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RAGEに向けてSOR環境考察

株式会社ODYSSEY所属の海老原悠(@CASTER_ebibkw)です。
今回も全文無料になっているので、最後まで読んで頂けたら幸いです。

・始めに

レヴィールの旋風がリリースされてから約二週間が経ち、能力変更もされておらず、一番最初に流行した守護ビショップを中心にメタゲームは変化を見せています。
プロリーグやJCGのサンプルも多く、使用されそうなデッキもだいぶ絞られてきています。
実際に第11節のプロリーグでは、8チーム全てがロイヤルネクロマンサービショップネメシスを持ち込んでいます。(アーキタイプが分かれているもの有り)
今回の記事では、上記の4リーダーを中心に対面したときの注意点、得意なデッキ、苦手なデッキ、手札交換(マリガン)等をざっくりと書き出し、今週末に控えている大型大会RAGEに向けた環境考察をしていきます。

・守護ビショップ

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<双砲の神罰・アンヴェルト>は、盤面除去を苦手としていた守護ビショップを一気にトップメタへと駆け上がらせた一枚だ。
1ターン目の結晶アンヴェルトのパワーは環境でもトップクラスで、直近のJCGスイスドロー大会で優勝者の使用率も一番高いアーキタイプになっている。
デッキの特徴としては、序盤結晶で<双砲の神罰・アンヴェルト>をプレイすることで、最速4ターン目には場に現れて盤面制圧を行い一気に試合のイニシアチブを握り、<闇穿つ煌き・サリッサ>等と合わせて早期決着を目指すデッキになっていた。
がしかし、最近では対策が厳しくなり序盤から攻め切るのが難しくなってきたため、<光輝の顕現・ラー><グランドナイト・ウィルバート>のバーンダメージと<世界・ゼルガネイア>の直接召喚を合わせてコントロール色の強い戦い方もできる器用なデッキとして変化している。
その他の採用カードも長く戦えるようにチューンされてきているので、<聖なる守り手・ユカリ><包み込む願い><カインドブライト>といった環境初期に流行を見せた守護ビショップとは違う方向性の、カードの採用率が高くなっている。

対面した場合に注意したい点、、、
横展開の処理は、<双砲の神罰・アンヴェルト>が主な手段になっているので、出てくる前に横展開するか体力を5点以上で保つ意識が大切。
<漆黒の法典><パニッシュメントスナイパー>の3点ラインもあるので、消滅をされたくないフォロワーがいる場合は意識してもいいだろう。
おなじみの<世界・ゼルガネイア>のケアも忘れずに。

得意なデッキ、、、グレモリーネクロマンサーアーティファクトネメシス
全体除去が少ないデッキは、こちらが展開する守護に付き合わなければならないので非常に戦いづらく、終盤になればバーンダメージでそのまま削り切れる。

苦手なデッキ、、、進化ロイヤル
やはり全体除去が搭載されているデッキは厳しい。それに加えてロングゲームをしたときに、相手のフィニッシャーや回復量が多いので立ち回りづらくなっている。

ミラーマッチ、、、
まずは魂の1アンヴェルト。
ロングゲームになれば、<聖なる守り手・ユカリ>の枚数次第になるので構築段階から、枚数が多い方に軍配が上がるだろう。
しかし序盤に役割が少ないフォロワーなので採用枚数が難しい。

手札交換(マリガン)
一番欲しいのは、<双砲の神罰・アンヴェルト>
かなりのドローを見込めるので<ホーリーエンチャンター>をキープするの
もおすすめです。
後攻であれば<ラミエル><パニッシュメントスナイパー><漆黒の法典>をキープして相手の攻めに対応していきたい。

・進化ロイヤル

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前期から活躍していた進化ロイヤルに<カースドクイーン・ナハト・ナハト>が追加されたことで、中盤の脆さと<無敗の剣聖・カゲミツ>に依存していた連携や進化回数を稼ぐ部分が解消されている。
環境序盤に守護ビショップが流行した事で、相性の良い進化ロイヤルが台頭を見せた。
デッキの特徴は、10ターン目に発生する<君臨する猛虎><世界・ゼルガネイア>を組み合わせたOTK。
進化回数を重ねることで効果を発揮するカードが多く採用されているので、ゲーム後半になるとパワーが高くなる。
対面にもよるが基本は、ゼルガ猛虎のOTKを狙いゲームを進めていく。
途中<戦争商人・アルヤスカ><無敗の剣聖・カゲミツ>による盤面形成で押し切れることもある。
序盤はリソースが細くなりがちで、<猛然たる騎士・ゲルト><白銀の閃き・エミリア>が支えてくれている。中盤以降は進化回数が増えれば<堕落の決意><煌剣の戦士・アンリエット>もリソース補充してくれる。
そして何より大切なのが進化回数を重ねること。
<無敗の剣聖・カゲミツ><オネストシーフ><カースドクイーン・ナハト・ナハト>等で進化回数を重ねて、ゲーム後半に向けて準備をしていこう。

