上の実務能力以上になれない悲劇
会社の上層部を見て人はいいし、優しいけれど仕事そのものが「アレレ」という方はいます。会社全体がアレレなカンジになっている場合があります。大企業のグループ会社に多い現象です。
残念ながら「アレレ管理職」の下にいると知らず知らずのうちに同化してしまいます。何年いてもアレレ以上の実力が自分につかないことが問題です。こんな環境に身を置いているとそれが段々当たり前になってしまうのです。人間は環境の生き物。適応していきます。
社内に「敵」は作らなく、でも「実務能力」がないタイプ。いつの間にかそのレベルに合わせることが仕事になってきます。仕事をサボってやりたいと思うと、クライアントのニーズや世の中の動向よりも社内の顔色が大切になるのです。
アレレ管理職たちは、無難に会議もこなし、一見発言も前向き、しかもでしゃばらないので経営陣の受けがそこそこいいのが問題です。会議資料、新製品の提案書、企画書などの書類作成能力が極端に低いので書類は絶対に下に作らせます。PCスキルも低いのでzoom会議の書類の共有も苦手。部下を怒ったりせずに上手に逃げ切るのがこのタイプ。偉くなったら「ラクをする」と思っているからたちが悪いのです。
下はそれを知っているので頼まれるといつも「あーーー」という気持ちになります。上からみたら時間を守ったりルールは守るので「サボり」とか「怠慢」が見つけにくいのです。
アレレ管理職達は、教育という名のもとに部下に仕事はやらせます。丸投げに見せない巧妙さが悪気のない技であり処世術なのです。「ことなかれ・アイデアなし・出る杭にならない・敵をつくらず無難上司」にぶち当たったときに、人徳がある人ならば許せますがそうじゃない場合は劇的にムカつきます。最低な上司とは威張る人ではなく、このようなズルい人だからです。
これは就活ではわからない「穏やか」にマスキングされがちな社風です。離職率の低さは実は責任感のない仕事にあったりします。こうゆう会社はラクしたい人には最高。仕事が好きなヒトには最低。仲良しチームなので嫌われたら最悪です。
これに気づいた時にどうするかは自分次第です。早く気付いた場合は安定をとるか自分の実務能力をとるかは自分の生き方だなぁと思います。