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自担がいるとかいないとか(ABC座2024感想)
私の大好きだったアイドルはちょうど1年前にA.B.C-Zを辞め、アイドルを辞めた。
歌が上手で鋭くしなやかなダンス。お喋り好きで笑い声が鳥みたいで愛らしく、面白いことに異常なくらいストイック。先人たちが培ってきたものを、日々戦う同期を、新しい道を開拓をしていく後輩たちを尊敬してきた人だ。
大好きだった。
そして、険しい道を進みつつも歴史を重んじファンを大切にするA.B.C-Zが大好きだった。
そんな大好きだった人が、A.B.C-Zを、アイドルを辞めた。
彼がいないA.B.C-Zを観るのが辛くて、「A.B.C-Zを続けながらもできたじゃん」と彼に無意味な怒りを振り回したくなくて。気が付いたら避けていた。
彼のことも、A.B.C-Zのことも。
そんなこんなで1年が経とうとした頃、迫り来る現実から目を逸らしたくなった11月末にとあるツイートを見かけた。
「え…?まだローチケでえび座が買える…??」
ABC座。通称えび座。A.B.C-Zが毎年公演している舞台。えび座、と呼ぶだけで内容は毎年変わる。オリジナルだったりフィクションが混じった伝記だったり。
そのえび座のチケットがまだ買えると…?
であれば行くしかない。えび座で一度終わったえび担としての魂。もう一度えび座で蘇らせよう。
ストーリーはこんな感じ。
それぞれの世界で心に闇を抱えて生きてきた、ザ・プリンスのフット(橋本良亮。はしちゃん)、口が達者な物理学者のポテト(戸塚祥太。とっつー)、豪華客船の船長北街角ススム(五関晃一。五関さん)ボクシングチャンピオンのダイナマイト・FUJIYAMA(塚田僚一。塚ちゃん)を乗せた豪華客船がパリへ向かう途中嵐に出会い、とある星“大金星(BIG VENUS)”に飛ばされてしまう。
…もう訳が分からない。だがこれで良い。これが良いのですこの舞台は。
この事務所の舞台はストーリーが破綻しているくらいがちょうど良い。ストーリーなんて忘れさせてくれるくらいのエンターテイメントが観られるのだから。
以下、感想を箇条書きで。
・オープニングのYou've got no fear…めちゃくちゃ良い曲じゃん!!…これ5人時代でも歌ってたか。
・何で舞祭組スタートなんだよ。久々に聴いた。
・塚ちゃんの髪型かっこいい。
・とっつーの声可愛いのですが!?
・はしちゃん💕はしちゃん💕
・船が嵐に巻き込まれたからってA・RA・SHI流すのやめてね~!?
・からのtruthとワイルドアットハートって!!?もうめちゃくちゃだ。
・知らんの星に飛ばされてる。ジャニワ観に来たんだっけ??
・ワカチコ??ワカチコがなんだって???
・この時代に全力のデカメロン伝説聴けるの嬉しい~。
・Venusを聴くとオートで踊り出しそうになる、それがジャニオタの性。
・戸塚さん「ナンセーーンス!!」私「メロい。(真顔)」
・やだ!!!内くんだ!!(内博貴。A.B.C-ZとはA.B.C-Zが作った船に内くんを乗せて沈ませるような仲)内くんに耳ついてる!!!かわいい~!!
・ニンジンとセロリってあの川崎兄弟か!!!大きくなったな…。
・13月じゃなくて石を探すのか。
・塚ちゃん「一体何を観せられているんだ~!!」私「そりゃこっちの台詞だよ」
・バリバリBUDDY!のはしちゃんかわいい💕
・トン子か~~。トン子?????????
・トン子何座ってるんや。帰れって。
・トン子踊るんかい。
・トン子歌うんかい。
・ハッとして!Goodのとっつー最高すぎないか??ここの映像をくれ。音源をくれ。
・とっつーの役ヤバい奴や。
・五関さんの歌が心に沁みます。
・降りた!!ちょっと!!役降りましたよ今!!王子がはしちゃんに!!
