〈大学の思い出〉1 素敵なマダム
大学二年生の頃。
大学のキャンパス内にレストランだけどワンコインでランチが食べられる場所がある。そこは学生だけでなく一般の人も入りやすい構造になっていて色んな人が利用していていつも人気だった。そこで私は友達とバイトの愚痴をこぼしながらランチしていた。
私たちが使用していた席が、2人がけとか4人がけみたいに独立した席ではなく、長方形の大きいテーブルに椅子が配置されていて自由に座れるようになっている席を使用した。↓こんなイメージ
すると私たちの隣に一人のマダムが座った。おそらく学生ではない雰囲気。お一人で静かに食事をされて、その方が食事を終えられて席を立たれた際に私たちに声を掛けてきた。
「私ね、50年前にここを卒業したの。卒業生なの。あなたたち、ここの学生でしょ?頑張ってね。」 にこっと微笑んで去っていった。
私たちに話しかけてきたマダムはOGだった。大大大先輩だった。
突然のことに驚くとともに愚痴を話していたのが恥ずかしくなり、私たちもあの人みたいに素敵な女性になろうねと話し、3限の授業に向かった。
。。。
当時は気が付かなかったが今振り返ってみると、私たちは大きい声で話していたのでそれを注意してくださったのかもしれない。
マダムを見習って、素敵な卒業生になろう。