おひさしぶりの試し書き(解体ラブストよもやま-1)

「なんか恐っっっそろしく久しぶり……?」

「同じ家にいて何て?」

「いや、なんか沙耶ちゃんと話すのが2ヶ月ぶりぐらいな。なんだ、夫婦の会話がないってこんな感じ?」

「存在が私よりデカいんですけど。狭くなってるんですけど家が」

「俺の気のせいかー。そっかー。沙耶ちゃん♥ 主夫が仕込んどいた薬膳料理で今日も精をつけていこうか♥♥ 念のために精力はいつでも維持しとかないとね♥♥♥」

「セクハラだ……」

初手のツッコミな気は、なぜか、私も同じく。さっきから同じく。2ヶ月ぶりくらい? そんな遠い会話をしてる感覚がしている。

変な話、毎日ここにいて。
押しかけられて。

ムリヤリ、同棲ごっこを強要されているというのに。
いやいや冷静に考えるとセクハラどころか性犯罪だった。継続中。現在進行形。困ったものだ……そんな一言で済ませる私も、ちょっと異常に慣れちゃったか、な。

いや。いやいや、戻らなくては。前の感覚は取り戻さなければ!!

異常事態なんだから、ずっと!



END.

読んでいただきありがとうございます。練習の励みにしてます。