ボクは防衛隊員
「ウー!ウー!ウー!」
地球防衛隊は24時間体制で任務にあたっている。父と母に言っても理解してもらえないが、誰かがやらなければならない。孤独な戦いだ。
ある日、家を留守にしていた両親が帰宅するのと同時に怪獣が現れた。ボクはすぐに監視体制に入り、本部に逐一連絡した。どうやら怪獣には言葉が通じないらしい。しばらくすると歩き回り、けたたましい鳴き声を上げながら破壊活動を始めた。
「やめろ!止まれ!撃つぞ!」
何を言っても言葉は通じない。仕方なく戦闘体制に入ったが、そこを両親に止められ殴られた。
「お兄ちゃんでしょ? 返事は?」
「はい…」
どうやらこの怪獣を愛さなければならないらしい。ボクは泣きそうになった。
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