見出し画像

美味しかった!(シガーのお話)

シガー(葉巻)喫煙はワタシの大切な趣味。

バイクとかカメラな楽しみは市民権を得ているので(いるかな?)わりとネタを書きやすいのですが、こと喫煙事案となると投稿するにもちょっと腰が引けてしまったり。でも先日、高級な1本を戴いて『あーやっぱり美味いなー』とカンゲキしたので書いてみます。

*シガーを始めたキッカケ。

ワタシ、随分と早くから喫煙していました。ま、そういう世代ですからして、そういうコドモだったのです。早熟なのはしかたないけど、似たようなコト誰でもしていました。

ところが30歳を超えたあたりでしょうか、風邪を拗らせて気管支炎を発症。それがキッカケでなんと喘息持ちに。オトナになってからの喘息って、結構ツラいです。その時点で『もう十分ニコチンしたから。もうイイか』とスッパリ断煙。

断煙の数年後。当時お勤めしていた会社で部署異動があって、広報の仕事をするようになって、いわゆる『担当する雑誌媒体』を与えられその出版社と接するなかで、ワタシは自身にとって生涯の親方になるヒトと出逢います。今はなきSwing Journal社にいた大魔神みたいなジジィ。このヒトがパイプ喫煙をしていました。カッコよかった。あ、親方はまだ存命です(汗)。

Jazz好きもオーディオ好きも、みんな読んでいました。

『パイプ、カッコいいですよねぇ。ワタシはシガーに興味があるのですが、40歳の若造には似合わないですかねぇ』なんて世間話のつもりで軽口を叩いたら『バカヤロー、そんなもんヤッたモン勝ちだ!アイツはシガーを吸ってる奴だって世間に思わせたらオマエの勝ちだ!バカヤロー』と、親方。

すぐにバカヤローって言うヒトでした。多分『愛のバカヤロー』です。

せっかくバカヤローって言われたから、そのまま六本木ミッドタウンに出向いて、そこで人生初のシガーを買ったのでした。そんなキッカケです。



*そもそもシガーってナニ?

葉巻っていうくらいですから葉っぱを巻いたものです。純度100%葉っぱ。

普通のシガレットは細かく刻んだタバコの葉を紙に包んで細く巻いたもの。その紙に燃焼促進剤みたいな物質(火薬的な)が含まれています。ほら、火のついたシガレットを放置すると、そのままどんどん燃えていくでしょ?時々『パチっ』って火花を散らしつつ。シガーは放置すると火が消えます。

最近流行りの電子タバコは吸ったコトがありませんし構造も知りません。

そしてね、こいう文献まであるのですよ。

2004年発刊。定価はナント¥4,200!
ま、書物ですからね。
みんな知ってるコイーバ。
ワインとか珈琲みたいでしょ?

良い悪いではなく、シガーとシガレットは完全に別のモノ。シガーについて掘り始めると、結構深いトコロまで行ってしまうのです。楽しいです。



*キューバのシガーが入手困難。

ナンでしょうねまったく。ここ数年、キューバ産のシガーが入手困難になっています。国内に入荷しない理由はイロイロと聞きますが、アマチュアなワタシに真相はわかりません。

2010年頃、頑張れるだけ買い占めたけど。
手元にはもう最後の1本になってしまった。
2007年のリミテッド・エディション。甘くて美味しいのです。
最も好きなブランド、TRINIDAD。
勿体無くてナカナカ着火できません。

『かつて海外の高級レストランで食事をするとな、最後にいっぽん如何ですか?なんて綺麗なオネーサンが持ってきてくれたモンだよ、バカヤロー』と、親方が夢のある光景を語ってくれたものでした。たとえそれがカモられていたのだとしても夢があります。

そうです、ワタシにとってシガーはドルチェなのです。いやマジで。キューバンシガー入手難、本当に困っています。なんとかならないのかな。



*ドミニカのシガーを戴いた。

数日前、お客様からダビドフのシガーを戴きました。チョー嬉しい!

葉っぱの色も巻き具合も大変良好です!
このシリーズはニカラグア産の葉っぱを使っているらしい。

ポピュラーなシガーの生産地はキューバですが、ドミニカとかニカラグアとかホンジェラスでも作っています。ダビドフはドミニカのトップブランド。

キューバのシガーばっかり吸っているワタシにとって、ドミニカ産は『ちょっと軽いテイスト』。ガツーンと来ない。だから高品質なダビドフも、自分で買って楽しむことはほとんどなかったのです。

ごちそうさまでした!

ラーメン食べてもヤキソバ食べてもすぐに胃モタレする年齢になりました。そんなタイミングで改めて味わったダビドフは本当に美味しかった。かつては『美味しいけど軽くて物足りない』って思っていたドミニカシガー、今のワタシには丁度よい。

よし、キューバのシガーが手に入らないならドミニカ産を物色してみよう。でもきっと同じようなことを考える輩はいっぱいいるよね。結局は入手難になるのかな。それも困るな。。



*そして道具もね。

シガーは吸い口をカットして喫煙します。カットの方法もいくつか種類があって、その切り方で味が変わります。最も濃厚な味を楽しめるパンチカットにて喫煙を楽しんでいたのですが、ダビドフはシザーで切りました。

左:刃物生産で有名な岐阜県関市で作られたモノ。
右:ソムリエナイフで有名なフランスのライヨール製。
切れ味よいです。
ちゃんとハチさんもいます。

吸い口断面が大きくなるほどマイルドな味を楽しめるので、パンチカットよりシザーカットの方が優しいテイスト。そもそも軽めなダビドフですから、もうスッキリ!美味しかったなー。ニコ酔い(ニコチンで酔うこと)も全くなかった。翌朝もスッキリ!サスガだわ。



*今週のまとめ。

だからナンなの?というワタシの趣味紹介でした。すみませんです。
でも楽しいですよ!ご興味ある方、一緒に遊びましょう!飲酒より安くあがると思います。決してオカネのかかる趣味ではありません。喘息が完治していないワタシが長年楽しめていますので、カラダにも良いです(笑)。

ニコチンってすっかり悪者扱いですが、ワタシは決して『悪いだけ』ではないと思っています。ちょっと調べればイロイロな話に出会えますし、実際にワタシの祖母は90歳過ぎまでバリバリの喫煙者でしたしね。

・オレに軽い味は似合わないぜ!みたいな勝手な思い込みはイカンな。
・試してみると、いつでも新たな発見があるモンだ。

というコトを改めて知ったのでした。

ではまた来週に。親方、ゲンキかな?
2023.6.28



いいなと思ったら応援しよう!