御神籤には神様のお告げが書かれている
『古事記』によると、素戔嗚尊スサノオはヤマタノオロチを退治した後、
宮殿を立てて生贄にされるところだった櫛稲田姫を妃にに迎えました。
この時に、
八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣は
と言う歌を作ったといい、
これが日本で最初の和歌の始まりとされています。
また神武天皇や日本武尊は、戦の前後に歌を詠んでいますが、
これは武運を高めて、討ち取った相手の霊ミタマを鎮める意味がありました。
仏教では、真言・マントラ・陀羅尼と呼ばれる「呪文」が仏様に直接働きかける力を持つとされていますが、
和歌はそれに相当する霊力を発揮すると信じられてきました。
(※写経・願文も開運写経としてやっています!)
仏教伝来以前からの八百万の神のお告げを聞く伝統ですね!
小野小町が雨乞いのために、和歌を詠んで雨を降らせたと伝えられるのも、こうした八百万の神々への信仰に基づくもの。
そうした「和歌」に仮託して神様に意思を伝えていただこうとするものが私たちの知っている「おみくじ」なの。
現在ではいろいろな形式のおみくじが授与されています。
恋愛に特化したもの、子供用に分かりやすい言葉のもの、水に浮かべ文字が浮かび上がるもの、神様のメダル付のものなどなど。
形式はいろいろですが、「おみくじ」で1番大切なところは、「和歌」や「漢詩」などの形で示されている「お告げ文」です。
これが
託宣=神様のメッセージと言うことになります。
そして
その下などに書かれている吉凶とか、運命全般についての説明とか、
金運、恋愛運、学問といった願意別の運勢といったものは、このお告げ文を解釈したものなの。
ここで注意しなければいけないのは、それらの解釈は多様だといいうことです。
運勢は一人一人異なっています。
ちょっと考えてみても「雨が降る」と言うお告げの「おみくじ」があったとします。
この「お告げ」はあす運動会の、子供にとっては「凶」でしょうが、日照に困っている農家にとっては「吉」になるのです。
このように同じおみくじでも、神意を受け取る人によって意味は大きく変わってくるの。
だから、おみくじはあなたの状況や、何を願って引いたかを決めたうえで
「お告げ文」をあなた専用に読み解く必要があります。
吉凶別の運勢などは、そのためのちょっとした参考意見に過ぎません。
その「御神籤」を使って、神様はあなたに何と応えようとしているのか、
あなた自身が知らなければ大損です。
神様は「お告げ文」と言う形で、現状をどう理解し、何をすべきかを伝えてくださるの。
私事ですが、これまで、八百万の神様に言及してきた中で、人々がどうやって真意を図り、願意を神様に伝えてきたかについて興味深く見てきました。
それは様々な奉納物などからも推察されます。
奉納物をこまかく指示されましたよね!
「うけひ」でやっとのこと、神様の神意を汲み取れた物語でしたね!
「うけひ」をしなくても、誰にでもハッキリとお告げとしての
アドバイスがいただけるのが、おみくじです。
おみくじの変遷は、日本人の信仰の変遷でもあって、神様と人との関わり方の変遷ともいえるでしょうね。
実際多くの人がおみくじを通して、開運をし、人生を切り開いてきました。
神様のお告げのおみくじの言葉に、背中を押されて、新たな商売を始めたとか、新たな仕事について成功したという話もよく聞きます。
私のお客様にも、おみくじに背中を押され、迷っていた大型機械を投資して
事業を拡大した方がいます。
私のしている「運気の流れ鑑定」は、おみくじを通して、あなたのための神様のアドバイスやメッセージを読み解き、運気の流れを上手に取り入れるのに役立ててもらっています。
学問的な正確さよりも、あえて独自の見解を「あなた専用に」読み解くことを前面に出しています。
その方が「あなたの神様」とのシンクロ度を上げ、運気の流れのメッセージを前向きに捉えやすいからです。