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ビブラートを急ぐな! まずはまっすぐロングトーン。 特に吹奏楽部顧問の方は知ってほしい。
こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生と音楽を楽しんでいきましょう♫
ロングトーンは基礎の基礎とよく言います。このロングトーンのやり方も人それぞれだし、意味のあるロングトーン、意味の薄いロングトーンと別れます。
そして、ビブラートをかけたいという人もよくいるのですが、これも段階を踏まえてやるべきです。その辺の私見を今日は書いていきたいと思います。
ちなみに今回引用した絵なんですが、ファゴットがあるのが嬉しいですね!!
音楽家としての私についてはこちらをご覧ください↓
ロングトーンは基礎の基礎
ロングトーンというのは長い音を演奏する練習です。吹奏楽部でもロングトーン練習はやるはずです。この練習が基礎を作るというのは定着していると思います。
しかし、このやり方にも色々とあります。
私が推奨しないのは、ただ長い音を大きい音で吹き込むこと。何の意味もない練習だと思います。メトロノームで四拍とか八拍とか決めて長い音をべーっとただ出す練習ほど無駄な時間はないと思います。なにも学んでいない初心者の頃からこれは思っていました。「同じ音量で同じ音を汚い音でベーっと鳴らしてなんの意味あるの?」って思ってました。生意気な小学生でしたねw(ちなみのこの頃はコルネット)
動画で解説しているのでそちらをご覧ください。
過去のnoteでも書いてます。
まっすぐを磨くことの大切さ
野球でもまっすぐ(ストレート)を磨くことが大事と言われます。
変化球で打ち取るイメージがあるピッチャーでも結果を出してきた人はストレートを磨いてそれが軸となると言っています。
古田の方程式でも元中日の岩瀬、元阪神、オリックスの能見、元西武などの牧田が言っていました。まずは下半身からしっかり体を使って投げるまっすぐを磨いてそれが軸になって変化球を投げるとのこと。
これって管楽器でも同じだと思うんです。
ビブラートをかけたがる初心者。かけさせる指導者。
ビブラートは表現方法の一つ。言ってみれば変化球です。
まっすぐ綺麗な音を出すことができるからこそのビブラート。初心者のうちはビブラートは全く重要ではありません。
先日も中学生のレッスンでそんなことを言ったのですが、指導者(顧問の先生)や先輩から言われることもあるようです。
でも正直、長い目で見たらビブラートなんて後にできれば良いのであって、まずはまっすぐ綺麗な音を出すこと、曲が吹けるように指が回ることが大事なんです。指が全く動かず楽譜の音が吹けないのにビブラートできたって意味ないわけですから。
おそらくプロでやっているトレーナーは安易にビブラートをかけさせることはないと思うのですが、顧問の先生や先輩はビブラートがあることで歌っていると思っている人もいます。同じ学生なら仕方ないでしょう!でも顧問の先生、それ間違ってます!!
ビブラートはあくまで表現方法の一つ。
ビブラートをかけることが歌っている、表現していることにはならないんです。
まずはノンビブラートで綺麗な音を出すこと。これが基礎の基礎です。
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ビブラートが癖になると矯正が大変
昔、私がファゴットの巨匠トゥーネマンのマスタークラスに行った時のこと、若いドイツ人でとてもうまい子がいました。トゥーネマンも最初は上機嫌でレッスンしていたのですが、あることでつまづいて厳しく注意されることになります。
その若いドイツ人の彼はビブラートをかけることが癖になっていたのです。
ビブラートを常にかけて綺麗な音だったのですが、「ここはノンビブラートで」と言われると全くできなかったのです。
そのときにトゥーネマンは厳しく言いました。
「君はその若さでうまく曲は吹けているけど基礎ができていないから指摘されてもそれ以上のことがなにもできない。そのままではプロになれない。」
これはマスタークラスだったので「そのままではプロになれない」という最後の言葉はとても厳しい言葉でした。
しかし、アマチュアでも基礎ができていなければそれ以上上手くなることはできません。吹奏楽でもオーケストラでも基礎があればより上手になれるし、より楽しく演奏できます。
私も自由に演奏したいと思うタイプですが、自由に演奏したいからこそ基礎を大事にします。ロングトーンやスケール練習はかかさずやる練習です。
私もゴルフを趣味にしてアマチュアの趣味として色々と考えるようになりなしたが、やはり基礎は大事。そしてそこから自分で色々考えてレッスンで言われたことで矯正されて自分で練習してっていう繰り返しが大事なんですよね。レッスンを受けることは近道。でもほんとに近い道ってないんですよね。
個人的に基礎練は嫌いですけどねw
でも、こんな俺でもやってるんですよ!
一緒にがんばりましょう!!
蛯澤亮でした!
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