対面した場合に注意したい点、、、
まず10ターン目までゲームしなくていい方法を探す。
その次にゼルガ猛虎防ぐ方法(守護複数、ダメージカット)の検討。
<無敗の剣聖・カゲミツ>を強く使わせないために、わざと盤面を作らない。

得意なデッキ、、、守護ビショップ
OTKを搭載しているのでコントロールデッキには強く、除去能力も高いため盤面で戦うデッキにも強く出れる。

苦手なデッキ、、、グレモリーネクロマンサー・AFネメシス
10ターン目までゲームするのが難しい2つ。
グレモリーネクロマンサーに関しては、こちらの得意とする8ターン目以降の前に勝とうとするデッキなので、特に苦手なデッキになっている。

ミラーマッチ、、、
盤面を作っても除去されてしまうので、先攻側はどうやってゼルガ猛虎決めるか、後攻側はどうやってゼルガ猛虎を防ぐか10ターン目までに勝つかが重要。
先攻側の対策としては、守護を剥がす手段として<ターミナルウェポン><タイラントオーダー><堕落の決意>を抱えるか、前のターンに<無敗の剣聖・カゲミツ>を仕込む。
後攻側は、<シールドフォーメーション><煌剣の戦士・アンリエット><レヴィオンの魔獣使い>で守護を置く。
<ペインレスサムライ>進化後のダメージカット効果で耐える。

手札交換(マリガン)
リソースを大切にしたいので、<猛然たる騎士・ゲルト><白銀の閃き・エミリア>はキープしたい。
序盤から進化回数が稼ぎやすいので<無敗の剣聖・カゲミツ>もキープでいいだろう。
後攻は、<ラミエル>をキープしてPPブーストすることで<カースドクイーン・ナハト・ナハト>のエンハンスに繋がるので強力だ。

・AFネメシス

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<ストレイホロウ・イルガンノ>が追加されて、低コストが少なく不安定になっていた序盤のPPを埋めてくれたりアグロ性能も格段に上がり、攻める力が強くなったAFネメシス。
同じく追加で手に入れた<暗獄の遣い・ジャスパー>のおかげで、アーティファクトの種類が稼ぎやすくなり、<アブソリュート・モデスト>の打点も出やすくなった。
前期と比べると<アーティファクトリメイカー>がいなくなったが、今期は早いゲーム展開が増えた印象。
デッキの特徴は、安定感と環境でもトップのアグロ性能だろう。
ただし、絶対的なコンボがないので、周りのデッキと比べるとパワー不足な面もある。
<ストレイホロウ・イルガンノ>のはアーティファクトの動きとは一切関係ない代わりに、序盤の動きを安定させてくれて、条件を満たしたときに手に入る<ヴォイドリアライズ>のおかげで、盤面処理に加え打点も伸びやすくなっている。
本筋であるアーティファクト戦術もアーティファクトの種類を稼ぎやすくなったので、6種類達成の<アーティファクトスキャン><アブソリュート・モデスト>の打点の高さが魅力だ。

対面した場合に注意したい点、、、
<ストレイホロウ・イルガンノ>の体力をなるべく下げて倒すことで、<ヴォイドリアライズ>の回収を遅らせる。
<エンシェントアーティファクト><エッジアーティファクト>など除去手段として3点ラインが多いのでケア可能な範囲で意識。<遺物の番人・ルチル>まで絡むことを考えると5点の体力は取りづらくなる。
アーティファクトを消滅or変身させてアーティファクトの種類をなるべく減らす。

得意なデッキ、、、進化ロイヤル
得意なデッキもそこまでないものの、進化ロイヤルに関しては<カースドクイーン・ナハト・ナハト>のエンハンスでこちらの盤面に出てくる<ナハトの私兵>が破壊カウントを進めてくれるので、他の対面に比べると
<ヴォイドリアライズ>が決めやすい。
一応グレモリーネクロマンサーにも他のデッキと比べるとアグロ戦術を取れるので、戦いやすいかもしれません。

苦手なデッキ、、、守護ビショップ
攻撃力1点が多く<ストレイホロウ・イルガンノ>の回収効果が上手く機能しない。
消滅が多いのでアーティファクトの種類が稼ぎづらい。
盤面に攻撃しながら盤面処理をするので<グランドナイト・ウィルバート>の効果が重い。
<聖なる守り手・ユカリ>+守護の盤面を作られるとダメージが取れない。