・ここで君じゃなきゃだめなんだ、か!良い曲。シルバーのキラッキラな衣装が素敵。
・内くんとナスビ(※ヒロインの役名)ってまさか…。
・はしちゃんのチャラい役本当にありがたい。というか今回のネタ枠はしちゃんなのえらいねぇ…頑張ってるねぇ…。
・グッズ買う気無かったけど幕間で即パンフ購入した。アクスタも。パンフ入るようなバッグじゃなかったので抱えて帰りました。
・JAPONICA STYLEの五関さん凄すぎ。ダンス細かすぎ。
・ああ…はしちゃんたちが拐われてしまった😢
・というかこれ五関晃一の物語!?!?!五関晃一中心の物語は最高だって2016年えび座「株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜」で実証済みだってのに。ちょっと~先に言ってよ~~。
・内くんの君だけに最高じゃんか。女性キャストさんとのデュエットも良き。内くんの優しい歌声はいつまでも変わらないねぇ。
・川崎兄弟の言い合いはただの兄弟喧嘩なのよ。
・少年忍者を赤ちゃん(では無いけど)の頃から観ているからこんなに大きくなってるのが感慨深い。3秒笑って歌ってる頃から知ってるよわたしゃ。
・勇気100%を聴くとオートで踊り出しそうになる、それがジャニオタの性。
・おい!!!!!象!!!!eighter(SUPER EIGHT・旧関ジャニ∞のオタクの名称)の私でも象のピアノバージョンなんて聴いたこと無いぞ!!!!どういう使い方してるんだよ!!www
・バリ ハピ祭←ふざけ過ぎだって。なんで相撲なんだ。
・とっつーさぁwww無意味にまわしを上げるなってww周りリピーターばっかりでノーリアクションだったけど私1人で爆笑したわ。
・はしちゃん歌ってばかりだったのでステイステイ…ってなってたけど、はしちゃんの歌声はみんな聴きたいのでもっと歌って~(心の中の団扇を振りながら)
・宙船~~!!!船長~~!!😭😭
・いやいや…五関さんの宙船本当に良かった…。えび座2016株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜のDeliciousを思い出しちゃうよね…。桂馬様……。
・大金星って「だいきんせい(ビックヴィーナス)」じゃなくて「だいきんぼし」なんかい!!!!!
・ここでZa ABC~5stars~か。壮大なアレンジになってる。
・ナスビ~~😭😭内くん~~😭😭
・最後もYou've got no fear…で終わるんだね。めでたしめでたしだ。
全編を通してとにかくカオス。カオスと表現するのは「逃げ」だと思っているので使いたくないけど、これ以外に表す言葉が見つからん。ジャニワ(ジャニーズワールド。よくこの時期に毎年帝劇でやっていた、若いデビュー組やジュニア中心で構成される舞台。ショーで色々起きて宇宙に飛ばされて13月を探す、というのがあらすじ。嘘じゃないよ)でしか感じられなかったあのカオスをまた味わうことができるのが嬉しかった。
そしてえび座の特徴と言える、事務所の楽曲使い放題。近藤真彦からキンプリまで30曲以上歌ってたらしい。嘘だろ…。全部歌い上げるA.B.C-Zとキャストの力が凄い。
ジャニオタなら何となくヤバさが分かるだろうけどジャニワ+えび座という、目から耳から、何なら血中に直接ブチ込まれているようなエンターテイメントの応酬。これこそエンターテイメントの過剰摂取。こんな面白い舞台が存在して良いのか??終演後瞳孔ガン開きだったと思う。知り合いに会わず帰宅できて良かった。
どうしても気を紛らわしたいことがあって、それでえび座に行くことを決めたけど不安はあった。
彼の影を探してしまうのではないかと。
でも幕が上がったらそんなことは1回も感じなかった。自担がいるとかいないとか関係無かった。目の前には何もかもを吹き飛ばすエンターテイメントが広がっていたのだから。
ああ、こんな興奮と清々しさ、そして前向きになれる舞台を観ることができて私は本当に幸せだ。