「だれがエルビスを殺したか?」
「だれがエルビスを殺したか?」
映画『エルヴィス』を観てきました。
介護とは関係ありませんが、「介護疲れ」の気分転換になりました。
ひとりで映画に行ける3時間は、最高の贅沢です。
イキナリ寝たきりになった親の介護のために、どうしようもなくて、
仕事をやめざるを得ない人もいるの。
そういうケースの介護離職って聞いたことありますか?
介護を理由にっていうよりか、介護があるから仕事を続けられない、というのが実情ですよね?
総務省「就業構造基本調査」によると、介護離職者数は2017年で
9万9,000人とされています。
いまでは、「もっと増えてる」と思う。
ただ、政府がそういう発表するより他の情報ばっかり流すだけ・・・
介護している方が、私としては、立場が弱いとしか言いようがありません。
だって、法律では親の面倒の放棄はできないんです・・・絶句!
家族の介護が必要になった場合には、普通は、仕事と介護の両方をしなくてはならなくなります。だって、義務付けられてるんですから!
しかし、仕事をしながらの日常生活。それだけでも時間いっぱいいっぱいのところに、介護が加わったら、心身への負担がとんでもなく重くのしかかります。
そのため、仕事と介護の両立が困難になり、仕事を退職する方も少なくありません。
仕事を退職したことで収入が減り、経済的問題を抱える方も多いです。
それに、介護疲れによる離職が、経済的問題を引き起こす悪循環へと繋がります。
私が一番「重い」と感じる言葉は
「両親を大切にしてあげてね」
なんです!
先方には悪気も1ミリもないし、
普通のごあいさつ程度のオマケ。
けれども、介護に突入して
母があることない事言うようになると
「親子じゃない、優しくしてあげてね」
とか、
「たった一人の娘さんだから最後まで頑張って」
ってプレッシャーなんです・・・・
自分でも「普通の人は親の介護してる。普通の人ができることができないなんて私は人並みどころか、人間のクズ」っていう、自己卑下が膨らんでいってしまったの。
私の学生時代の教授、バリキャリで私の憧れでしたが、最終講義は
「父がパーキンソンになったので神戸に帰って、介護をします。人生、
思い切り好きなことする時間は短い。あなたたちは好きなこと追求して!」
という内容だったの。
彼女もひとり娘さんで、「今まで好き放題に研究できたのは父のおかげ、センチメンタルだけど2年早いけど、介護に専念したい」って、衝撃的でした!
泣く子には勝てん、というけど、年取った親にも勝てないんですよね!
心情としては・・・
それで、介護する方が、肉体的にも精神的にも、無理しすぎの限界を突き破って、きのうの清水さんだけではなく、仕事もできなくなっちゃうの。
エルヴィス・プレスリーの映画、『エルヴィス』を観てきましたが
お母さんにぶら下がれて、お父さんにもぶら下がれて、死ぬまで飛び続けないと足のない鳥は死ぬって・・・・エルヴィスでさえ、思い込んじゃっていた。
世界に君臨するロックの王様でさえ、親子の情に「無意識」に引きずられてるの。貧乏だった親を救いたくてたまらないの。
エルヴィスは、マザコンだといわれてましたが、親が「愛の名を借りて」支配する。
独占欲でがんじがらめされているにもかかわらず、縛られている方は「親孝行」したくてたまらない。ママが欲しがってた、ピンクのキャデラックを買うためにショービジネスに入るの。
本当に、泣けるところがいっぱいの
「家族幻想」に殺されたスターの物語、というサブタイトル作れそうでした!
映画では「だれがエルビスを殺したか?」でしたが。
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