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イヤホン、プチカスタムしました。

おかげさまで、とワタシが言っていいモンだかですが。
開発のお手伝いをしたMother Audioのイヤホン『MET1』が良く売れています。マーケットからもご評価いただけているようで、とっても嬉しいです。


*MET1の美点。

12月のポタフェスでデビューしたMET1ですが。

・音質がとても普通で、聴く音楽のジャンルを選ばない。
・実はとても軽量である。
・安いよね。

と、そんな点を評価していただいているようです。

音質について『とても普通である』と言っていただけるのは本当に嬉しい。音楽再生装置の特徴を判断するとき、ワタシが最も意識している重要ポイントですから。飽きずに長くご愛用いただきたいと思っています。

想定外というより無知だったという方が正しいのですが、多数お寄せいただく『このイヤホンは軽量である』というコメントは嬉しい誤算でした。製品筐体が『ちょっと大きいのではないか?』なんて心配していたのですが、どうやら許容してもらえているようです。実は大きさよりも重量を気にするユーザーさんが多いのかもしれないということを、今回初めて知りました。

で、安いですよね。はい、CP良好だと思います。

*でも、気になっていました。

きっとこうすればもっと音色がよくなるんだろうなーと、気になっていたことがあります。でもメーカーに対策を望むのはスジが違うと思うので、自分で実践してみました。

イヤーチップね。

カナル型のイヤホンって、耳への装着の仕方によって音質が随分と変化します。イヤホン本体の性能だけでなく、この『付け方』が大事なのです。

5種類サイズのイヤーチップが純正付属。

ヒトの耳って、左右で穴径が違うものです。ワタシは左側の方が小穴。

緑色が標準のMサイズチップ。
赤いのはちょっと小さいSサイズ。
ワタシは左耳にSサイズを使っています。

大まかなサイズ感は純正チップでアジャストできるのですが、素材や形状の観点から耳穴に完全フィッティングさせるのはなかなか難しい。カナル型イヤホンは、イヤーチップで耳穴を封じてしまうのが好ましい装着状態です。

ということで仕込んでみました、低反発ポリウレタン素材のイヤーチップ。シリコン系の純正品より変形自由度が高いので、耳穴塞ぎに有利であることは明白。

手前の黒い2個がソレです。

ワタシが入手したのはココの製品です。TWR円形ってヤツですな。

文字通りの低反発素材。ブニューって潰して耳に挿入します。そうすると穴中でチップがゆっくりと膨らんで、フィットする形状で納まります。

低反発ブニュー、な図。
純正チップ。
この時点で既に形状が全然違うでしょ?



*で、音はどうだ?

キチンと耳穴にフィットしていないカナル型イヤホンの再生音は、低音域の量感が薄くなります。そうならないようにチップの大きさを選別したり装着の角度や深度を探ってみたり。

低反発素材のチップを使うと、なにより装着が楽になります。チップそのものが耳穴に合うよう、自ら形状を変化させますので。

想定通り、低反発ポリウレタンのチップを装着したら、低音域が圧倒的に豊かな音色になりました。ともないミドルレンジが滑らかな音に変化。低音が豊かになったことでサウンドバランスが変わったのでしょうね。より一層『普通な音』になったように思えます。

そして遮音性が向上したことにより、再生音量そのものが下がりました。外来ノイズが減るから、今までより小さい音量でも隅々まで音楽がよく聴こえる。結果として高域も耳に優しくなった、という具合です。

これはね、オススメなカスタムです。ただチップを取り替えるだけなので、難しいことは何にもありません。お手軽にして効果絶大です。

唯一の難点はチップが汚れやすいこと。ちょっと粘性があってペタペタしているから、耳の中をキレイに掃除してくれるみたいな。



*楽しみましょう。

製品を壊してしまうようなカスタマイズや、メーカーの意図を無視した改造っていうのは感心しませんし、ワタシは絶対に行いません。でもこうやって『アフターパーツとしてキチンと製品化して販売されているアクセサリー』は、有効だと思ったら積極的に試してみるべきです。今回ワタシが装着したイヤーチップなんぞ『あ、違うわ』と思ったら元に戻せばよいのですから。

と、そんなふうに考えて、愛車もちょびっとやっちまいました。多分次回に書きます。

楽しいね、こういうの。

ではまた。
2025.1.15





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