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縁結びの神様⑥2回も実の兄に殺されたモテ男「オオクニヌシ」

縁結びの神様⑥2回も実の兄に殺されたモテ男「オオクニヌシ」

スサノオと愛娘、須勢理毘売命(スセリビメ)と勝手に電撃結婚したオオクニヌシ、そもそもどういう神様かっていうと


1回目の死の真相をお伝えしなくちゃね!

日本昔話ふうに紹介すると

出雲の国に大国主(オオクニヌシ)という神様がいましたとさ。

大国主にはたくさんの兄神がいましたが、彼らはとても乱暴者で意地が悪く、優しい大国主はいつもひどい目に合わされていました。


ある日、
「因幡にヤガミヒメという、美しい姫がいる」という噂を聞きつけた兄神たちは、結婚を申し込むために因幡へ旅立つことにしました。


遠い道のりを旅するための重い荷物を大国主に押し付けると、兄神たちは意気揚々と旅立っていきました。

重い荷物を背に、兄神たちの後を追っていた大国主は、海岸でサメに皮をはがされ泣いている兎を見つけました。


兎は、先に通った兄神たちに教えられた嘘の治し方で、傷がひどくなったことを泣きながら訴えました。

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気の毒に思った大国主が傷の治し方を教えると、兎の傷はみるみるうちに
治っていきました。


喜んだ兎は「ヤガミヒメは、あなたを結婚相手に選ぶでしょう」と予言をしました。


すると兎の言うとおり、ヤガミヒメは兄神たちではなく、優しい大国主を夫に選びました。これにひどく腹を立てた嫉妬深い兄神たちは、憎い大国主を殺すことにしました。


兄神たちは、大国主を伯耆の国にある手間の山のふもとへ連れて行きました。そして、珍しい赤い猪を山の上から追い立てるので下で捕まえろと言いつけました。


もちろん、赤い猪などいるはずがありません。


兄神たちは、大国主を殺すために、火で真っ赤に焼いた大岩を上から落としました。

転がり落ちてくる真っ赤な大岩を猪だと信じて疑わない大国主は、
大岩を正面から受け止めたばかりに、無残にも焼き潰され、絶命してしまいました。


これを知った大国主の母サシクニワカヒメは嘆き悲しみ、天の神に助けを求めました。

母の願いを聞いた天の神は、赤貝の神・キサガヒヒメと、ハマグリの神・ウムギヒメを地上に遣わしました。


キサガヒヒメが貝殻で大国主の体を岩からはがし、ウムギヒメが母乳と
清水井の水で練った薬を大国主の体に塗りつけました。


すると、なんと大国主は息を吹き返しました。生き返った大国主の姿は、元のままの麗しい姿であったそうな。


このときはまだ、大国主はオオナムヂ(大穴牟遅神)と名乗っていました。
オオクニヌシと「改名」するまでのお話。

今の方は「日本昔話」のテレビとか知らないかな?私は市原悦子さんと常田 富士男ときた ふじおさんの声が懐かしいです!

長くなったので、続きはまた。


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