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リクオ presents KANREKI HOBO CONNECTION 〜 JIROKICHI編 第1夜 ゲスト: 仲井戸”CHABO”麗市 / 梅津和時 個人的備忘録


関東方面へ修学旅行に出かける息子を駅で見送った翌日にはお母さんも追いかけるように関東方面に向かっている
そして気づいたら5日前には土屋公平さんの吉祥寺ライブのために揺られていた中央線にまた揺られて高円寺へ向かっている

わたしの身の回りには部活の遠征とか修学旅行とか
子供が泊まりがけでどこか行くタイミングで自分も旅行に出かけるというお母さんたちってけっこういるんだよね
子という円滑剤を失って今さらダンナと2人っきりで食卓囲みたくないっていうのが理由らしい
うん…ちょっとわかるw
私の理由は完全なる推し活なので非常に健全なものです

いつもみたいにiPhoneのメモ機能に書き殴ってから公開する直前に気づいてしまったけどまだ磔磔公演が控えているのだった
セトリなどネタバレを含むので見たくない人は見ない方がいいです

あまり大きな声では言えないけど私は完全にゲストのファン
実はリクオさんの曲、3曲くらいしか知らなかったので(うち1曲はチャボさんが参加してる曲)すみっこで大人しくひっそりしとこ…と思ってたんだけど、このメンバーでRCサクセション、そして清志郎さんの匂いのしないライブになるはずもなく
普通に爆盛り上がりからの大号泣ライブになってしまった
もとから知ってた曲はぜんぶやってくれたしそれ以外だって当然だけどキライなはずもない

チケット取る時、発売時刻と同時にトライしたものの10分以上ぐるぐるしてこれはムリかな〜と諦めかけたところでポロッと取れた整理番号はそんなに良いものではなく、開演前の行列を見てコレは果たしてまともに見えるのか…と心配しながら入場するとT-ボーン・ウォーカーが流れる店内は前方椅子席、後方立ち見で既にぎゅうぎゅう
どうにか柱や壁にジャマされない良さげな位置に滑り込んだ
ぜんぜん見えるしぜんぜん近い〜ヨカッタ〜

まずは本日の主役
還暦を迎えたリクオさんの挨拶から1曲
もちろん私でもよく知っているカバー曲だ
チャボさんが還暦迎えた時もこんな若い還暦いていいのかと思ったけどリクオさんも見た目も声もめちゃくちゃ若い!
言われなきゃ還暦になんてとても見えないよ
そしてゲストの1人
「お父さ〜ん」と呼ばれて梅津さんの登場
私の知る限り梅津さんも昔から1ミリも歳取ってないように見える
ず〜〜〜〜〜っとビジュアルもパフォーマンスも変わってない
何ならパワーが増している
肺活量いる楽器だからより年齢が演奏に出そうなものなのに全くそれを感じさせない
前半は2人でのステージ
ソプラノにアルトにクラリネットにバスクラに、時には2本同時に咥えてどんどん楽器を変える梅津さん
梅津さんのサックスはいつも夕焼けの音がする

ある曲ですっかりスタンバイOKの様子でリクオさんのMCをウンウンと聴きながら
いざ「じゃ、あの曲やります」と言われて
「エッ??」
違う楽器構えてたらしいw
お茶目すぎるw
そして観客が、というよりはリクオさん自身が待ちきれないという感じでチャボさんが呼び込まれる

リクオさんが「僕らの世代のミュージシャンはチャボさんに会うと全員ティーンエイジャーに戻るんです」と言った瞬間
チャボさんが
「学校は卒業したけれど 
ハッピーバースデーは重ねてるけど
何を卒業したんだ?リクオ?」
【ティーンエイジャー】の一節から贈られる還暦のハッピーバースデー
す、ステキすぎる

みんなが、君が、僕が知ってるあのRCサクセションのナンバーで会場は大合唱
やっぱりそういうムードになるのかなと思いきや
リクオさんからチャボさんにリクエストされた3曲は権利の関係で音源化される事のないチャボさんが日本語詩をつけたカバーソングだった
以前のチャボさんのリクエストライブでも思ったけど、リクオさん、あなたもわたしなんですか?
なんでわたしも聴きたかった曲リクエストしてくれるんですか?
しかもリクオさんのピアノ伴奏とコーラスが原曲のムードをグッと増してくれる
リクオさんの歌ったお月様の歌に対してチャボさんも月の歌でお返し
ジロキチの雰囲気にもマッチしてまるで夢を見てるみたいな夜だ

