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#18 自分に矢印を←←(ブンデス観戦で感じたこと)
前回の記事でも書かせてもらいましたが、今回はこの前のブンデスリーガ観戦(詳しくは前回の記事へ)から個人的に感じたことを書いてみたいと思います。
タイトルにもあるように
『どれだけ自分に矢印を向けられるか。向けているのか。』
すなわちこれは
『与えられた環境、現状でどれだけやれるか。やっているのか。』
ということ。
これは私自身もドイツに渡ってから強く意識するようになりました。
詳しくは、この記事をご覧ください↓↓
この試合で私はビーレフェルトに所属している奥川雅也選手のプレーを観て改めて重要だということを強く感じました。
具体的に、、
この試合、フランクフルトは後ろからボールを大事にしながら攻撃を組み立てていく、いわゆるポゼッションスタイル。
そしてフランクフルトは、毎年上位争いをするようなチームでもあります。
対するビーレフェルトは、自陣に近い低い位置で全員で守って、ボールを奪ったら縦に速く攻撃するカウンタースタイル。
フランクフルトは鎌田大地選手がトップ下のポジションでプレーしていましたが、もちろんチームのスタイル的にボールを保持するので、鎌田選手には当然いい形でたくさんボールが入るしその分チャンスメイクする回数も多数ありました。
逆にサイドハーフでプレーをしていた奥川選手には、なかなかいい形でボールが入らず、味方が蹴ったボールがほぼほぼ奥川選手の頭上を通り越していくばかりの展開が多かったように感じました。
ステージは違いますが、
ドイツで私が過去に所属していたチームでもよく起きていた現象です。
そんな時、私は「奥川選手はどのような動きをするのだろう??」と過去の自分と照らし合わせるように観ていました。
すると、守備では自陣深くまで下がり献身的にボールを追いかけまわし時には身体を投げ出す場面もありました。
攻撃では本当に数少ないボールタッチを、ほぼチャンスにつなげていました。
なにより、自らドリブルで相手のマークを剥がすところと、相手をひきつけて味方を生かすパスを供給する状況判断がずば抜けていました。
そして一番感じたのは、あれだけの劣勢の展開とボールを触る回数も数少ない中で、味方選手にフラストレーションをためるような素振りも一切見せず、守備ではチームのために走り、攻撃では数少ないボールタッチをミスなくチャンスに繋げる。
これは簡単なことではないし、観ていて本当に刺激をもらいました。
それと同時に、日本からドイツに来ている下部リーグの日本人選手たち全員に観てほしいとも思いました。
確かに、サッカーは11人でするチームスポーツで、味方がいなければ成り立ちませんし、多少はチームメイトの調子の良し悪しで結果が左右されることもあります。
しかしその全てを味方のせいにするのは簡単ですし、味方の全てを変えることはできません。
しかし、自分のメンタリティー、立ち振る舞い、プレーのクオリティー、判断、諸々は変えることができます。
「あー、あいつ下手すぎる、どうにかならないかなーー」
「あいつ自分のこと見てないから動き出しても意味がない、」
「このチームのレベルが低いから移籍したい。」
「このチームパス回せなさすぎ。」
私はこのような不満を漏らす選手を今までのドイツ生活でたくさん見てきました。
しかしそのような選手に限って、自分自身がやるべきことをできていないし、矢印が常に外側に向いています。
私も以前そうでしたが、外側に矢印が向いているときは必ずと言っていいほど自分のプレーはできませんでした。。
もともと奥川選手は私の中ではドリブラーのイメージで完全に攻撃に特化した選手という印象でした。
しかし試合を観るとほんとに献身的な守備と自陣から敵陣まで90分間走り切る走力には本当に驚かされたと同時に、ブンデスリーガをはじめこれだけ長くヨーロッパの第一線で活躍している理由がとてもよくわかりました。
私の中で、今後の活躍が楽しみな選手の一人です!!
長くなりましたが、今回はブンデスリーガを生観戦して率直に感じたことを2連載というかたちで投稿させてもらいました。
やはり画面上で試合を観るのと、実際に現地で観るのとでは感じるものも全く違うし、サッカー、スポーツの良さを再確認できる場でもあると強く感じました。
まだまだ世界全体でコロナの完全終息には至っていませんが、一刻もはやくスタジアムにも簡単に足を運べる日がくること願うばかりです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!!