ったけどいかんせん地方民なんで…
ぜんぶ見に来られないかもと思うとちょっと寂しい…
来れる限りは来るけど
もうひとつまだ解禁前と思われるアツい共演の予定も明かされた
もともと見たいと思ってたからめちゃくちゃ見に来たいけどどうかな〜
またしても平日なんだよな〜
見に来れるかな〜
9. Pierre Barouh/Le Pollen
散々ワイン飲んでほろ酔いを通り越して来た立川さんはチャボさんがなんか喋ってるのにぜんぜん話しを聞いてくれないwww
ずっとCDを流すのはチャボさんの役目だったんだけど、「○曲目をかけて」と手渡したあと散々蘊蓄が語られていざかける時「で、何曲目でしたっけ?」っていうやりとりがほぼ全曲であったのも普段なかなか見られないチャボさんの後輩っぷりが見られてよかった
曲の合間に立川さんの耳元まで行って何か話している様子も嬉しそうだった
エンディング
Marianne Faithfull Feat. Keith Richards/Sing Me Back Home
先日訃報が伝えられたマリアンヌの来日公演をプロデュースしたのもなんと立川さんだったのだそうだ
立川さんマジスゲー
T・彼女の為にステージに一輪の花を用意して「坊や、良い子ね」と言ってもらったんだ
最後に
C・僕は年上は苦手なんだけど、立川直樹の横は居やすいです
T・去年会えて良かった 死ぬ前に2人でみんながhappyになれるような事をやろう
熱い握手のあと力強いハグを交わしてステージを去っていくお2人
立川さんほんとにおもろいオッサンだった
むかしはこういうなんの仕事してるのかよくわかんないけど色んな事を知ってる謎の文化人とかいうおもろいオッサンがテレビとかでもたくさんいたよね
筑紫哲也さんの話題も出て来たりして少し感傷的になってしまった
話題に上がった清志郎さんも筑紫さんも浅川マキさんもPANTAさんも、そして渋谷陽一さんとかもここにいたらみんなでどんな話しをしたのかな
そんな事をちょっと思ったりした