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クーデター起こした王弟「成蟜」は名前を活かしきれなかった!

クーデター起こした王弟「成蟜」は名前を活かしきれなかった!

『キングダム』で最初のワルとして登場する、秦王嬴政の腹違いの弟でもある成蟜は、政をクーデターで王都咸陽から追いやります。

が、失敗した時の見苦しさからは、後の成長がまったく期待できなかった。にもかかわらず、最後の方では、驚くべきことに、純愛を貫いた美貌の王妃とラブラブだったことや、剣術も使えたり、兄の王の補佐として生きようとしていたことがわかりました。

まぁ、悲劇のめぐり合わせとしか言いようがないけれど、成長物語としては心打つものがありました。


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さて、実在人物としての成蟜(せいきょう)は、中国の秦の始皇帝の弟。長安君に封ぜられた。昨日の「昌文君」が地名の官職ということが、これではっきりしましたね?


本名は、嬴成蟜っていうのよ!


クーデターは失敗するし、『キングダム』じゃ、ろくなキャラではなかった彼の、名前を解説します


 漢音ではエイ、呉音ではヨウ。あまる。あます。あまり。勝つ。まさる。もうける。利益をえる。代々、王家ですから、「勝つ、優る、儲ける、利益を得る」は素質として十分。

 物事が成就(ジョウジュ)する様子を表わす会意文字です。 破字すると、戈・戊(ほこ)+丁(打つ・丁寧)=成(ほこで打って作り上げる。 成す)


蟜 会意形声。「木」+音符「喬」(「高」の上部にアーチ状の飾りを置いたもの。高いところへ弧をなして架けたもの。同系字「僑」(背が高くすらりとした人)、「嬌」(背が高くすらりとした女性)橋=中脳と延髄の間の部分、脳橋。虫部に属する部首で、左側に位置するときは「むしへん」と呼びます。爬虫類・昆虫類・小動物などに関する漢字が多い。蛇、蠅、など・・・・


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「成蟜」名前から読み解くとこんなキャラ!


・人の心の中など操れると思っている(王家の姓から)
・人を信頼することはできない(高貴ゆえ孤独)
・頭はイイが陰湿(知略型だが名前はムシケラ偏だから)
・「自己中」と言われることが多い(人は損得で動くと認識)


強み 

高貴な血筋に逆らうことのできない多くの権力志向のものを操るだけの頭脳はある。
計算高く、人の痛みに共感しないため、計画を実行する行動力もある。たった一人の女性を愛しぬくことができる。

短所 

人を虫けらのように扱いすぎるため、人気がない。名前の「蟜」の虫偏がつき纏い、「虹」「虫」のような儚さがある。

適職

トレーダー 投資家 演奏家 作曲家 弁護士 銀行家

「成蟜」には、スゴ運を掴む「名前物語」が実はあったはずだと思う。最初に過信してクーデターを起こさず、自分の派閥を大きく育てるべきだった。それなら必ず、王弟として、政治的能力を発揮できたはず。

実際、「長安君」というのは、そこそこの大都市だし、位は将軍だった。アニメとは違うけど、長安君成蟜が軍を率いて趙を攻撃したとき、屯留・蒲鶮の兵卒を従えて謀反した。秦がこれを攻撃すると、成蟜は屯留で死に、軍吏はみな斬り死にし、その民は臨洮に遷された。

あぁ、残念!

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バーバラ・マルカワ
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