本日より演劇オペラ「コシファントゥッテ」
こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫
さて、本日より二日間、オペラ企画「コシファントゥッテ 」を上演します!
1日目の今日は結構ばたばたとしておりますが逆に面白くなりそうです。この記事で面白そうだなとおもったら今日か明日、ぜひお越しください。また、オンライン配信でお楽しみください!アーカイブも2週間残ります!
オンラインチケットはこちら↓
200年前のラブコメを日本語の演劇とイタリア語歌唱で!
俺の彼女は他の男が言い寄ってきたときに浮気するんだろうか?
誰もが思うこのことを、実際に試してみようというのがこのオペラの物語。全くくだらない話です。でもそのくだらない内容がオペラなのです。
オペラというのは世俗的な娯楽。総合芸術といって音楽の授業で高尚なもののように学びますが、実際はただの娯楽なのです。当時の人たちが観て、流行してハルモニームジーク(管楽八重奏)で地方に発信してさらに流行する。そんな流行りの娯楽なのです。
モーツァルトのオペラ当時から流行していたものも多く、このコシファントゥッテもその一つ。イタリア語で「女なんてこんなもの」。男と女の恋愛事情の一旦を素敵な曲で作り上げています。
さらにそのモーツァルトの歌の合間にはコメディを書かせたら若手一と私が勝手に思っている朱木雀空の脚本による演劇が入ります。これがまた普通のオペラでやるような演劇と違ってセリフが細かい!!今回は歌手たちがかなりがんばってセリフを入れてくれています。マシンガンなやりとりがきっとあなたを楽しませます!
山口が急性喉頭炎。代役に二人。
本日はドンアルフォンソ役の山口哲路が急性喉頭炎によりキャンセルとなりました。非常に残念ですが、病気はいつ誰がなるかわからないもの。こればかりはしょうがないことです。昔、私がウィーンにいたときも、ウィーン国立歌劇場で音楽新初演の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」で予定されていた主要歌手のほとんどがキャンセルになってしまったことがありました。
オペラ座であれば代役も用意してありますが、さすがにこの小規模な企画では代役まで用意していません。なので昨日になって歌ったことがある人に代役を打診。なんと一人がつかまって今日は歌唱部分を倍田大生さんに急遽やってもらうことになりました。
そして、演劇部分までさすがに歌手に急に頼むのは無理だということで雀空さんに相談。雀空さんが主宰する劇団「イルナップファム」のメンバー冨田浩児さんが演劇部分の代役していただけることになりました。実は私、イルナップファムの中で冨田さんのファンなのです。彼の演劇のエネルギーは本当に素晴らしく、演奏家にはぜひ参考にして欲しいと常日頃思っていました。そんな彼が演劇部分に入ってくれることでどんなことになるのか。ある意味で楽しみです。
逆境こそ楽しんでみる!!
様々なことがうまくいかない今年ですが、そんなときこそ楽しまなければ損ですよね。それはお客様にも伝えたいし、エンタメ関わる我々にとっても大事なことです。
山口が出れないことは残念だし、ピンチですが、それでもメンバーは落ち込まず、代役を探し、盛り立ててくれました。良いメンバーに恵まれたなと改めて思いました。代役をすぐに見つけてくれ、代役に立ってくれるのは国立音大の後輩たち。そんなところも縁を感じます。
一人二役はよく聞きますが、二人一役はなかなか聞かないでしょう。どんなことになるのか、楽しみです。ぜひ珍しい舞台をご覧になってみてください。面白く、良いもの!きっと楽しめる娯楽になります。
それでは本日は会場でお待ちしております。みんなで楽しみましょう!