ミラーマッチ、、、
攻める力が強い分先攻側に分があります。
先攻側が先に<ヴァーテクスコロニー>を9ターン目にプレイできるので、出来ればその前までにはケアをするか試合を決めたいところです。
後攻側は進化権が多い分、<アブソリュート・モデスト><アイアンスティンガー><暗獄の遣い・ジャスパー>に進化を使ってテンポを取り返していきましょう。

手札交換(マリガン)
<アーティファクトの同調><ロボティクスユーザー><マジックエンジニア>、まずアーティファクト周りのカードを中心にキープ。
<ストレイホロウ・イルガンノ>は、早く攻めたいデッキに対してキープするようにしているのですが、単キープでも全然いいと思います。

・グレモリーネクロマンサー

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※呼び方がわからなくなってます。。。デッキとして性質を変えたのでとりあえずこれにしておきます。
<トリニティモンスターズ>が加わったことで、強力なフィニッシャーを手に入れたネクロマンサーは今も定まった構築がなく発展途上。
<恋人・ミルティオ>が減少傾向にあり、理由としては、、、
消滅されやすい環境置けるシチュエーションが少ないデッキとのシナジーがそこまでない
前期の常識が通用しないネクロマンサー。様々なアプローチがあり共通点は、7ターン目くらいを目標に戦う<死期を視るもの・グレモリー>を使ったコンボデッキということ。<冥界への霊道>を入れてOTKを狙う構築や、<トリニティモンスターズ>をプレイして盤面制圧しながら戦う構築どちらも存在している状態。
6~7ターン目に<死期を視るもの・グレモリー>の効果が起動してしまえばその爆発的な展開力に追いつけるデッキはなかなかありません。
一方でメリットばかりではなく、アグロ耐性が低かったり、コンボデッキ特有の事故も存在しています。

対面した場合に注意したい点、、、
7ターン目までに決着を付ける。
多面処理が苦手なので盤面の押し付け方を意識する。
盤面を全部処理すると、デッキから<死期を視るもの・グレモリー>が出てくる場合は倒さずに直接召喚させない。

得意なデッキ、、、進化ロイヤル
遅いレンジで戦う進化ロイヤルはこちらにとっては好都合で、コンボの成立が多少遅れたとしても間に合う可能性が高い。
AFネメシス対面も序盤にアグロ展開で押し切られなければ、、、

苦手なデッキ、、、守護ビショップ
こちら側が多面除去が苦手なので、相手の守護や<闇穿つ煌き・サリッサ>が除去しづらい。
消滅させるカードも複数入っているため、ネクロマンスが溜まらなくコンボ成立が遅れる。

ミラーマッチ、、、
コンボデッキ同士なので、基本的には先にコンボ成立したほうが有利です。
直接召喚を利用した盤面ロックをされることがあるので、欲張った盤面展開は避けていきましょう。

手札交換(マリガン)
ドロソが命なので、<百鬼夜行><王墓の骸><イグジストソード・ギルト>辺りはキープしてます。
後攻なら<ハングリースラッシュ>や採用されていれば<大ツルハシの骸>もキープしていって、なるべく盤面処理できるようにしていきましょう。

・総括


今回は4クラスのリーダーを中心に紹介していきました。
おおまかな流れとしては、守護ビショップ進化ロイヤルAFネメシスグレモリーネクロマンサーのような形でメタが回っていると思います。
その他にもアーキタイプがあって、今回紹介はできなかったのですが
専門店ウィッチ
万華ディスカドラゴン
バアルヴァンパイア
清浄ビショップ
コントロールネメシス
まだまだたくさんのアーキタイプが環境には存在していて、メタゲームの周り方次第では立ち位置がよくなり流行るかもしれません。
もちろんここに記載されていないデッキの活躍の可能性もあります。

デッキ選択には大切なことがあって
プレイ練度
いくら強いデッキでも使いこなせなければ、力を発揮することは難しく大会で勝ち上がって行くのは至難の業。
メタゲーム読み
不利なマッチングは誰しもが避けたいものです。最近では環境の変化が早くその流れを掴むのは難しいとされています。
周りの認識や流行デッキの情報を収集して、アンテナを張り巡らせ差をつけていきましょう。

BO3でベストデッキを選択するのは大変なことですが、ファイナリストになるための近道はないので、精一杯突き詰めましょう!

・終わりに

今回の記事も海老原個人の見解ですので、得意不得意の認識だったりマリガンの違いはあるので、参考程度にして頂ければと思います。
今年最後のRAGE。そして残念ながら延期されてしまいましたが、来年開催予定の世界大会の切符を掴み取るラストチャンス!!
大会参加には色々な気持ちがあると思いますが、勝つのも大事ですし楽しむことも大切です。
参加者の皆さんの健闘を祈っています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。SOR環境も遊び倒しましょう!
それではまた。

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