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トランプ新大統領の就任式(Inauguration)を見て。

トランプは「怒れる」アメリカ人の大統領なんだな。
前回(45代の時)はあまりにもこれまでの大統領と違った言動・行動があった事と、「彼は『著名人枠』で政治のプロではない」という先入観があったのでただただ驚いただけだったが、4年開けて2度目となると、流石にシリアスに受け止めなければならない。

僭越ながら自分もAmerica Watcherのひとりだと思っているが、ここがアメリカのTurning Pointになるのではないかと感じだ。”Transition”ではなく”Turning Point” だ。ベクトルが変わる。大袈裟に言えばアメリカのファンダメンタルな部分が変わっていくと思っていて、これからの4年間で、Trumpism(MAGA)がこの国に受け入れられ浸透して行くとしたら4年後のアメリカとアメリカ人のメンタリティは大分変っているだろうな、と思っている。

アメリカの凄いところはこうして分かりやすい変化が起こるという事だが、世界がそうであるとは限らない。いや、むしろ世界の多くの国々はそうではない。多くの国の政治はCoservative であり、下手をするとfundamentalismやそれに近いレベルで「頑固」 だ。外交上で「手のひら返しをされた」「裏切られた」と思う国はレベルの違いこそあれ結構な数になるだろう。

戦後80年、友好国(ほぼ属国)として、今では恐らく最もアメリカに近い国となった日本についてもそれは例外ではない。日本や日本国民はこれから、アメリカから教わった筈の価値観が手のひら返しで崩されていく場面を見る事になる。アメリカがアメリカやアメリカ人としての価値観を見直すのであれば日本も日本や日本人の「Traditionalな」価値観を見直す良い機会なのではないだろうか。

皮肉な話だが、日本にこそトランプの様なリーダーが必要なのかもしれない。「怒れる」日本人のリーダーが。


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