【旅行記】わたらせ渓谷鐡道ぶらり山登りの旅
訪問日2022.1/10
ツイッターにて「けさかけ橋」という急勾配のつり橋があるとの情報を目にし、調べたところ群馬県内にあり、行ってみるかと思い立った。
下調べを済ませ、目的地をけさかけ橋と銅親水公園にした。長旅になることが予想されたので始発で向かった。
相老駅でわたらせ渓谷鐡道に乗り換える。交通系のICカードなどは使えないようだ。整理券や運賃箱、電光掲示板はバスのそれとそっくり。
終点間藤まで向かうもどうやら大間々行きのものに乗ってしまったらしく、いったん大間々駅で下車。パンフレットがあったので眺めつつ次の電車を待つ。
ふむふむ…???徒歩の時間表記一部間違ってない?それに私が目指してるとこは車で〇分としか書いてないんですが。
足腰には自信があるので大丈夫だとは思いつつ、電車に揺られることおよそ一時間。終点間藤駅に到着。
まずは銅親水公園を目指し駅から北へ向かう。片道3㎞。上り坂のためきついが景色が良いので癒される。
途中、水力発電所跡近くが石段で登れるようになっていたので登ってみる。
絶景!
目下に広がる大自然。道中廃線跡なども見られたが、立ち入りは禁止。
廃線近くに廃校があり、そこへ向かうための橋が架かっているのだが、この橋のすぐ上を鉄橋がまたいでいる。どういう設計なんだろう。こちらも立ち入りは禁止。
道中の景色もとてもいい。足尾銅山製錬所の跡なども見られた。
そして最初の目的地「銅(あかがね)親水公園」に到着!以下の3つの景色を楽しむ。
周辺のことが学べる施設もあったが冬季は休業している。巨大な建造物と雄大な自然が堪らない。
電車の時間が迫っていたため一息付く余裕もなくダッシュで坂道を駆け下り、再びわたらせ渓谷鐵道へ。
次の目的地けさかけ橋へとむかう。
けさかけ橋最寄りの小中駅に到着。
近くにはつり橋があり渡良瀬川に架かっている。
すでに6km歩き、疲れてきたがここからとんでもない地獄が始まる…。駅から今度は片道7km。まあ行けるだろうと思っていたものの、舗装されてるとはいえ勾配がきつく、途中で脚がつってしまった。
ちなみに一本道なので迷うことはないが、電波は届かないので注意すべし。
片足を引きずりながらも1時間ほど山を登っていくと…
ゲーッ!!かなり登ったと思ったんですがマジすか…。まあ半分は過ぎたし、今さら引き返すなんてできないよね、と進み続けた。すると…
誰だこんないい加減な看板付けたのは!!
さっきからだいぶ進んでいるのに、なぜか距離が増えた看板に出くわす。これでやっと半分なのかと心が折れかける。既に脚が限界に近いのだが、この先さらに行く手を阻まれることになる。
路面凍結…。これが滑る滑る。
帰り道で転倒してしまったくらいには滑る。落石も多いので注意しつつ、一部ガードレールがないため崖から落ちないよう慎重に進む。
延々と山道を進むこと3時間弱。ついに目的地手前の大滝トンネルが見えた。
ただでさえ寒いがトンネル内部はさらに寒い。壁面や天井から染みだした水で巨大なつららや氷の塊ができていた。
トンネルを抜けると少し先に源太橋があるので渡り、やっとの思いでけさかけ橋入り口へと到着するも…。
!?
まだ歩かされるのか…。さらに険しい道が既に限界の脚を襲う。そしてついに…
震える脚で目的地に到着!!
あまりにも勾配がきついため途中から階段になるつり橋「けさかけ橋」
さらに進むと小中大滝の展望台がある。
展望台というかほぼ岩なんですがここが目的地です。
こちらが小中大滝(こなかおおたき)。
パッと見小さいんだが大きいんだかわからない名称だ。
写真だとわかりにくいが落差は96mもあり、大迫力の絶景を楽しめる。
休憩したいところだがすぐに限界の脚で下山。帰り道あまりの疲労に雪道で転倒してしまう。途中バス停があったので見てみると…。
絶望的な時刻表が。当たり前である。ここまでバスなど一度も見ていない。
土踏まずがなくなっているような脚で歩くこと2時間弱。ようやく小中駅に戻ってこられた。
小中駅に着く頃には真っ暗になっており、ライトで自身を照らしながら向かっていた。
街灯の少ない田舎町では、本当に車から人の姿は見えないので、安全のために必ずライトを持ち歩こう。
帰りの電車ではなんと添乗員さんが車内の電気を消してくれて、イルミネーションを楽しめた。
そんなこんなで大満足の丸1日ぶらり旅でした。
足腰に相当自信のあるかたは是非真似してみてね!