まるでブルーのお月様のようだ


そして来てしまった
いついかなる精神状態でどんなシチュエーションで聞いてもわたしを大号泣させる曲
しかも今日は久しぶりの歌唱バージョンだ
優しいピアノとバスクラの音色が私の涙腺にトドメを刺す

清志郎さんとリクオさんの共作
ものすごい歌詞だよね
作詞の大元はリクオさんらしいけど
こんな夜が来ることをまるで知っていたかのような
こういう曲が作品として残ってるという事
なにか与えられた使命みたいなものがあったりするのかな

「今日、リクオは還暦だけど、清志郎はそれを迎えることはなかったんだよね もうあいつリクオより歳下なんだよね 今思えばずいぶん早かったよね
あいつ今にもそこの階段から入ってきそうじゃない?
リクオ!おめでとう!って言いながら入ってきそうだよね」
先日の蔦谷好位置さんのラジオで語られたエピソードがそのまま目の前で展開されてたまらなかった

そしてクライマックス
チャボさんのあのギターが出てきたら当然前方椅子席もオールスタンディング
椅子が入っていてもこれだけの密度のスタンディングはコロナ前以来だ
わ〜あっという間に何も見えなくなった〜と思いきや
まるでモーゼの十戒のようにスコーンと抜けた私の視線の先にはちょうどチャボさんのお顔が

いなくなってしまったあの人やあの人
いなくなってしまったけど確かにそこにいる
いないけどいる人を常に感じられる夜だった

どなただか失念してしまったけどリクオさんにかけた言葉
「60はな、3回目のハタチだよ」
その言葉を体現するかのような3人の歳とったティーンエイジャーたちの姿はまだ2回しかハタチを迎えてない私にとってもこれから必ず後をゆくであろう道がそんなに悪くないものなんじゃないかという気持ちにさせてくれた

私はソロアーティストとしてのチャボさんが好きだ
ソングライターとして
シンガーとしてのチャボさんが大好きだ
そしてやっぱりギタリストとしてのチャボさんが大好きなのだ
誰かのゲストとしてお呼ばれした時、自分以外のボーカリストがいる時のいちギタリストに徹するチャボさんの姿は改めて日本を代表するスーパーレジェンドギタリストだなあと思う

開演前にここを人が通るから荷物を置かないでくださいというアナウンスがあった時点で私には察するものがあった
赤いちゃんちゃんこならぬ赤タオルを肩に垂らした燃える闘魂スタイルのリクオさんからの乾杯の挨拶が終わるとチャボさんは楽屋に戻る事無くステージを降りてそのまま客席を抜けて店を出て行った
デタ!
はやくかえりたい!
いついかなる時も誰よりも早く1分1秒でも早く家に帰りたいチャボさんである

誰とでも仲良くできるわけじゃない私はチャボさんの決して崩す事のないそのスタンスにも憧れる
そして誰とでも仲良くできるわけじゃない私にその日ちょっと不思議な、いや私にとってはだいぶミラクルを感じる出会いがあった

今年、なんかわたしついてるな?って感じることがちょいちょいあって、チケ運とかもそうなんだけどなかなかのミラクルを連発している
いつも関東圏のヲタ活のたびにお宿を提供してくれる私の妹、実の妹ではなく夫より仲の良い夫の妹の家に泊まりに行って今日こんなことがあったんだ〜と報告会
バンギャの彼女とジャンルは違えどヲタ活あるあるで深夜まで盛り上がった末によし!宝くじ買うか!今なら当たる気がする!そんで三鷹あたりにヲタ活ハウス建てて2人で住もう!なおその時お互いの夫は離別あるいは死別しているものとする!ひゃっひゃっひゃ〜と大盛り上がりで眠りについたのだった
その離別か死別しとる私の夫って君の兄だけどもな
ほんとに長生きも悪くなさそうだな

メモ
チャボさんの衣装
麗蘭ビルボードの2部で着てたのと同じボタニカル柄のシャツ
白地だと思ってたけどグリーンだった
ハット
アンコールでは白地に極楽鳥花柄のシャツ


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