人間には性と言う概念が存在する。人によって男性だったり女性だったりするけども、私はXジェンダーに分類されるらしい。
生まれてちょっとは多分男性だったと思う。小学校上がってからは多分変わってた。女の子と遊びに出かける事があったりしていてお袋に「何で女の子と遊ぶの?」と言われてたこともある。そんな変な事では無いと思うんだけども、どうやら変っぽい?まぁ変なら変って事にして男の子と遊ぶかってなり、AとBと4年生の頃まで遊ぶ。スマブラしたり、缶蹴りしたり、デュエマしてたりで時間を過ごしてた。4年生から他に友達を作ろうとしてたけども上手くいかない日が続いた。やっぱりAとBの所に戻る。
小学校も卒業して、中学に入学。遊ぶメンツはAとBではあったけども、Aに対して友情以外の感情を芽生えていて自分はその感情をどう向き合っていけば良いのか分からなくなった。その時は「あ、男として男が好きなのかな」って思ってた。夜遅くまで話していたりしてて寝落ち通話みたいな事をリアルでしてた。好きだって気持ちが強くなる一方で彼の家庭環境が荒んでいく。彼は辛かったんだと思う。私の前で泣いたことあった。私は胸が苦しくなった。私は泣きそうになった。彼を理解出来るからこそ救えないってなった。でも実力行使なんて出来やしない事も分かってた。彼が壊れていく瞬間を見ていくのがとても辛かった。私がAの家に行って遊んでたら祖父母が部屋に入ってきて大喧嘩した。止めたかどうかは覚えてないけど、それ以来、児童相談所に行くことになった。私は毎週彼の家に行ってた。居ないのに。そこで私は私の思いを伝えようと決意する。
しばらくして家に戻るようになって、遊んだある日に私の思いを伝えた。彼は「俺の事を好きでいても俺はお前と友達として付き合いたい」そんな事を言われた。分かってた。いない時に彼女が出来た事も知ってる。でも私の思いを伝えたかった。だからごめんねって言ったら辛かったけども楽になった。そこで私は男を愛せるって知った。
高校でも男の子に恋した事もある。嫁と付き合う前仲の良かった同級生に恋をしてた。高校でも繰り返してるって自覚はあったけど今度は思いを伝えなかった。自分を押し殺して友達として付き合った。そしたら私は辛くなった。自分の気持ちは伝えないと伝わらない現実を知って病んだ。そこで苦しんでいたら、嫁に出会った。嫁も辛い時期で悩んでたから私は今度こそ救いたいって思った。毎日メールでやり取りしてたまに電話したりして、そうしたら好きと言う懐かしい感情がそこにあった。今度は気持ちを伝えたい。そんな思いを1年以上募らせた。嫁に出会った日の事は今でも覚えてる。妹がびっくりしてた事も覚えてる。お袋にもバレた。その日、私の誕生日だったんだけども、昔の私は自分の誕生日に価値なんてなかったから、その日に告白しようとと思って行動した。こちらこそよろしくって言ってた。その日私は男も女も愛せるのかって思った。
少し時間は過ぎてVtuberを始める前。入籍して休職をして、世の中にXジェンダーと言う言葉がある事を知った。言葉を調べれば調べるほどかつての私の事を書いていた。子どもの頃から男子トイレが認識し辛い事もあった。そこで私は自分がXジェンダーと言うカテゴリに分類されていると自覚した。自分は男の時もあるし女の時もあるしはたまたどちらでも無いときもあった。これはこういう理由であると知った。入籍後に。嫁は混乱した。でも受け入れてくれた。
今ではほとんど「私」を使ってるが「俺」を使う事もなくはない。
どちらでもないって事を知って生きやすくなった。
はやく知りたかったけど、そんな悪くない私。
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