リライトちゅうショート解体1

「これでは本当にこの日常は異次元に吸い込まれるのでは」
「都合よく同棲ラブコメは復活するよ。断言できるよ俺、沙耶ちゃん。おとなってズルいしコスいしテキトーやらかすんだよなぁ、むしろ沙耶ちゃんもさ? 一皮剥けてもうちょっといい加減に生きてみたら?」

「さりげなくディスるこの男性……」
「いや褒めてない?」
「ディスですよ? 勝手にやってますから行き場が決まったら早く一刻も遅れずに退去してくださいね、しーさん。ドウセイなんたらだらだら続行世界? そんなの認めてませんし私は」

「いやだからおとなの事情……まぁいいか。いい加減に生きる、かんたんな方法あるよ沙耶ちゃん」

「…………ろくでもない話をしますね?」

「うん♥♥ 手っ取り早く男関係をだらしなくさせる♥♥♥ 女の堕とし方の定番だよ♥♥♥」

「おとしかた、の言い方が邪悪……、堕落させるとかの意味で喋ってませんか」

「そんな♥♥♥ 沙耶ちゃん、手っ取り早くて顔のイイ男がココにいる♥♥♥」

「掃除機でもかけますか。さて」
「意地でもスルースキルまわすねぇ♥♥♥ 次をま、楽しみにしよ♥♥♥」

(どうせ沙耶は俺が欲しがってる以上、俺のものになるしかないからなぁ)

「私にイヤなコトってなんなんですか……」

(掃除機の片付け方がまた違ってる……ホースを右向けに巻きつけておくって言ったのに。しーさん、家事が適当なときが露骨すぎるのは一体。変なコトでも考えているのか)

「……沙耶ちゃん♥ ごはん、食べるの楽しみだね♥♥♥」
「?? 炊き込みご飯ですか。あと10分くらいですよ……掃除機さっさとやりますから。音が迷惑になってしまうので。そこどいてください、しーさん!」

「はァーい♥♥♥」


END.

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海老かに湯
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