監禁されていこう
映画館で見る映画の良さを改めて噛み締めた最近
あたりまえだけど
映画館ていう監禁された状態の魅力っていいなぁ
NO Cell phone
NO Talking
NO Noise
NO Kicking
「お前は全てのコミュニティと
能力を捨てて、ただここで映画だけ見ろ」
マナー映像はそう言ってる
でもその監禁状態の充実感がたまらん
-どうすることもできない-
諦めの状況下だから
神経とか意識が研ぎ澄まされて
その対象に対して全集中できる
全身でその対象を感じられるんだ思う
映画鑑賞と海外旅行も似てるなぁ
そのどっちも同じく監禁状態の充実感が
ある気がする
今、海外旅行に行くと
「sim差し替えるだけですぐにどこでも繋がる!便利やー」なんて思って
その常時-オンライン-の状態が当たり前になってる
しばらく昔は、ポケットWi-Fiを持って歩く
けど満足に使えないレベルの電波状況で
基本的に海外旅行中は、
日本にいるだれかと、日本にいる時のように
連絡を取り合わないことが当たり前だった
今のZ世代は違うかもしれないけど
「行ってくるね!」って言葉を置いてくる感じがしっくりきたんだよなぁ
-オフライン-の状況で
行き先の国に身を置いて
言語もマナーも日本には無いその国のルールに制約されて過ごす状態は
日本いる時の自分に付着してるものを
いい意味で「もう気にしてもしゃーない」
って諦めさせてくれる
だから大胆になれる自分がいるし
その現地での新しい体験が勝手に記憶に
刷り込まれるくらい感度が高くなる
さらに言うと
その旅行の道中の飛行機の中が
まさにそれだと思う
狭い座席でベルトを強いられて(ビジネスクラス、ファーストクラスなんて縁がごさいません)
そんでもって機内モードをオン
=監禁モードのスイッチをオン
なにかあったらこの窓ぶち破れるのかなぁ?って思って指の第二関節でコンコンてガラスを叩いてみるけど到底無理だなって思う。
二重だし、そもそもぶち破れたらそれこそTHE END
そんな窓から外を見ても特段変化があるわけでもないし
雲か海か、夜のフライトなら月明かりか漆黒か
そんな状況で、-待て-をされて
その時間が来たら機内食を与えられる
まさに監獄だなって思ったけど
でも制約の中で過ごす時間がすごく好き
座席の頭上に荷物を押し込んで
手に取りたいものを前の座席の背中のポケットにスタンバイさせる
何回か座り直して
お尻のポジションを決めて一息
なんか整った気分になる
映画を見るか
本を読むか
眠るか
贅沢な悩みだなぁ
その先の旅行に思いを巡らせるのには
最高な時間で
その全部の要素が、旅が跳ねる助走のような役割になってる気がする
だから飛行機に乗ってる時間はすごく好き
そんなことを思ったから
たまに自分を監禁して遊ぼ
手元にあるDVDでしか見たことなかった
お気に入りの映画を
リバイバル上映のおかげで2本も見られた
非売品のポスターまで付いてきた
映画館で見られるなんて思ってなかったから
ラッキーだなと思った
高校時代、金曜ロードショーとか日曜洋画劇場を録画してDVDにして
ジャケット写真をプリントアウトしてファイルに保管してたそれをまた取り出してみたくなった
いやぁ、映画って本当にいいものですね
ただひとつ気になるのは
NO Kicking
そんなに蹴ることってないだろうと思う